人力翻訳Gengo:高品質&低価格で言語の壁を破る翻訳サービス、FITの増加で高まる需要

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訪日外国人観光客の旅行形態が「団体旅行」から「個人旅行(FIT)」に変遷しつつあります。これは、主に訪日中国人観光客といった中華圏訪日外国人観光客の「爆買い」をしていた層が「体験」を訪日目的にする、というシフトが起こっているためだと思われます。

団体旅行客の割合推移 出所:観光庁 消費動向調査

団体旅行客の割合推移 出所:観光庁 消費動向調査

観光庁が発表する「訪日外国人消費動向調査」によれば、団体旅行で訪日する割合は全地域で25.6%(平成27年通年)から22.3%(平成28年4-6月期)に減少、団体旅行での訪日が多いと思われている訪日中国人観光客でさえも、42.9%から36.4%まで減少しています。

このように個人旅行(FIT)化が進む中で、訪日外国人観光客を迎える側として課題となってくるのが言語対応です。なぜならば、団体旅行であれば、訪日前の旅行工程は旅行代理店、訪日中の案内はツアーガイドに任せることができます。しかしながら、個人旅行(FIT)となれば、それらを全て自分で調査しなければなりません。

そのため、今後この個人旅行(FIT)への流れが強くなっていくことを考えれば、訪日前後の情報収集源となるWEBサイトやSNS投稿などの多言語対応は、より重要さを増してきます。その多言語化を簡単に、低価格で解決してくれるサービス「Gengo(ゲンゴ)」について、今回ご紹介します。

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「Gengo」とは?:人力翻訳で高品質かつ低価格

Gengoのサービスイメージ:gengo.comより引用

Gengoのサービスイメージ:gengo.comより引用

Gengoは、ネットを介して個人に仕事を発注する「クラウドソーシング」の仕組みを利用したハイスピードWeb翻訳サービスです。翻訳を依頼するには、WebまたはAPI からオンデマンドで簡単に注文することができます。

合格率約5%以下という厳しい翻訳テストに合格したトランスレーター(翻訳家)が、世界中に約22,000人以上登録。日本語からは、英語、スペイン語、韓国語、中国語(簡体/繁体)、タイ語、インドネシア語の7ヵ国語に翻訳可能で、英語を介せば64言語ペアに対応しています。価格は1文字5円というリーズナブルな設定。また、基本料金や初期料金、最低発注価格などの設定もないので、SNS投稿の短文から、本格的なビジネス文書やWebサイトの多言語化まで気軽に注文することが出来ます。

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「Gengo」を提供する「株式会社Gengo」とは

Gengoを支える多国籍チーム

Gengoを支える多国籍チーム

人力翻訳サービス「Gengo」を提供する「株式会社Gengo」は東京都渋谷区にオフィスを構え、マサチューセッツ出身のマシュー ロメイン氏がCEOを務める会社です。翻訳サービスを提供するだけ有り、外国籍従業員が社員数の5割を占める多国籍企業。渋谷オフィスの他、カルフォルニアのサンマテオにもオフィスを構えています。

 

「Gengo」の特徴:早い、安い、高品質

それでは、この人力翻訳サービス「Gengo」の特徴はどのようなものなのでしょうか。主な特徴3つと、活用事例をご紹介します。

特徴その1:オンデマンド注文&クラウドソーシングの力で納品が早い

「Gengo」で翻訳を依頼したい顧客は、Eメールアドレスだけでアカウントを簡単に登録可能。営業などの仲介を必要とせず、WebサイトまたはAPIを利用することで、いつでもどこでも翻訳を発注することが可能です。

発注された翻訳は、世界中に22,000人以上のトランスレーター(翻訳家)に割り振りされます。時差を利用し24時間体制で対応しているため、注文の95%が約3時間ほどで翻訳完了します。Twitterやフェイスブック等のSNS向けの短文の場合、タイミングに寄っては数十分ほどで翻訳が完了することも。

特徴その2:いままでの翻訳サービスと比較してリーズナブル

従来の翻訳サービスの約半額で翻訳を提供しています。また、最低文字数や金額の制限なく、翻訳を注文することができます。

大手クラウドソーシングでの日英翻訳相場はおおよそ6〜25円程度。一般的な翻訳会社に翻訳を依頼した場合の料金目安は、業界団体「JTF(社団法人日本翻訳連盟)」に詳しいです。JTFによれば、日英翻訳の場合、1文字あたり20〜30円程度になります。JTFの価格相場の場合、ターゲットとしている文章の種類がコンピューターマニュアルや契約書、医学、特許明細書など専門性が非常に高いものとなっています。そのため単純比較は難しいものの、いかにGengoがリーズナブルであるかがわかります。

