韓国の人気ポータルサイト「NAVER」で「일본 여행 쇼핑 목록(日本旅行 ショッピングリスト)」と検索して出てくるブログには、どれも驚くほど似た内容のリストが出てきます。どのような商品が、どのような理由で買い物リストに含まれているのか知って、訪日韓国人観光客が買い物をする際の傾向を捉えましょう。
インバウンド対策サービスを探している方必見!無料で資料DLできる「訪日コム」を見てみる
訪日韓国人観光客の買い物リストとは
訪日韓国人観光客は、中国と同様に事前に買い物リストをチェックしており、韓国大手のポータルサイト「NAVER」などでは、投稿者が訪日旅行したときの買い物リストが公開されています。
買い物リストの内容:中国同様化粧品とや医薬品などの日用品類が多数
・ロイヒつぼ膏(ニチバン)
・足すっきりシート休足時間(ライオン)
・アイボン(小林製薬)
・suisaiビューティクリアパウダー(kanebo)
・アレジオン10(エスエス製薬)
・ユースキンA(ユースキン製薬)
・パブロンSゴールド錠(大正製薬)
・サロンパス(久光製薬)
・レノアハピネスアロマジュエル(P&G)
・こくまろカレー(ハウス)
・キットカット抹茶味(ネスレ)
・ロイズのチョコレート
・ほろよい(サントリー)―PIXA「訪日韓国人観光客の〝お土産リスト〟」より引用
こちらのリストを参照すると、化粧品や健康品、お菓子類、食料品などがリストアップされており、健康や美容への意識の高さや、低価格帯の品目に人気が集中している模様。
訪日韓国人観光客に人気の菓子類
訪日韓国人観光客は菓子類の購入率が高いことが分かっています。訪日韓国人観光客の年代は20代と30代で50%を占めることを考えると、友人や職場などで配りやすい個別包装で、比較的安価なものが好まれると考えられます。空港などでも購入しやすい銘菓や、日本でも人気の商品がリストに含まれています。
買い物リストに入るお菓子とは
訪日韓国人観光客の買い物リストに入っている菓子類は、前述のリストに入ったロイズのチョコレートの他、東京ばな奈、ひよ子といった銘菓、日本でも人気のキットカット(抹茶味など限定品)などです。ロイズについては韓国でも購入できますが、日本のほうが安いため購入していくようです。
日本製の医薬品に対して良いイメージを持つ訪日韓国人観光客
韓国ではウェルビーイングといって健康志向が高い傾向があります。また日本製の医薬品に対するイメージが非常に良いため、日本での買い物の際にはリストに入ります。若い訪日韓国人観光客が、両親など年配者へのお土産として医薬品、ヘルスケア商品を選ぶといった側面もあるでしょう。
訪日韓国人観光客が購入する医薬品、ヘルスケア商品
訪日韓国人観光客の買い物リストに含まれる医薬品、ヘルスケア商品には、ロイヒつぼ膏、サロンパス、休足時間、めぐりズムのアイマスクなどがあります。ロイヒつぼ膏については、その形状から「小銭パス」と呼ばれ大変人気です。
訪日韓国人観光客には化粧品も人気
訪日韓国人観光客の買い物リストには化粧品が必ず入っています。韓国人の間では特に資生堂が高い人気を誇っています。日本旅行中にドラッグストアやドンキホーテでの買い物を楽しみにしている訪日韓国人観光客からは、手頃な価格帯の資生堂の商品が人気です。
ドラッグストアで買える化粧品が訪日韓国人観光客に人気
必ず訪日韓国人観光客の買い物リストに入るのは資生堂の洗顔料、パーフェクトホイップです。「泡立ちが良い」などの評判を、ネットや知人から聞くなどして製品の良さを知っています。また、日本人の間でも評判の良い資生堂のビューラーも人気です。
まとめ:リストからわかる訪日韓国人観光客の買い物の傾向
訪日韓国人観光客は一度の訪日での消費額は多くないものの、繰り返し訪日する傾向があります。そのため、訪日韓国人観光客が買い物をする際に用意するリストの中身を知ることは大切です。その買い物リストにはお菓子類、医薬品、ヘルスケア商品、化粧品が含まれています。リストからは訪日韓国人観光客が、日本人から人気を集めている商品を知っていること、韓国で買える商品を日本でより安く購入しようとしていることが分かります。こうした訪日韓国人観光客の傾向を知って、インバウンドビジネスの機会をとらえましょう。
<参照>
- 観光庁:訪日外国人消費動向調査 平成27年の年間値の推計
- JNTO:訪日旅行データハンドブック2016(世界20市場)
- PIXA「訪日韓国人観光客の〝お土産リスト〟」
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!