Airbnbでホストをしている、これからホストをしようとしている場合、どのように宿泊客を集める努力をされているでしょうか?ゲストに快適に感じてもらえるように、無線WiFiの導入や温水便座の導入などの設備投資、部屋の掃除などをされていると思いますが、競合のリスティングと比較した場合に自分のリスティングがどのように見えるか?といった視点での確認も重要です。
新宿などにもアクセスがしやすく、中野ブロードウェイなど外国人に人気の観光地も多い、東京都中野区中野駅付近のリスティングを例に見てみましょう。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
実際に借りるつもりで検索してみる
例として2016年12月12日から16日に宿泊人数2人で物件を検索してみます。この時点で絞込を入れているのは部屋のタイプのみです。「まるまる貸切」「個室」だけで絞り込んだ場合は、49件のリスティングが存在します。この状態では、競合として比較する条件が広すぎるので、価格帯、その他のフィリターで絞込をかけます。
部屋を5,000円でリスティングに掲載しようとしていると仮定し、上下に少し幅を持たせて、下限を3.344円、上限を8,587円とした場合です。これで競合のリスティングの数は29件となりました。
訪日外国人観光客に人気の高い「ワイヤレスインターネット」「キッチン」「エアコン」をアメニティ・設備での絞込条件とし、部屋のサイズとして「ベッドルーム数1」「バスルーム数1」「ベッド2台」を条件に入れてみます。
ここまで絞りこむと競合するリスティングは12件となりました。駅からのアクセスの良さなどに差はありますが、このエリアで表示しているリスティングにおける最安値は3,701円、最高値は8,200円であることがわかります。
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目次外国人ゲストが宿泊先に求めるものとは?民泊でニーズのある設備①:フリーWiFi民泊でニーズのある設備②:快適な寝具民泊でニーズのある設備③:清潔な水回りまとめ外国人ゲストが宿泊先に求めるものとは?日本でも一般的になりつつ民泊サービスですが、民泊サービスの事業者として訪日外国人ゲスト向けに用意しておいたほうが良いものとは何でしょうか?民泊物件の運用、民泊事業参入のためのマーケティングリサーチを行っているBnB Insightの分析を元にみてみましょう。 民泊でニーズのある設備①:フリーW...
適正なプライシングを行う
部屋を5,000円でリスティングに掲載しようとしている場合、この価格帯を考えると、5,000円ではやや安めの価格設定となっていると言えます。
部屋がそこまで広くない、フィルター条件以外のアメニティが充実していない場合があえて安めでも良いかもしれませんが、周囲にある競合リスティングと比較して部屋が広い、アメニティが充実している、清潔、快適である場合などは、あえて高めの価格に設定してみるのも良いかもしれません。
今回の例では、最高値の8,200円の部屋がかなり広めで清潔、快適そうな部屋でレビューも多く集まっていました。
レビューの分析を行う
同じエリアの中で競合のリスティングに勝つには、競合のリスティングがどのような評価を得ているのかを分析することが重要です。
まずは競合リスティングの「レビューの数」、「正確さ」「コミュニケーション」「清潔さ」「ロケーション」「チェックイン」「コスパ」などの★をいくつ獲得しているかを確認します。レビューを読みこむことで、ホストがどのような行動をして、ゲストがそれにどのように感じたのか?何が嬉しかったのか?などがわかります。(外国語で書かれたレビューに関しては、Airbnbの機能で日本語に翻訳することが出来ます。)
競合エリアで最もレビューの多いリスティング、最も評価の高いリスティングのレビューに頻繁登場するワードはないか?それらの中で自らのリスティングに使用出来そうなものはないか?などの視点で分析を行います。また同時に競合リスティングの中でレビューが少ないもの、評価が悪いものはなぜなのか?「料金が高いのか」「ロケーションなのか」「清潔さなのか」など、レビューが多いもの、評価が良いものと比較してみると、発見があるでしょう。
まとめ
競合が100件近くあるなどの場合は大変ですが、細かいフィルターをかけてエリアを絞れば、多くとも30件程度のリスティングにまで絞られるはずです。自らのリスティングの競争力を知るには、まずは競合を知ることが重要です。評価の高いリスティングと同じような部屋にする、同じサービスを提供することは難しいかもしれませんが、その中でも参考に出来そうな内容があれば、積極的に取り入れると良いでしょう。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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