【観光庁】入れ墨(タトゥー)の入浴可否のアンケート、訪日外国人観光客受け入れのポイントと対応事例

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先日の訪日ラボの記事「タトゥー受け入れ率は0.86% 訪日外国人観光客の温泉への期待とは裏腹に温泉の刺青お断り率はまだまだ高い」でもお伝えしたとおり、現状では、日本の温泉施設の刺青を入れている方への受け入れ状況はまだまだ低いです。訪日外国人観光客のなかで、訪日アメリカ人観光客を例にとれば、10人に3人がタトゥーを入れている状況であるなか、日本政府や観光業界はタトゥーに対してどのような対策をとっているのでしょうか?

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タトゥー入った訪日外国人はお断り?受け入れOKの温泉施設は0.86%、アメリカ人10人に3人がタトゥー・刺青入り

訪日前の期待と今回したこと:観光庁訪日ラボでもお伝えしている通り、2016年は2500万人突破のペースで訪日外国人観光客が増加しています。2020年に東京オリンピックも控えていることもあり、今後も増加の傾向は続くものと思われます。その訪日外国人観光客の訪日目的として上位にランクインするのが「温泉入浴」。観光庁の「訪日外国人 消費動向調査」によれば、訪日外国人観光客のおよそ3割が、訪日前に温泉入浴に期待しており、また4割弱が実際に温泉入浴を楽しんでいる模様。そこで課題となるのが「温泉施設で刺...

 

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訪日外国人観光客のタトゥー拒否問題の発端はマオリ族への入浴拒否

タトゥーを入れる―その目的はファッションや伝統文化など様々です。海外にはタトゥーを伝統文化として入れる民族も数多くあります。日本人の感覚としては「タトゥーを入れたら温泉には入れない。それは自己責任」という概念がありますが、伝統文化としてタトゥーを入れている人が訪日し、温泉施設やビーチ、プールで入場を拒否されたとしたら人権問題として扱われかねません。

マオリ族の伝統的な入れ墨(タトゥー)

マオリ族の伝統的な入れ墨(タトゥー)

そのようなケースとして、ニュースとして大々的に取り上げられたのが2013年の9月です。北海道恵庭市内の温泉施設で、顔に入れ墨のあることを理由にニュージーランドの先住民「マオリ」の女性が入浴を拒否されました。女性はマオリ語講師で、北海道平取町で開かれていた先住民族の言語を学ぶ会合に招かれており、関係者と入浴施設を訪れた際、従業員が入浴を拒否。

女性は、マオリの伝統文化の入れ墨を唇とあごに入れていたが、温泉施設側は「(伝統文化であっても)利用者に安心して入浴していただくため、入れ墨の入っている方は一様に断っている」と抗議も受け入れなかったとのこと。

マオリ女性 タトゥーによる入浴拒否に対する政府のコメント

この事件に対し、菅義偉官房長官が記者会見でコメントを述べています。
> 北海道恵庭市内の温泉施設で、顔に入れ墨の入ったニュージーランドの先住民マオリの女性が入浴を拒否されたことについて、菅義偉官房長官は13日午前の記者会見で「施設の判断で断ったのだと思うが、2020年の東京五輪開催にあたり、さまざまな国の方がわが国に来てくれることが予測される」と指摘。その上で「外国のさまざまな文化に対して敬意を払い理解を進めていくことが大事だ。外国人を迎えるため、しっかりと対応策を考える必要がある」と述べた。―産経ニュース「マオリ女性入浴拒否、東京五輪控え「多様な文化への敬意、対応策必要」菅長官
と、東京オリンピック開催に向けて対応を進めていくべきであるという方針を伺わせました。

 

観光庁による取り組み:入浴施設へのアンケートと対応改善促進

先述のマオリ族女性の入浴拒否のケースをはじめとして、訪日外客数が伸びるにつれ各所で同様の問題が噴出し始めたのを受け、観光庁も対応をし始めます。2015年10月の入れ墨(タトゥー)がある方に対する入浴可否のアンケート、および2016年3月の「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に際し留意すべきポイントと対応事例」の発表です。

入れ墨(タトゥー)がある方に対する入浴可否のアンケート

まずは実態を調査するためにアンケート調査を実施。全国のホテル旅館約3,800施設を対象に調査表を送付、約600施設(約15%)からの回答がありました。

その調査結果によると、

  • お断りをしている施設:約56%
  • お断りしていない施設:約31%
  • シール等で隠す等の条件付きで許可している施設:約13%

とのことで、現状では半数以上の施設が入浴を拒否していることが判明しました。また、回答率が低い(15%)こと、タトゥー・刺青OKな店鋪に関するユーザー投稿サイト「Tatoo Spot」への登録件数の少なさから考えると、実情はもっと低い可能性が高いものと思われます。こちらについては、冒頭でもご紹介した以下の記事で詳しくご紹介しています。

タトゥー入った訪日外国人はお断り?受け入れOKの温泉施設は0.86%、アメリカ人10人に3人がタトゥー・刺青入り

訪日前の期待と今回したこと:観光庁訪日ラボでもお伝えしている通り、2016年は2500万人突破のペースで訪日外国人観光客が増加しています。2020年に東京オリンピックも控えていることもあり、今後も増加の傾向は続くものと思われます。その訪日外国人観光客の訪日目的として上位にランクインするのが「温泉入浴」。観光庁の「訪日外国人 消費動向調査」によれば、訪日外国人観光客のおよそ3割が、訪日前に温泉入浴に期待しており、また4割弱が実際に温泉入浴を楽しんでいる模様。そこで課題となるのが「温泉施設で刺...

「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に際し留意すべきポイントと対応事例」の発表

観光庁「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に際し留意すべきポイントと対応事例」

観光庁「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に際し留意すべきポイントと対応事例」

観光庁は、このアンケート結果をふまえ、タトゥーがある訪日外国人観光客の入浴に関する留意点や対応事例をとりまとめ、個別の施設の対応改善を促すことにしました。

観光庁ホームページには留意点と対応事例が配布されており、そこでは留意すべきポイントとして

この続きから読める内容

  • しかし、日本の一般ではタトゥー・入れ墨にまだ拒絶感も
  • まとめ:訪日客の権利と日本人客の感情の調整が必要か
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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