日本国内では最近やっと一般にも知名度を上げてきた印象のInstagram(インスタグラム)。しかしながら、世界規模で見てみると昨年の9月にユーザー数4億人を超えました(参照:Instagram、ユーザー数3億人到達からわずか9ヶ月で4億人を突破)。このユーザー数4億人という数字は、同時期のTwitter(ツイッター)のユーザー数3.2億人(2015年9月30日時点)を凌駕します。
今後更なる成長が見込まれている注目のSNSサービスであるInstagram(インスタグラム)は、今や訪日外国人観光客向けのプロモーションに必須のツールとも言えます。ということで、今回訪日ラボでは世界ランク15位の企業・団体アカウントがどのような投稿をしているのか、その運用の狙いは何なのかを分析してみました。「訪日外国人観光客向けのInstagram(インスタグラム)運用をするにはどうしたら良いのか?」を考えるヒントになります。
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そもそもInstagram(インスタグラム)とは?
Instagram(インスタグラム)とは、写真や動画を撮影、加工、共有でき、SNSとしての機能も備えている無料のサービスです。iPhoneアプリ、Androidアプリの他、WEBでのサービス提供がされています。
人気の秘密は美しい写真や動画を作成・共有できること。アプリ版には様々な加工フィルターが用意されており、簡単におしゃれな写真をアップロードし共有することができます。 写真を使って製品の魅力を伝えたり、ブランドイメージを構築したりすることに非常に相性の良いサービスのため、プロモーションとして企業や団体に積極的に活用されています。
人気のある企業・団体のInstagram(インスタグラム)アカウントがどのような目的で運用されているのか、どのような写真をアップロードしているのかを分析することで、効果的な訪日プロモーションをすることができます。それでは、ランキングを見てみましょう。
1位:Instagram
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](https://instagram.com/instagram) Instagram[/caption]
全Instagramアカウントの中で1位のアカウントはInstagram(インスタグラム)アカウントでした。Instagramに投稿された写真、動画の中でバズった投稿をキュレーションするという運用がなされている模様。Instagram(インスタグラム)が運営しているアカウントなので、最も「Instagramらしい」投稿が集まっています。
2位:National Geographic
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](https://instagram.com/natgeo) National Geographic[/caption]
地理学、科学、歴史、自然を取り扱うアメリカの月刊誌National Geographic(ナショナルジオグラフィック)のアカウントです。投稿の内容は、動植物の自然や、人間の文化・生活などNational Geographic(ナショナルジオグラフィック)らしい「美しい地球」を切り出した画像が多数あります。メディアである強みを全面に打ち出した運用。
3位:nike
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](https://instagram.com/nike) nike[/caption]
最大手スポーツアパレルブランドnike(ナイキ)はInstagramでもアパレルジャンルで1位でした。nike(ナイキ)は非常にブランディングに力を入れていることもあり、Instagramを積極的に活用している模様。投稿は、写真よりも、より多くの情報を提供できる動画が多い傾向にあります。
4位:Victoria’s Secret
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](https://instagram.com/victoriassecret) Victoria’s Secret[/caption]
世界的に有名なランジェリーブランドのVictoria’s Secret(ヴィクトリアシークレット)が第4位にランクイン。モデルの最高峰と呼ばれるヴィクシーモデルたちの美しいランジェリー着用写真が並びます。特徴的なのが、Instagramと並行して運用されているソーシャルショッピングサービス「Like2Buy(ライク・トゥ・バイ)」。Instagramに投稿された写真と同じ写真が並び、写真に写っている商品をタップするとECサイトへの動線となっています。
5位:Real Madrid C.F.
