これだけは知っておくべき訪日ドイツ人 3つのポイント
- 海外旅行の競合はEU各国・タイなど
- ハイシーズンは春と秋の2回
- 観光目的では長期滞在する訪日ドイツ人が多数
ドイツに関連するインバウンド年表
1861年 | 日本とドイツ連邦共和国の国交が樹立 |
1963年 | JNTOフランクフルト事務所が開設 |
2019年 | 訪日ドイツ人数が史上最多となる年間23万人を達成 |
ドイツ基本データ
人口 | 約8,291万人 |
面積 | 約36万平方キロメートル |
首都 | ベルリン |
宗教 | キリスト教、イスラム教、ユダヤ教など |
公用語 | ドイツ語 |
時差 | UTC+1(-8時間) |
通貨 | ユーロ |
名目GDP | 約3兆9,495億米ドル |
経済成長率 | 約1.5% |
一人当たりGDP | 約47,514米ドル |
平均月収 | 2,547.23米ドル |
ビッグマック指数(経済力) | 4.58米ドル |
(参照)THE WORLD BANK Population, total、United Nations National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)、外務省 国・地域基礎データ、Numbeo Rankings by Country of Average Monthly Net Salary(After Tax)(Salaries And Financing)、The Economist The Big Mac index
ドイツ市場の訪日旅行(インバウンド)データ
訪日外客数推移(2014年~2023年):訪日ドイツ人は何人来ているのか
コロナ前の2019年までは、訪日ドイツ人客数は6年連続で増加し、ピークとなった2019年には23万6,544人を記録しました。コロナ後の2023年は23万3,400人と、ほぼコロナ前の水準まで回復しています。
月別訪日外客数:訪日ドイツ人に人気なのは何月?
コロナ前の2019年までの傾向では、訪日ドイツ人の人気を集めたのは3~4月を中心とする春季、および10月を中心とする秋季でした。一方、6~8月の梅雨から夏場にかけては訪日数に落ち込みが見られました。またキリスト教人口の多いドイツでは、クリスマスを家族で過ごすことが多いためか、12~1月の訪日数は大きく落ち込んでいます。2023年もおおむね同じような傾向となりました。
インバウンド消費額推移(2014年~2023年):ドイツ市場全体の規模は?
コロナ前の2019年までの6年間、訪日ドイツ人のインバウンド消費額は伸び続け、ピークとなった2019年には465億円を記録しました。パンデミックの影響で大きく落ち込みましたが、2023年には698億円とコロナ前を大幅に上回る増加を見せています。
一人当たりインバウンド消費額推移(2014年~2023年):訪日ドイツ人は1人いくら使う?
訪日ドイツ人の一人当たりインバウンド消費額は、コロナ前はおおむね増加傾向にあり、2019年には20万1,483円を記録しました。コロナ後の2023年には、旅行者層の変化に伴い30万3,971円へと増加をみせました。
旅行支出内訳:訪日ドイツ人は何を買い、消費している?
訪日ドイツ人の支出において、最も大きな割合を占めたのは宿泊費で、122,065円でした。2番目に大きな割合を占めたのは飲食費で、64,619円でした。
人気のお土産ものランキング:訪日ドイツ人は何をお土産に買っていく?
費目 | 購入率 | 購入者単価 | |
---|---|---|---|
1位 | その他食料品・飲料・たばこ | 63.8% | 10,226円 |
2位 | 衣類 | 51.4% | 14,090円 |
3位 | 菓子類 | 43.9% | 5,421円 |
4位 | 酒類 | 28.4% | 7,156円 |
5位 | 本・雑誌・ガイドブックなど | 17.9% | 7,943円 |
6位 | 民芸品・伝統工芸品 | 17.4% | 11,523円 |
7位 | 靴・かばん・革製品 | 16.8% | 14,583円 |
8位 | その他買物代 | 14.3% | 15,836円 |
訪日ドイツ人に最も人気のある品目は「その他食料品・飲料・たばこ」で、一人あたり平均10,226円分購入されています。購入率順に並べると、「その他食料品・飲料・たばこ」を筆頭に、「衣類」「菓子類」「酒類」「本・雑誌・ガイドブックなど」の順で続いています。
買い物スポットランキング:訪日ドイツ人はどこで買い物をしている?
