外国に旅行に行くという事は異文化に触れる事。そのため、異文化に触れる事なくして外国に滞在する事はできません。
日本には無い風景、日本語では無い言語、日本には無い料理、日本人気質とは違う国民性…。日本人が海外旅行に出向いて行くにあたっても、日本以外の文化に触れる為にその国に脚を運んでいると言っても過言ではないでしょう。日本との違いを体感しに行く事が、海外旅行の楽しさと言っても過言ではないでしょう。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
訪日外国人は何しに日本へ?
ということは、日本にやって来てくれる訪日外国人にとっての旅行の目的も、我々日本人が海外旅行に行く理由と同じはず。日本以外の各国や、自国にもあるような観光地やショッピングスポットなどの物事を求めてやって来るわけではないでしょう。つまり、日本らしさを求めて訪日観光にくるのです。
とすれば、海外からの訪日外国人観光客の方々を受け入れる我々日本人にとって、彼らに日本に来て良かったと思ってもらえる事を用意できていることが望ましい。だからこそ、日本が、日本らしさを求めて観光にくる訪日旅行者にきちんと応えられているのかを考えてみる必要があります。
日本らしさとは?
最も日本らしく、訪日外国人に見せたい日本とは何か。「訪日外国人に人気の観光スポット」ならJNTOや観光庁の調査などで判明しますが、「日本人が見せたい日本」を特定する事は様々な分析を必要とする事でしょう。
神社仏閣や古い日本建築といった日本文化もそうですし、一方で秋葉原に象徴されるクール・ジャパンと呼ばれるサブ・カルチャーも日本らしさの一つです。多様さを持つからこそ、「これぞ日本らしさ」といえることを特定するのは困難を要します。
しかしながら、我々日本人が生きている現場そのものが、全て日本らしさと考えれば、特別の事をする必要は無いのかもしれません。
「日本らしさ」を選ぶのは我々ではなくて、日本に訪れてくれる訪日外国人観光客の方々そのものなのだから、彼らに任せておけば良いのかもしれない。
それでは、我々日本は、訪日外国人が自分で日本らしさを発見しやすい環境を用意できているのだろうかという視点で考えてみましょう。
言葉の壁
最大の問題はやはり言語でしょう。世界各国の言語をすべて用意することはとても困難な課題です。まずは英語と中国語の二ヶ国語でもわかり易い表記が至る所にあるのかどうか見渡してみましょう。
この視点で観てみると、思いの他充足していないことに気がつくことでしょう。しかし、それならどこまで、どのレベルまで、外国語による表記が必要なのでしょうか?
課題解決テーマは多岐に渡る。ならば、全ての日本語表記を英語化中国語化するという視点ではなく、現代社会で普及しているスマートフォンの利用環境が充足しているかという視点でも考えてみましょう。
スマートフォンとWi-Fi
現在世界各国でスマートフォンは普及している。来日する訪日外国人は比較的裕福層であることが多く、その多くがスマートフォンを持参している状況です。それに対し、スマートフォンの利用に必要不可欠なWi-Fi(ワイファイ)環境が日本の至る所で普及しているでしょうか?日本人の感覚から言っても、これは「NO」と思わざるを得ないのでしょうか。
Wi-Fi(ワイファイ)が繋がるエリアが次第に増えている事実はあるものの、これは小さなエリアの連続で、携帯電話の電波の様にどこにいてもほぼ繋がる、というような環境は準備されていないのが現状です。
日本人でさえその都度Wi-Fiが繋がるエリアを調べて、メールアドレスとパスワード設定して利用登録しなければならない環境なのに、どうやって訪日外国人旅行者に、この環境を理解させて、スムースに利用できる仕組みを作り上げるのか。もしくはメールアドレスとパスワード設定が必要のない、真の意味での「フリーWi-Fi」の通信網をどうやって作っていくのか。
この仕組みが日本全国で出来上がれば、前段で指摘した外国語表記の問題も、かなりの部分で省力化される筈ではないだろうか。とすると、フリーWi-Fi環境の整備と、簡易な接続方法の確立は、最も求められる施策であると思うのです。
インバウンド対策には言葉とWi-Fi設置が重要
おもてなしの精神の国日本。その日本らしさはあらゆる場面で訪日外国人観光客にご理解頂きたい日本の特性です。
それは言語が通じなくとも感じることができる心の部分でもあるものの、より日本らしさを感じて頂く為には、Wi-Fi通信環境の飛躍的な整備が求められていると感じるのです。
インバウンド需要を喚起し、訪日外国人観光客を増やして、外貨を稼ぎながら、国際交流を進めて、日本ファンを増やすこと。これからの時代、本気で取り組むべき大きなテーマだと思えるのです。
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
しかし中国では、Googleをはじめとする多くのサービスに規制があり、中国現地のSNSや地図サービスを活用するなど、独自のカスタマイズされた対策が必要です。
本セミナーでは、インバウンド戦略の基本を押さえた上で、「中国市場の最新動向」と「具体的な対策」について、わかりやすく解説します。
<本セミナーのポイント>
- インバウンド戦略の基本が学べる!
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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