訪日タイ人観光客の数は昨年の年間値で80万人弱で、およそ前年比20%程度の成長をしつつあります。そんな訪日タイ人観光客がよく利用する宿泊先について見ていきましょう。
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訪日タイ人観光客の滞在日数とは
まずは訪日タイ人観光客の滞在日数から解き明かしていきましょう。日本政府観光局(JNTO)の統計では滞在日数3日間以内が3.4%、4~6日間が47.6%、そして7〜13日間が36.5%となっています。
統計から見える訪日タイ人観光客の特徴
訪日タイ人観光客の平均泊数は11.1泊で、全国籍平均の10.2泊より長めの傾向です。また、宿泊先(都道府県別述べ宿泊数構成率)では東京が一番人気の29%ですが、他の訪日外国人観光客と比較すると少なめの傾向。
次に北海道が宿泊先として選ばれており15%になります。北海道が宿泊先として人気なのは、タイでは雪が降らず、観光資源として雪が有効なためです。
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訪日中国人観光客に人気の都道府県ランキング
訪日中国人観光客は、日本のインバウンド市場で人数、消費額ともに最も大きな比率を占めています。訪日中国人観光客に人気の目的地は主に東京や大阪といった大都市ですが、近年リピーターの増加や、地方空港と中国核都市を結ぶ直行便の増加、体験の希少性を求める旅行者のトレンドを背景に、日本全国の各都市に対する関心も高まっています。2019年の訪日外国人数は全国籍3,188万人で、そのうち訪日中国人数は959万4,300万人を記録しました。訪日外国人市場全体で、950万人を超えたのは初めてのことです。また中...
よく利用される宿泊先とは?
そんな訪日タイ人観光客がよく利用するのが観光ホテルです。他にも各地の旅館も訪日タイ人観光客には人気です。特に訪日タイ人観光客は長期滞在プランなどを利用して、安く宿泊費を抑える傾向があることも特徴でしょう。
カプセルホテルやシェアハウスも人気
その他にもシェアハウスやカプセルホテルといった格安で長期滞在できるスポットも人気になっています。特にカプセルホテルなどは訪日タイ人観光客には馴染みの人も多く、何度も日本を訪問している人は宿泊先としてカプセルホテルを選んで経費を浮かすことが多いようです。
訪日タイ人観光客とシーズン
訪日タイ人観光客は他の観光客とは違った時期に日本を訪れることも特徴です。例えば、タイの夏休みである4月に日本を訪れる訪日タイ人観光客の数は大変多くなっており、その時期には宿泊施設もタイ人の姿が目立つようになります。
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インバウンド・外国人観光客が多い時期がひと目でわかる「インバウンドカレンダー」:全国籍&アジア(中国、台湾、香港、韓国、タイ)編
インバウンド市場
訪日タイ人観光客を理解する上で秋季休暇も見逃せない
他にも秋季休暇に日本を訪れる訪日タイ人観光客も多くなっています。タイの秋季休暇は10月になっており、大王記念日を利用して日本に来る訪日タイ人観光客が多くなっています。逆に訪日タイ人観光客は7月や8月はその数が激減するのも特徴です。
まとめ:訪日タイ人観光客の宿泊事情
訪日タイ人観光客は長期滞在する傾向が高くなっています。また、訪日タイ人観光客に人気なのが旅館や観光ホテルですが、長期滞在する際に格安で泊まれるカプセルホテルなども人気があります。他にも、訪日タイ人観光客の宿泊動向を知る上で、夏季休暇なども知っておく事が大事です。
<参照>
訪日タイ人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日タイ人観光客
タイ人は1人あたりGDPが6,000ドル弱で(世界94位)程度で、インバウンドが盛んな国の中ではそこまで経済力があるほうとは言えません。しかしながら、訪日タイ人は、そのあまり高くはない経済力に対してかなり高額の支出をしています。「豊かさ」を表すGDPを例にとって見てみましょう。
訪日タイ人の特徴・国民性・旅行スタイル
2013年のビザ発給要件緩和以降、円安効果とバーツ高効果もあり、近年急激にインバウンド消費において存在感を放つ訪日タイ人観光客。中国や台湾をはじめとした訪日ブームが加速している東南アジアの中でも、成長率が最も著しい国の一つです。タイは熱帯に位置しているため、年間を通じて気温が30℃ぐらいが平均です。
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「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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