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](https://instagram.com/realmadrid) Real Madrid C.F.[/caption]
スポーツジャンルでは第1位となったのがスペインのプロサッカークラブReal Madrid C.F.(レアル・マドリード)です。プレイ中の写真や、オフショットが多く、本記事作成時現在(2016/06/17)では、先日のUEFAチャンピオンズリーグに優勝した時の写真が多く投稿されています。このInstagramアカウントの狙いは、クラブが運営する公式アプリのプロモーションの模様。
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](https://instagram.com/nikefootball) Nike Football (Soccer)[/caption]
nike(ナイキ)のサッカーラインのNike Football(ナイキ・フットボール)が6位にランクイン。3位に入ったブランドの総合アカウントに続き6位に入っているところを見るに、Instagramの運営に力を入れていることが伺えます。運用の目的は製品プロモーションとサッカー向けトレーニングアプリ「Nike Soccer」のダウンロード動線だと思われます。
7位:NBA
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](https://instagram.com/nba) NBA[/caption]
アメリカで展開する男子プロバスケットボールリーグのNBA(エヌビーエー)のアカウントです。プレー中の決定的瞬間の写真、スーパープレイの動画などの投稿が中心。団体としてのプロモーションが目的か。
8位:H&M
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](https://instagram.com/hm) H&M[/caption]
スウェーデンのファストファッション最大手のアパレルメーカーH&M(イチ・アンド・エム)は、Instagramをブランドイメージ戦略に使っている様子です。製品そのもののカタログ的な運用ではなく、ライフスタイルを提示するような姿勢が投稿から見受けられます。
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](https://instagram.com/adidasfootball) adidas Football (Soccer)[/caption]
ドイツのスポーツ用品メーカーadidas(アディダス)のサッカー用品を取り扱うブランドadidas Football (アディダス・フットボール)のアカウントです。サッカーシューズ製品やスポンサーするサッカーチームの選手を起用した写真・動画が主な投稿。
10位:CHANEL
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](https://instagram.com/chanelofficial) CHANEL[/caption]
フランスの世界的ハイブランドCHANEL(シャネル)が10位にランクイン。投稿はブランドイメージ戦略に寄せている様子。今まで店舗販売を主にしていたCHANEL(シャネル)ですが、2016年末を目処にEC事業に着手するとの報道があり、今後のInstagram運用も方向転換する可能性が高いです。
11位:NASA
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](https://instagram.com/nasa) NASA[/caption]
アメリカ航空宇宙局(NASA、ナサ)のアカウントは宇宙ステーション内外の画像や映像など、非常に美しく、ワクワクするような宇宙の姿を多数投稿しています。運用の目的は広報目的か。
12位:adidas Originals
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](https://instagram.com/adidasoriginals) adidas Originals[/caption]
ドイツのスポーツ用品メーカーadidas(アディダス)の70年代と80年代のデザインにスポーツのスタイルを融合したコレクションであるadidas Originals(アディダスオリジナルス)のアカウントです。製品プロモーションとECサイトへの導線として機能している模様。
13位:Instagram Brasil
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](https://instagram.com/instagrambrasil) Instagram Brasil[/caption]
Instagram公式ローカルアカウントの中でもInstagram Brasil(インスタグラムブラジル)が13位にランクイン。国内外のInstagramの最新の話題やTipsを始め、Instagramを楽しむための情報を言語も含めてローカライズして発信しています。
14位:Louis Vuitton Official
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](https://instagram.com/louisvuitton) Louis Vuitton Official[/caption]
LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループの中核ブランドであるフランスのハイブランドLouis Vuitton(ルイ・ヴィトン)の公式アカウントLouis Vuitton Official(ルイ・ヴィトンオフィシャル)。ファッションショーからのスナップがメインコンテンツで、Victoria’s Secret(ヴィクトリアシークレット)と同様に、ソーシャルショッピングサービスの「Like2Buy(ライク・トゥ・バイ)」への導線を狙っています。
15位:ZARA Official
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](https://instagram.com/zara) ZARA Official[/caption]
スペインのファストファッションブランドのZARA(ザラ)公式アカウントZARA Official(ザラオフィシャル)が15位に。投稿は基本的にその季節のコレクションの主力商品を全面に出す傾向にあります。ECサイトでもある公式サイトへの導線とブランドイメージ構築の為の運用か。
まとめ:アパレルなど写真映えするアカウントが強し=訪日プロモーションと相性良し
上位15位を分類分けすると、
- アパレル:9アカウント
- WEBサービス:2アカウント
- スポーツ:2アカウント
- メディア:1アカウント
- 団体:1アカウント
と、Instagram(インスタグラム)との相性の良さからアパレル系が圧倒的に強い結果となりました。 その他、National Geographic(ナショナルジオグラフィック)やNASA(アメリカ航空宇宙局)が上位に食い込むところをみるに「コンテンツ力」を持つ企業や団体の人気が高い傾向にあるようです。
「コンテンツ力」で言えば日本も負けていません。エキゾチックな伝統工芸や旅館、日本でしか食べられない和食、美しい景観を堪能できる観光地や街並みなどなど。訪日外国人観光客から見れば魅力的なコンテンツにあふれています。これらはInstagram(インスタグラム)での発信と非常に親和性が高く、今後、Instagram(インスタグラム)訪日プロモーションの主力ツールとなり得ます。
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