洗肺(シーフェイ)とは、中国語で肺を浄化させることを意味し、中国人観光客が空気の綺麗な地域や国を訪れることを指します。
洗肺が話題になる背景には、PM2.5の大気汚染があります。
中国国内のPM2.5の数値は、2019年1月4日(旧暦大晦日)午後5時から5日(旧暦元旦)午前2時にかけて338都市が平均値を上回る139μmを記録し、うち119都市では重度レベルとされる150μmが確認されました。
この数値を、日本気象協会のデータに基づいて北海道や長野県などの数値と比較すると、10倍以上に達することが明らかになりました。
また、爆買いが盛んだった2016年には、訪日中国人が日本製の炊飯器や温水便座に並び、「空気清浄機」をこぞって購入していました。
このように、訪日中国人による日本の空気清浄機購入や空気のおいしい地方旅行への需要が高まっています。
また、近年では、個人旅行スタイルのひとつとして、自然と健康的な旅行を楽しむことがトレンドとなり、ネットやSNS上での投稿が目立つようになりました。
日本人にとってはあたりまえに感じるような、地方にある自然豊かな美味しい空気でさえも、訪日外国人にとっては、洗肺(シーフェイ)ができる健康コンテンツのひとつになっています。