一般的にホテルや旅館よりも安く、目的に合わせた立地の選択肢が多いので利便性の高い民泊は、暮らすように旅することができると世界中で人気が高まっている宿泊形態です。訪日カナダ人観光客はどのようにして民泊を利用しているのかを、検索の方法やデータから見てみましょう。
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訪日カナダ人観光客は民泊を利用しているのか
平成28年度訪日外国人観光客消費動向調査によると、訪日カナダ人観光客が旅行中に利用した宿泊施設(複数回答)の内、「その他」が9.5%でした。民泊は設問に入っていないため他の項目(ホテル、旅館、学校などの寮、知人宅、ユースホステル・ゲストハウス)以外の施設=民泊と解釈できます。
訪日カナダ人観光客はどのように民泊を利用しているのか
訪日カナダ人観光客全体の平均泊数は11.8泊で、「その他」の宿泊施設利用者の泊数は17.6泊とかなり長くなる傾向があります。
費用は平均支払い金額を平均泊数で割って計算したところ、最も安かったのがゲストハウス、2番目に民泊(「その他」に該当)、3番目のホテルとは1泊あたり6500円も価格を抑えられるので、長く滞在してじっくりと旅したい時に利用されていることがわかります。
民泊とはどのような宿泊形態なのか
民泊とは宿泊用に提供された個人宅の一部や空いているセカンドハウス、マンションの空き室などに宿泊する宿泊形態のことです。ホストが住んでいる家の一部にホームステイするタイプと、空き室すべてを借りて滞在するタイプがあります。
訪日外国人観光客の利用が多いゲストハウスよりも個室があるのでプライバシーを守りやすく、平均的な宿泊料もあまり変わらないので、訪日カナダ人観光客にも人気が高まっています。
民泊の普及に伴う問題点
2008年にインターネットでの仲介をAirbnb(エアービアンドビー)が始めてから世界中に民泊が普及しました。現在ではAirbnb(エアービアンドビー)に類似したサイトが多数あり、「民泊」という言葉が定着しましたが、普及に伴いトラブルも増加しルールを求める声が高まったことを受けて、現在法制化が進められています。
訪日カナダ人観光客はどのように民泊先を探すのか
訪日カナダ人観光客が使うカナダ版のGoogleで「Holiday rentals」で検索すると、Airbnb(エアービアンドビー)以外にもHomeAway(エクスペディア系列)やFLIPKEY(トリップアドバイザー系列)といった検索サイトが出てきます。ゲストとして登録し本人確認などを経て、予算や日程、立地に合わせて民泊先を選ぶことができます。
訪日外国人観光客を迎える民泊オーナーが知っておきたいこと
訪日カナダ人観光客をはじめとする訪日外国人観光客には、あらかじめ検索サイトに登録する際に条件を書いてあっても、禁煙・喫煙、宿泊者以外を室内に入れてよいか、長期の場合はゴミの分別や出し方など事細かに書いた英文の説明書などを渡して理解してもらい、ゲストとホストのお互いが気持ちよく利用できることが民泊では重要です。
まとめ:需要が高まっている民泊
2020年のオリンピックに向けて日本中の主な観光地で宿泊施設が不足すると見られています。民泊を利用しているのはまだ訪日カナダ人観光客を含む訪日外国人観光客の方が多いですが、これから普及して行くに連れて日本人観光客の利用も増加することが見込まれています。
外国人を迎えるには、日本人が常識だと考えてきれいに使ったり、ある程度は片づけてからチェックアウトする習慣は世界的に見れば珍しいものだと考えて、ゲストに提供する部屋をどう使ってもらたいのかを英語できちんと伝えることが大切です。
訪日カナダ人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日カナダ人観光客
訪日カナダ人観光客は、2015年で231,390人の外客数、312億円(2014年)のインバウンド消費で、インバウンド市場の中ではそこまで大きい存在ではありません。しかしながら、2011年の東日本大震災以降、毎年10〜30%の伸び率で着実に拡大しつつある市場でもあります。
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