街中で青色の辞書ぐらいのサイズの本を持って何かを探している欧米系外国人観光客ーそんな姿を見たことはないでしょうか?彼らが持っているのは「ロンリープラネット(Lonely Planet 略称:ロンプラ)」というガイドブックです。
海外旅行のガイドブックといえば、日本では「地球の歩き方」が有名ですが、世界規模で見ると「ロンリープラネット」は海外旅行者向けガイドブックとして世界一のシェア率を誇ります。
訪日ラボでの記事でも「訪日外国人観光客向けメディアまとめ:訪問者数ランキングTOP10」や、その他の記事でも何度か触れてきたこの「ロンリープラネット」。今回はこの世界一の旅行ガイドブックについて解説していきます。
<関連記事>
インバウンド向けサイトまとめ:訪日外国人観光客メディアの訪問者数ランキングTOP10
近年インバウンドビジネスの高まりとともに、
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
ロンリープラネット(Lonely Planet)とは
ロンリープラネットとは2016年現在、195の国・地域をカバーし、500以上のタイトルを発行する世界最大規模の海外旅行ガイドブックです。
「地球の歩き方」や「るるぶ」を始めとした日本の旅行ガイドブックとの大きな違いは、写真などのビジュアル情報が非常に少なく、ページがほぼテキストでうめつくされており、圧倒的な情報量が掲載されている点です。また、書籍版には広告やタイアップ記事が存在したいことも特徴の一つで、これにより情報の信頼性が高いと評価され、世界で人気の旅行ガイドブックとなっています。
ロンリープラネット(Lonely Planet)にはどのようなことが書いてあるか
ロンリープラネットには、その国の観光スポットやレストランだけでなく、地域の歴史、文化、気候、言語などの基本情報が詳細に解説されています。また、バックパッカー向けの情報が充実していることも特徴。各国でのヒッチハイクの手段や、安宿情報なども充実しています。
というのも、日本人が「旅行」とイメージすると長くても1週間程度ですが、欧米圏では長期的な旅行をしたい層が一定数います。彼らにとっては、限られた予算の中でなるべく長期間旅行誌たいわけですから、自ずと「いかにコストを下げて旅をするか」というのは需要な情報となります。そのため、ロンリープラネットは特にバッパッカーに支持をうけているのです。
【訪日ラボ監修/無料】インバウンド対策を始めるなら「インバウンドの教科書」にお任せ
WEB版ロンリープラネットの訪問者数は月間1420万人
訪日ラボでアクセスの多い訪日外国人観光客向けメディアを調査した記事でもご紹介したとおり、WEB版ロンリープラネットは月間訪問者数1420万人を誇ります。この訪問者数は単純計算すると、全世界から1分間におよそ330人が訪れるサイトということになります。
掲載内容は書籍版のロンリープラネットに劣らず非常に豊富です。例として日本の情報を見てみると、基本情報として挨拶、電源規格、旅行にベストなシーズン、航空機代、1日あたりのコスト、ビザ、気候、日本国内の各移動手段、安全情報といった基本的な事柄意外にも、子連れや女性旅行者、LGBT向けの情報なども非常に詳細に解説されています。
また、「Japan」でサイト内検索をすると、宿泊施設の情報が約8700件、観光スポットが1440件、アクティビティーが約810件、飲食店が約740件などなどと、日本の情報だけでおよそ1万3千件のスポット情報が掲載されています。
ロンリープラネットはどのような効果をもたらすのか
それでは、ロンリープラネットに掲載されるとどのような集客効果があるのでしょうか。その一例として面白い例を見つけたのでご紹介します。
石川県の観光情報を配信しているWEBメディア「ビューティーホクリク」にロンリープラネットに掲載された地元では知名度のないのに訪日外国人観光客に有名なゲストハウスがある、という例が記事になっています。以下、引用です。
Lonely Planet Japanでは金沢のホテル・宿はいったいどこが書かれているのか?本マガジンではあまり宿について特集していないのでLonely Planet見ながらちょっと反省しました。近いうち宿特集を組みたいと思います。そして、Lonely Planet Japanの金沢で取り上げられていたのは
・★Pongyi ポンギー(芳斉)
・Toyoko Inn Kanazawa Kenroku-en Korinbo 東横イン兼六園香林坊(香林坊)
・Yogetsu 陽月(東山1)
・Murataya Ryokan 村田屋旅館(片町)
・★Hotel Resol Trinity ホテルレソルトリニティ(武蔵が辻)
・APA Hotel Kanazawa Chuo アパホテル金沢中央(片町)
・Hotel Dormy Inn Kanazawa ホテルドーミーイン(駅前)
・ANA Crown Plaza Kanazawa (駅前)
・Kanazawa Hakuchoro Hotel 白鳥路ホテル(丸の内)
・★Hotel Nikko Kanazawa ホテル日航金沢(駅前)でてきました!うわさのポンギー!
正直なところ、地元では全然知られていないが、海外では非常に有名であるというゲストハウス「ポンギー」がやはりここ Lonely Planet Japanで紹介されておりました。実家のすぐ近く(うちは長田校下)でこのポンギーはいつか取材に行きたいと思ってはいるもののまだ実現はしていません。
話によると一泊2,800円で日本文化を体験できる簡単ツアーが付いているということで非常に人気のようです。
と、地元民に知名度のないゲストハウスが訪日外国人観光客の人気を得ているとのこと。また、その効果もあってか、TripAdvisorの外国人に人気の日本の宿泊施設 2013では全国ランキングの12位にランクインしています。
【訪日ラボ監修/無料】インバウンド対策を始めるなら「インバウンドの教科書」にお任せ
特に英語圏訪日外国人観光客をターゲットとするならロンリープラネットは要チェック
訪日外国人観光客がどのような媒体を用いて訪日旅行の情報を収集しているかを把握することは、インバンド対策の入り口として重要になります。今回のロンリープラネットは、基本的に記事広告などの広告媒体としての利用が難しいものの、自ビジネスの周辺でどこに訪日外国人が集まりそうか、という予測を立てるには有効なツールとなります。
インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!