次世代通訳サービス「SMILE CALL」:リアルタイムで訪日外国人観光客との通訳が可能 に。導入例もご紹介

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

訪日外国人観光客が旅行中に困ったこと:観光庁より引用

訪日外国人観光客が旅行中に困ったこと:観光庁より引用

英語を主とした外国語対策。これは、日本がさらなる訪日外国人観光客を、集めるために避けて通れないものです。

観光庁により、2016年1月12日に発表された「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関する現状調査」では、訪日外国人観光客が、旅行中に困ったことや、受け入れ環境のニーズに関して紹介されています。

「旅行中に困ったこと」との質問に対して、最も割合が高かった回答が、「無料公衆無線LAN環境」。2番目に高かったものが、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」でした。

日本国内では、訪日外国人観光客に対して、まだまだ外国語対応が遅れていることがわかります。

そんな現状から、リアル接客では「接客指さし会話」、WEBでの多言語化では「gengo」など、様々な外国語対応に関するインバウンド対策が、行われています。今回ご紹介する通訳サービス、「SMILE CALL(スマイルコール)」もその一環として、有効なインバウンド対策となるでしょう。

<関連記事>

指差しだけで英会話接客!?手軽に多言語対応できるツール「接客指さし会話」とは

訪日外国人観光客が増え続け、インバウンド関連でビジネスをしている企業にとっては嬉しい状況が続いています。しかしながら、インバウンドに関して特に力を入れていない小売店や飲食店にとっては、訪日外国人観光客に対する接客のオペレーションが増えてしまい、困っているという現状もあるでしょう。小売店や飲食店にとっての訪日外国人観光客対策といえば、決済関連と免税関連、および接客におけるコミュニケーションがあげられます。なかでも、接客におけるコミュニケーションは従業員の言語力に大きく依存する上、訪日外国人観...

人力翻訳Gengo:高品質&低価格で言語の壁を破る翻訳サービス、FITの増加で高まる需要

訪日外国人観光客の旅行形態が「団体旅行」から「個人旅行(FIT)」に変遷しつつあります。これは、主に訪日中国人観光客といった中華圏訪日外国人観光客の「爆買い」をしていた層が「体験」を訪日目的にする、というシフトが起こっているためだと思われます。団体旅行客の割合推移 出所:観光庁 消費動向調査観光庁が発表する「訪日外国人消費動向調査」によれば、団体旅行で訪日する割合は全地域で25.6%(平成27年通年)から22.3%(平成28年4-6月期)に減少、団体旅行での訪日が多いと思われている訪日中国...

 

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

「SMILE CALL」とはiPhone・iPadを通じた通訳サービス:リアルタイムで訪日外国人観光客との会話が可能に

スマイルコールより引用

スマイルコールより引用

「SMILE CALL(スマイルコール)」は、株式会社インデンコンサルティングが運営する通訳サービス。iPhone・iPadのビデオチャット機能を利用し、訪日外国人観光客とのコミュニケーションが可能になります。

英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語の5言語に対応。24時間の利用が可能で、接続率95%、通話開始までの待ち時間10秒以内も保証しています。

同社は、インバウンド市場が賑わい出す前の2012年から、「スマイルコール」のサービスを開始。現在、「スマイルコール」は、全国で300社以上に、利用されています。

メリットは「コスト削減」:実際の外国語対応スタッフを雇うより楽で安価

「スマイルコール」のプロモーションページによると、同サービスを導入することで、様々な場面においてコストを削減できるとしています。

例えば、「スマイルコール」を利用することで、必要な時に、必要なだけ通話することが可能になります。通訳スタッフは、24時間365日稼働しているため、外国語スタッフを雇うよりも、大幅なコスト削減に繋がります。

また、外国語対応スタッフを育成する手間も省くことができ、スタッフの退職やシフト管理もする必要がなくなり、あらゆる業種において、便利な外国語対応サービスです。

 

