先日お伝えした記事「訪日外国人は12月に何を目当てに日本に訪れているのか?」では、訪日外国人観光客数が最も増加するピークは例年7月で、その他にも4月、10月、12月に訪日外国人観光客数が増加し、下がっていくという形を繰り返しているとお伝えしましたが、4月については訪日外国人は何を目当てに来日しているのでしょうか?日本政府観光局(JNTO)が発表している「訪日外客数(2016年4月推計値) 」から探ってみましょう。
なお、2016年4月の訪日外客数は、前年同月比で117.9%の成長となり、過去最高となる2,081,697人を記録しています。しかし過去5年間のデータで考えると、伸び率としては2013年から2014年にかけての133.4%、2014年から2015年かけての143.30%よりも伸び率が鈍化しています。また今年に関しては4月14日以降発生した熊本地震を受けて特に韓国市場からの訪日観光客数が鈍化しています。
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日本全国の桜
世界的に日本の桜の美しさは有名ですが、訪日外国人は主に北海道、東京、京都、大阪などで桜を楽しんでいるようです。特に今年に関しては4月半ばまで桜を楽しむ事が出来た北海道で桜を楽しんだ訪日外国人観光客が多かったようです。なお、北海道観光局が発表している4月の訪日外国人の宿泊客延べ数は平成26年に193,162人だったところ、平成27年には301,964人と63.9%もの伸びを見せています。
立山黒部アルペンルート
富山県の立山駅と長野県の扇沢駅とを結ぶ山岳ルートであり、標高2,450mの立山室堂平の大谷を通る道路を除雪した際に出来る、高さ20mに迫る雪の壁「雪の大谷」は世界的に有名な観光スポットとなっています。
雪の降らない国の訪日外国人観光客に人気であり、特に訪日台湾人観光客、訪日タイ人観光客には定番の春の観光地と化しています。
京都 都をどり
毎年4月に、京都の祇園甲部歌舞練場で開催される祇園甲部の舞踊公演で、1872年から続く歴史の長いもので、訪日外国人にとっては「Geisha」の踊りが見られるということで人気となっています。
愛知 犬山祭
ユネスコ無形文化遺産にも登録されており、寛永12年(1635年)から続く歴史の長い針綱神社の祭です。昼は咲き誇る桜、夜は愛知県の有形民俗文化財に指定されている3層の車山13輌に提灯が灯され、巡礼する豪華さが特徴です。訪日外国人は各車山に取り付けられたからくり人形を「江戸時代に作られたロボット」と捉えており、重さ約5トンの車山が動く様子にも高い関心が集まっています。
岐阜 春の高山祭
16世紀後半から17世紀が起源とされ、春の高山祭(山王祭)は旧高山城下町の氏神様である日枝神社(山王様)の例祭となります。国の重要有形民俗文化財に指定されている美しい12台の屋台のうち3台が行う「からくり奉納」に加え、祭り行事として行われる伝統芸能も人気となっています。
神奈川 かなまら祭
江戸時代川崎宿の飯盛女達の願掛けに端を発し、毎年4月の第一日曜日に金山神社(若宮八幡宮)を中心に行われます。金山神社は別称「かなまら様」と呼ばれ、「性と鍛冶屋の神」とされ、お産、下半身の病にご利益があるとされているもので、近年は日本国内だけでなく訪日外国人にも人気があります。
<参照>
- JNTO:訪日外客数(2016 年 4 月推計値)
- 立山黒部アルペンルート:4月〜6月の期間限定VIEW 雪の大谷を楽しむ
- 都をどり 公式ウェブサイト:都をどり in 春秋座について
- 犬山観光情報:犬山祭のユネスコ無形文化遺産への登録決定
- 高山市公式観光サイト:春の高山祭
- 川崎大師観光案内センター:若宮八幡宮
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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