発注一回ごとの手数料や最低発注価格、基本料金のような料金システムがないため、「とりあえずお試しで発注」がしやすいことも特徴。また、この料金システムの特徴から、Twitterなどの短文投稿向けの翻訳などにも最適です。

特徴その3:合格率5%の試験に合格したハイクオリティーな翻訳家による翻訳

Gengoでは、合格率5%の厳しいテストに合格したトランスレーター(翻訳家)のみが翻訳をしています。Gengoのトランスレーター(翻訳家)として登録されるには、2回の厳しいテストに合格する必要があり、また翻訳レベル別のテストに合格する必要もあります。さらに抜き打ちチェックや顧客によるレビューを行うことで徹底した品質管理をしています。

またクオリティーチェックとして面白い取り組みが、Gengoのパフォーマンスデータを閲覧できるページ「Open Data」です。「Open Data」は、Gengoが提供する翻訳サービスにおけるスピード、キャパシティ、クオリティー、パフォーマンスやサポートなどを数値化し公表するもの。これらを確認することで、顧客にとって安心してGengoに翻訳業務を発注する手助けとなります。

Gengoの導入事例その1:JTB、Gengoと協業して観光事業者向けに翻訳を提供

gengo x JTBサービスページ:jtbgengo.comより引用

gengo x JTBサービスページ:jtbgengo.comより引用

大手旅行代理店の株式会社ジェイティービー。インバウンド需要の増加と伴い顕在化してきた「言語の壁」を打破するべく、Webサービス「gengo × JTB」をリリースしました。

「gengo × JTB」は、Gengoが提供するAPIを利用した翻訳サービスです。「翻訳」に関する部分についてはGengoのサービスを活用しているため、提供スピードやクオリティー、また顧客が支払う価格までGengoそのもの。違いは支払日にあり、都度支払いのGengo本家サービと違い、1ヶ月分の納品物への支払いを後払いでき、またJTBが提供するクーポン券精算手続きを利用するため、特にJTBと既に取引のある観光業界企業に、よりフィットした支払いシステムとなっています。

Gengoの導入事例その2:TripAdvisorではレビューの翻訳に活用

世界最大手旅行サイト「TripAdvisor」でもGengoを活用

世界最大手旅行サイト「TripAdvisor」でもGengoを活用

世界最大手旅行サイトである「TripAdvisor」では、全世界の観光地や飲食店、ショッピングスポット、ホテルなどの紹介と共にユーザーレビューの機能があります。全世界のTripAdvisorユーザーから寄せられる口コミの数は、およそ1分間に80件。その総数は2014年で2億件を超えました。

そのようなTripAdvisorもGengoの顧客です。世界中から集まる膨大な数のレビューの多言語化対策として、PV数が高いページのユーザーレ</wbr>ビューの翻訳をGengoでしており、</wbr>その他のページのユーザーレビューを機械翻訳で翻訳する、という対応をとっています。

 

サービス概要

 
サービス名
Gengo
 
リリース日
2008年12月
 
カテゴリ
言語対応
 
サービス概要
オンライン人力翻訳サービス
 
提供会社
株式会社Gengo
 
URL
https://gengo.com/ja/

 

まとめ:FITの増加とともに増加する翻訳需要

Gengoでの翻訳量実績:gengo.comより引用

Gengoでの翻訳量実績:gengo.comより引用

冒頭でも触れたとおり、近年の訪日外国人観光客の旅行形態が団体旅行から個人旅行(FIT)に変遷しつつあり、また東京オリンピックに向け、訪日外客数の増加が見込まれるいま、あらゆる表記の多言語化の重要性が高まってきています。

Gengoは、短文の翻訳から発注できるため、訪日外国人向けSNS投稿を多言語化するために活用するにはうってつけのサービスです。事実、Gengoが提供する「Open Data」によれば、Gengoに発注される翻訳のおよそ75%が250文字以下の短文です。

また、Gengoは「旅行業界のための翻訳ガイド」として、グローバルな旅行業界のトレンド、翻訳すべきコンテンツの種類、旅行コンテンツの翻訳に特化したアドバイスなどをまとめたノウハウ集も配布しています。これらを多言語化の検討に活用してみてはいかがでしょうか。

訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。

【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】

【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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