タクシー会社から銀行まで。様々な業界で多数の実績

スマイルコールより引用

スマイルコールより引用

「スマイルコール」のホームページには、交通業界、宿泊業界、金融業界、小売業界、そして区役所などの公的機関まで、実に多くの導入事例が、挙げられています。

京都のタクシー業界「MKグループ」では中国語や韓国語の対応に利用

「MKグループ」は、京都のタクシー会社の「エムケイ」を中核とした企業グループです。運送事業、観光事業のサービス提供を行っています。

訪日外国人観光客増加を受け、事業全体が追い風を受ける一方、同社では、訪日外国人観光客受け入れ態勢の整備が、課題となっていました。

こうした背景から、「MKグループ」では、中国語や韓国語の対応に「スマイルコール」を活用。中国語や韓国語に、対応可能なスタッフの確保は比較的困難なため、同サービスを利用しました。

他の通訳サービスより、料金も安価であったことも決め手の一つとなりました。今後は台湾の大手タクシー業界とも連携し、さらなる訪日外国人観光客集客に努めるとしています。

大阪市内の温泉「なにわの湯」では温泉の楽しみ方、マナー説明時に利用

2004年12月にオープンした、大阪市内の温泉施設「なにわの湯」。同温泉施設は、地元民だけではなく、訪日外国人観光客からも人気を集めています。

「温泉」という日本独自の文化は、訪日外国人観光客にとっては、利用の仕方など、わからないことが多いと言われます。そういった場面で生じるトラブルを、回避するために同温泉施設では、「スマイルコール」の導入を始めています。

 

医療分野でも活用:1315件の通訳記録から、病院でのインバウンド対応時の頻出単語を分析

株式会社インデンコンサルティング プレスリリースより引用

株式会社インデンコンサルティング プレスリリースより引用

2016年9月12日の株式会社インデンコンサルティングによるプレスリリースによると、同社では、先ほどご紹介した「スマイルコール」を活用し、導入医療機関の通訳記録1315件からキーワードを抽出。「病院におけるインバウンド対応時の頻出単語トップ10」を発表しました。

上記の表からわかるように、診断書、保険、検査、アレルギーなどがトップ10に上がりました。

同社は今回の調査実施の背景として、国内のインバウンド対策における、言語面での不安や不満を挙げています。

とりわけ医療面においては、訪日外国人観光客増加に伴い、訪日外国人観光客の事故やけが、病気等が多く発生しています。病院など、受け入れ側にとっては、「多言語対応」「異文化や他宗教への対応」など、受入環境の整備が大きな課題となっているため、今回の発表を行いました。

このように、単なる通訳サービスにとどまらず、医療面においてのインバウンド対策にも貢献しています。

 

まとめ:多種多様な業界において活用が可能:外国語対応の新たなインバウンド対策として期待

今回、取り上げた通訳サービス「SMILE CALL」。国内の様々な業界で、新たな外国語対応に関するインバウンド対策として今後、注目を集めることが、予測されます。

快適なサービス環境や、フレキシブルな利用が可能であることから、今後、インバウンド対策を検討している企業にとって、良い選択肢になります。

訪日ラボ 最新版セミナー&インバウンド情報まとめ

訪日ラボおすすめの記事をご紹介します。

【10/8開催】「飲食店の付加価値向上EXPO」—お客様に選ばれ続ける"5つの鍵"—


原材料費や人件費の高騰で、多くの飲食店が値上げを余儀なくされています。

しかし、人口減少などを背景に市場競争が激しくなる中で、ただ価格を上げるだけでは顧客離れのリスクが...。

そこで重要になるのが、「付加価値」を高めることです。

お客様が納得できる価値を提供し、競合との差別化を図ることで、持続可能な経営を実現できます。

今回のセミナーでは、飲食業界の第一線で飲食店経営を支援する5社の専門家から付加価値向上の具体的な方法と成功事例をご紹介します。

詳しくはこちらをご覧ください

【10/8開催】「飲食店の付加価値向上EXPO」—お客様に選ばれ続ける"5つの鍵"—

【インバウンド情報まとめ 2024年9月後編】中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本 ほか

 

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に9月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国「国慶節」延べ19.4億人移動、海外旅行先の人気1位は日本:インバウンド情報まとめ 【2024年9月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに