日本政府観光局(JNTO)の訪日外客統計によれば、訪日外国人観光客が日本に最も多く訪れているのは毎年7月で、その他にも4月、10月、12月に訪日外国人観光客数が増加し、下がっていくという傾向があることがわかります。
<関連>
インバウンド・外国人観光客が多い時期がひと目でわかる「インバウンドカレンダー」:全国籍&アジア(中国、台湾、香港、韓国、タイ)編
インバウンド市場
あの国の訪日外国人が増えるのはいつ?インバウンドカレンダー:欧米(英語圏)編
先日ご紹介したインバウンドカレンダーの全国関集計&アジア編が好評でしたので、後編として欧米(英語圏)のアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアのインバウンドカレンダーをご紹介します。 <東アジア・東南アジア編はこちら> [blogcard url=”https://honichi.com/11599”] インバウンドビジネスにおいて、どの国の訪日外国人観光客がどの月・タイミングで訪日外客数が増減するのか、いわばインバウンドカレンダーを押さえることは、戦略的に重要となります。...
インバウンド対策サービスを探している方必見!無料で資料DLできる「訪日コム」を見てみる
直近5年の10月の訪日外客数推移
2016年10月の訪日外客数は、前年同月比で16.7%の成長となり、4月、7月と同様に過去最高となる2,135,900人となっています。また、これまでの単月過去最高である2016年7月の2,296,500人に続き、単月の訪日外客数で2位となりました。
こうした訪日外国人観光客の増加について、日本政府観光局(JNTO)は、中華人民共和国(10/1)および台湾(10/10)の祝日である国慶節や学校の休暇、クルーズの寄港増加や航空路線の拡大、増便、日本国内での国際会議やイベントなどの影響によるものとしています。それでは実際に10月に訪日外国人観光客は何を目当てに訪日旅行をしているのでしょうか?
日本の紅葉
日本の秋の行楽として有名な紅葉ですが、訪日外国人観光客にとって日本の燃えるような赤、黄色の鮮やかな紅葉は大変人気があります。特に訪日外国人に人気が高いのが大自然の中で紅葉が楽しめる立山黒部アルペンルート、圓光寺、貴船神社などの名所が多い京都、関東地方では東京の新宿御苑、青山のイチョウ並木などです。
秋祭り
7月と同様に秋も日本各地で様々な祭りが催されます。その中で代表的な物を見ていきましょう。
京都 時代祭
葵祭、祇園祭とともに京都三大祭の一つです。笛や太古を先頭に、約2000名、2kmに渡る時代行列を楽しむ事が出来ます。祭儀は10月15日の参役宜状授与祭、21日の前日祭、22日の神幸祭、行在所祭、還幸祭、23日の後日祭で、メインイベントとなるのが22日の時代風俗行列です。
京都 鞍馬の火祭
京都三大奇祭の一つで、集落各所に焚かれたかがり火の中を、氏子が松明を持って練り歩いて神社山門を目指すもので、祭事は毎年10月22日(時代祭と同日)の夜に行われます。交通アクセスが良いとは言えない場所で開催される祭りですが、その迫力に魅力を感じている訪日外国人観光客が多いようです。
東京 靖国神社 秋の例大祭
靖国神社では春と秋に例大祭と呼ばれる行事が執り行われます。枚取り17日から4日間に渡って行われ、天皇陛下の勅使から供え物が献じられるほか、献茶式、美しい菊が展示される奉納菊花展、美しい生花が展示される特別献華展、的を歩射で射る草鹿式などが開催されます。訪日外国人観光客にとっても歴史的な重みのある神社という事で人気が高く、太平洋戦争(大東亜戦争)の展示物が収められた遊就館も人気スポットとなっています。
長崎 長崎くんち
国の重要無形民俗文化財に指定されています。奉納踊と呼ばれる、ポルトガル、オランダ、中国などの影響を感じさせる踊りなどが有名で、毎年10月7日から3日間行われる長崎県長崎市の諏訪神社の祭礼です。くんちの語源は、旧暦の9月9日を祝う中国の風習が伝わり、9日の読み方がなまったものとされています。
埼玉 川越まつり
ユネスコ無形文化遺産に登録されています。江戸「天下祭」を今に再現した山車行が有名で、小江戸川越の蔵造りの町並みを、何台もの山車が行き交います。最大の見どころは向かい合った山車が、囃子(笛、太鼓、鉦、踊り)で競いあう曳っかわせと呼ばれるものです。その歴史は大変古く、慶安元年(1648)に始まった神幸祭が起源とされています。
ハロウィンパレード
日本でもすっかり定着したハロウィンは、「仮想してパレードを行う」という日本独自の発展を遂げました。中でも国内最大規模のハロウィンパレードとして知られるのが川崎ハロウィンで、コスプレなどをした3000名ほどの参加者が、JR川崎駅東口付近を1.5kmほど練り歩くものです。その他にも訪日外国人観光客に人気の高い渋谷、六本木でのハロウィンも知名度が高まっています。
モータースポーツ
近年は東南アジアを中心にモータースポーツの人気が高まっており、日本人にはあまり知られていませんが、世界最高峰のカーレースであるF1世界選手権、そして世界最高峰のバイクレースであるMotoGP世界選手権の日本戦が、2016年には10月に1週違いで開催されていました。
<参考>
- JNTO: 訪日外客数(2016 年 10 月推計値)
- 長崎伝統芸能振興会:長崎くんちとは
- 立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド
- 靖国神社:秋季例大祭
- 京都市観光協会:時代祭
- 川越まつり公式サイト
【6/24開催】集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり
競合店舗がひしめく中で、お客様に選ばれ続けるためには「単発的な集客施策だけでは不十分」と感じられている店舗事業者の方も多いのではないでしょうか?
集客力を最大化するには、「新規顧客の獲得」と「再来店の促進」この2つの視点を両立することが必要不可欠です。
本セミナーでは、店舗ビジネス向けメディア「口コミラボ」を運営する株式会社movと、セミカスタム型アプリパッケージ「App Publisher」を提供するエンバーポイント株式会社が共催し、
・新しいお客様を呼び込むための口コミ活用術
・お客様にリピートしてもらうためのアプリを活用したCRM戦略
について、それぞれ解説いたします。
新規集客・リピーター獲得に課題を感じている方は、ぜひご視聴ください!
<本セミナーのポイント>
- 新しいお客様を呼び込むための口コミの収集、活用方法が学べる!
- アプリを活用したリピーターを獲得するためのCRM戦略が学べる!
- 各企業の実例から”明日から使えるテクニック”が学べる!
詳しくはこちらをご覧ください。
→集客の両輪を加速させる!新規とリピーターで“人が集まる”仕組みづくり【6/24開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!