訪日韓国人観光客の訪日数は4,00万人(2015年)、訪日外国人観光客数1位の中国や第3位の台湾とともに訪日外国人観光客のビッグ3です。
個人旅行者が多く短期滞在型の訪日韓国人観光客の日本旅行での目的を確認してみましょう。
日本の歴史や伝統文化などよりグルメやショッピング目的の日本旅行が中心となっています。
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訪日韓国人観光客の日本旅行
訪日韓国人観光客の男女比は、全世代でほぼ半々で、世代が若くなるにつれ、女性比率が高くなっています。最も多い性別・年代層は20歳代女性で、全体のおよそ四分の一を占めます。次いで多いのが20歳代男性で15.4%となっています。
滞在日数は3日以内の人が34.8%、4~6日間が58.6%と、ほとんどの人が1週間未満の滞在となっています。
個人旅行が多く、比較的リピーターも多い訪日韓国人観光客
訪日韓国人観光客は東アジア系観光客の中では団体旅行者が少なく、個人旅行者の割合が8割を超えています。
訪日回数は、初回訪問者が4割弱、2〜3回目の観光客が3割となっています。4回以上の訪日韓国人観光客は3割弱で、訪日外国人観光客全体と比較すると、リピーター割合が若干高い傾向にあります。
日本旅行でグルメ・ショッピング目的多い訪日韓国人観光客
訪日韓国人観光客は日本食に期待する人が65.2%、日本酒は24.3%の人が期待しています。繁華街の街歩きやショッピングを日本旅行での目的にしている人はそれぞれ25.3%・43.1%です。温泉や景勝地観光を目的としている人は3割ほどとなっています。
レジャーや日本文化体験目的が少ない訪日韓国人観光客
訪日韓国人観光客はテーマパークやスキー・スノボなどのレジャー目的が少ないのが特徴です。また欧米系の訪日外国人観光客に多い日本の歴史や伝統・文化体験を目的とする人も7.2%で、訪日外国人観光客全体よりも10ポイントほど下回っています。
訪日韓国人観光客の日本旅行における訪問先
訪日韓国人観光客に人気の訪問先は、大阪がトップで訪問率31.2%。特徴的なのは、第2位にランクインする福岡(29.3%)です。地理的要因から、船舶による入国が多いことから、福岡は訪日韓国人観光客の入国窓口になっています。
続いて東京が17.7%、京都が16.8%となります。いずれも訪日韓国人観光客の日本旅行の主要な目的であるグルメやショッピングに便利な都市圏への訪問率が高くなっています。
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訪日韓国人観光客の日本旅行の中心は九州
韓国から近い福岡空港や博多港から入出国する人が訪日韓国人観光客では34%と多くなっています。そのため福岡を起点として九州地方を観光するのが訪日韓国人観光客の日本旅行の中核をなしていると考えられます。
まとめ:グルメやショッピング目的の日本旅行多い訪日韓国人観光客
訪日韓国人観光客は日本の歴史や伝統文化等には比較的関心が薄く、日本旅行の主たる目的はグルメやショッピングそして温泉となっています。そのため地理的にも近く、それらの目的を充足できる九州や大阪などへの訪問率が高くなっています。今後リピーターが増えて日本旅行の目的も多様化すれば訪問地の拡大も見込めます。
訪日韓国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日韓国人観光客
2000年代から、日本語を学ぶ学生が増えています。その理由は、日韓交流の増加により日本語が就職に有利と判断され始めていること、日本文化に対する関心が高くなってきていることなどが挙げられます。実際に、韓国の日本語学習者数は約91万人(2006年)と世界の中でもトップで、世界の日本語学習者の約3割(30.6%)を占めていることになります。
訪日韓国人観光客の特徴
日本の製品やコンテンツに強い関心を持っており、距離的にも近い韓国はインバウンド消費を狙ううえで無視できない国のひとつです。リピーターが多く、自分の興味に合わせた旅行プランを練る傾向のある韓国人観光客は、東京都などの定番観光スポット以外にも足を運びます。
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