航空・空港のYelpに関するインバウンド事例集

航空・空港はどうやってYelpをインバウンドに活用すべきなのか？

「Yelp」は、「Yelp, Inc.」が運営するローカルビジネスのレビューサイトです。

Yelp, Inc.は2004年にアメリカで設立され、日本におけるサービスは2014年に開始されました。

現在世界32か国にサービスを展開しており、ユーザー数は2008年の段階で1億人を超えているため、1億8,400万件以上の膨大なレビューが掲載されています。Yelpに掲載することで世界のユーザーに施設の情報をアピールできるため、インバウンド需要を狙う施設にとって、認知度の向上が期待できます。

またレストランやホテルなど行き先を決める際に、口コミを参考にする人も増加傾向にあるため、高評価のレビューが投稿されれば、新規顧客に対して大きなアピールとなります。

口コミサイトを運営している会社は日本にも多くありますが、Yelpの最大の特徴は、飲食店、美容室など特定の分野に限定せず、病院や弁護士事務所などあらゆるローカルビジネスを対象に情報やレビューが掲載されている点です。

またYelpではレビューを投稿する際に実名でのユーザー登録が必要です。投稿が実名でなされることでレビューに信憑性が増すこともメリットです。

本記事ではYelpに掲載されているもののうち、空港・航空に関わるサービスのものを紹介します。

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「羽田空港国際線旅客ターミナル」のYelp活用事例

羽田空港の国際線旅客ターミナルは、Yelpに掲載がある空港の一つです。

日本最大級の国際空港ということもありレビューの数は非常に多く、144件のレビューと1,236枚の写真が実際に空港を利用したユーザーから寄せられています（2021年10月現在）。

レビューは英語のものが多く、Yelpのユーザーの中心層であるアメリカやカナダのユーザーによるものが目立ちます。評価の平均は4.5とおおむね高く、東京の中心地へのアクセスの良さや空港の清潔さ、行き届いたサービスについて称賛するものが多く見られます。

中には空港内で利用できるレストランやその他施設についての言及も多く、写真も豊富に投稿されています。

写真はコンビニのおやつや和食店の外観など、日本らしさを感じさせるものが多く投稿される傾向にあるようです。実際に空港を利用した人の様子がわかるようになっており、これから初めて羽田空港を使うユーザーにとっては参考とする価値の高いものと言えるでしょう。

主要国際空港のランキング「Reward Expert」のYelp活用事例

2018年に催されたReward Expertによるランキングでは、成田空港が最も高品質で低価格のコストパフォーマンスの良い食事を提供する空港として1位に選ばれました。

これはアメリカを除く世界トップ15の国際空港を評価したもので、その選考基準は「質」「価格」「種類の多さ」を軸にしています。成田空港は質と価格の2部門において5点満点を獲得しており、台湾の桃園国際空港や香港の香港国際空港をおさえての1位となりました。運営側のコメントには「焼き鳥、寿司、うどん、とんかつなどなど。あなたのおなかも財布も満たされる場所だ」というものがあり、そのコスパの良さが評価された結果となりました。

種類の多さに関しては高得点を取ることはできませんでしたが、全体では4.77点と非常に高い評価です。

この選考にあたってはYelpを含むユーザーのレビューが参考にされており、Yelpについた数々のレビューが評価され、このような選出に至ったと言えます。

良質で肯定的なレビューが集まることはこのような話題に繋がり、さらに多くのユーザー呼び込むことにつながる可能性があると言えます。

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