日本がこれから多くの訪日外国人観光客を受け入れる上で、外国語対応は必須の課題でしょう。その証拠として、観光庁の資料によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」との回答が2番目に多い結果に。訪日外国人観光客は日本の外国語対応に不満をもっていることがわかります。
こうした背景から国内ではインバウンド向け外国語対応サービスが続々とリリース。今回は訪日中国人観光客向けインバウンド事業を行うFJ Solutions 株式会社(以下、FJS)のサービスをご紹介します。
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テレビ電話で通訳をお願いできるサービス「J
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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
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月額1,000円で通訳サービスが使い放題に:FJS通訳コールセンターサービス「通訳コール 24」を開始
FJSは、月額1,000円(税別)で1ヶ月間に何度でも通訳が利用できる「通訳コール 24」のサービス提供を、11月14日より開始します。同サービスは、飲食店や宿泊施設など、幅広い業種に対応が可能とのこと。
飲食店などにおいて通話を介したシンプルな通訳が可能に:必要なものは電話のみ
利用手順としては
- 「通訳コール 24」に申し込み・登録
- 訪日外国人観光客来店時に「通訳コール 24フリーダイヤル」に電話
- 自動音声アナウンスから対象言語を選択。
- 対応通訳スタッフが応答。
- 従業員が日本語で伝えた内容を通訳スタッフがそのまま訪日外国人観光客の希望言語に通訳
というシンプルなもの。
また、サービス利用に必要なものは電話のみなので、手軽な利用が可能です。月報として応対履歴が送られてくるため、利用頻度、対応状況なども把握できます。
24時間365日、6か国語での対応が可能に:他サービスと比較しても安価
「通訳コール 24」は、24時間、365日対応となっており、急な訪日外国人観光客の来店にも対応することができます。
対応言語は日本語・英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の6か国語。FJSによると、これらの言語で訪日外国人観光客の約70%に対応できるとのこと。
料金は先ほどもご紹介したとおり月額1,000円。初期費用が10,000円必要ですが、利用回数や利用時間の制限がないため、使い放題のサービスとなり、ほかのインバウンド向け言語対応サービスと比較すると、値段は安価であるといえるでしょう。
まとめ:手軽でリーズナブルな外国語対応サービスが登場
先述の通り、FJSでは訪日外国人観光客向け外国語対応サービス「通訳コール 24」の提供を、11月14日よりスタートさせます。
比較的安価で、シンプルな仕組みを売りにしたインバウンド向け外国語対応サービスは、これからインバウンド誘致を検討している店舗等での活用が進むでしょうか?注目です。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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