買い物場所 | 購入率 | |
---|---|---|
1位 | コンビニエンスストア | 68.6% |
2位 | 百貨店・デパート | 48.2% |
3位 | スーパーマーケット | 47.6% |
訪日ドイツ人に最も人気の買い物場所は「コンビニエンスストア」で、68.6%が買い物をしました。続けて「百貨店・デパート(48.2%)」と「スーパーマーケット(47.6%)」がランキング上位に入っています。
年齢・性別構成比:訪日ドイツ人で最も多い属性は?
訪日ドイツ人の75.4%が男性、24.6%が女性です。また、男性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の28.4%を占め、女性で最も多い年齢層は20~29歳で全体の9.7%を占めます。
滞在日数:訪日ドイツ人は何日間訪日旅行する?
訪日ドイツ人の滞在日数は、全体の場合は7~13日間が最多で、観光・レジャー目的の場合は14~20日間が最多です。
訪日経験:訪日ドイツ人は初訪日・リピーターどちらが多い?
2023年第3四半期(7〜9月期)の訪日ドイツ人は、初来日が63.9%、リピーターが36.1%でした。
旅行形態:訪日ドイツ人は団体旅行と個別旅行どちらが多い?
訪日ドイツ人の旅行形態は、全目的の場合と観光・レジャー目的の場合、どちらも個別手配が最多です。
日本の観光情報の収集:訪日ドイツ人の訪日旅行の情報手段は?
訪日ドイツ人が旅マエに情報収集をする際、最も役に立ったのは「自国の親族・知人(38.2%)」でした。合わせて「航空会社ホームページ(33.9%)」「日本在住の親族・知人(30.5%)」と続いています。また、旅ナカで最も役に立った情報は「交通手段(81.5%)」でした。合わせて「飲食店(76.9%)」「観光施設(41.1%)」と続いています。
ドイツ市場のアウトバウンド(海外旅行)データ
ドイツ人の海外旅行者数の推移(2012年~2019年):ドイツ人の海外旅行需要は?
コロナ前の2019年までの6年間、ドイツ人の海外旅行者数は8~9,000万人台で推移していました。2020年はデータがありませんが、パンデミックの影響を受け急減したものとみられます。
ドイツで人気の海外観光地ランキング:訪日旅行の競合となる国は?
国名 | 過去五年間で最多の外客数 | |
---|---|---|
1位 | オーストリア | 14,383,461人(2019年) |
2位 | イタリア | 13,950,511人(2019年) |
3位 | フランス | 13,605,887人(2019年) |
4位 | スペイン | 11,897,376人(2017年) |
5位 | トルコ | 4,992,815人(2019年) |
(参照)日本政府観光局(JNTO) 訪日旅行データハンドブック 2022年より
ドイツ人に人気の海外旅行先は、オーストリア、イタリア、フランス、スペイン、トルコとなっています。トルコ以外はEU加盟国のほか、トルコからは多くの移民を受け入れており、相互に多くの交流があります。特に言語・文化の面でドイツと近いものがあるオーストリアは、ドイツ人の人気旅行先となっています。
訪日ドイツ人観光客のインバウンドデータを見てみる
訪日ドイツ人観光客のインバウンドデータを見てみる |
---|
訪日ドイツ人観光客のインバウンドデータ |
訪日ドイツ人観光客の特徴 |
訪日ドイツ人観光客の都道府県別ページ一覧 |
ドイツ人観光客向けのマーケティング・プロモーション |
訪日ドイツ人観光客の人気お土産・買い物スポットランキング |
ドイツの祝日カレンダー |