日本を訪れる東南アジアからの訪日外国人も増えてきました。その中で2016年に日本を訪れたインドネシア人は271,000人。伸び率は前年比32.1%で急成長している、昨年最も成長率の高かった市場です。
インドネシアは国民の大半がマレー系で、その他に中華系と数百の民族集団が存在します。全ての国民は何らかの信仰(カトリック、プロテスタント、ヒンドゥー教、仏教、イスラム教)などを持たねばならないとされているのが特徴で、そのために宗教ごとにおもてなしのポイントが変わってきます。それではインドネシアからの訪日外国人観光客をおもてなしする上で気をつける点はどこでしょうか?
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インドネシア人の食事に対する考え方
- 大家族が多いため、大家族で集まって皆で楽しむものという意識が強い。
- 様々な宗教が信仰されているため、その信仰によって食べるものが異なる。
- 土着の宗教なども根付いており、そういったものによる迷信などを信じている。そのため特定の食材だけを絶対に食べないなどの人が存在する。
インドネシア人の食事の際のマナー
- ホストに食事や飲み物を勧められた後に食事を始める。
- ナイフを使うことは稀で、右手にスプーン、左でにフォークを持って食べる。
- 相手に料理を出す場合、右手で出し左手は使わない。
- スープや麺類を食べる時に音を立てるのはマナー違反。
- 皿を持ち上げて食べるのはマナー違反。
- 目上の人との食事では相手を敬いながら食べる。
インドネシア人に好まれる日本食
- 日本の牛肉の人気が非常に高い。すき焼き、しゃぶしゃぶ、焼肉など。
- 天ぷらの人気が高まっている。
- 近年は寿司が人気だが、加熱調理ずみの食材を使ったものに限られる。
インドネシア人に嫌われる食事内容
- 民族によって差があるが、海に囲まれているがエビ以外の日本の魚介類を使った料理はあまり食べられない。
- 民族にとっては生魚を全く食べない場合がある。そうした民族に魚料理を出す場合は、魚臭さ、生臭さを残さないように火のとおりに十分に注意をすること。
- イスラム教徒の場合、豚肉、アルコールが禁止されている。また、その他の肉に関しても宗教上適切な屠殺方法で処理された肉以外を口に出来ない。
- イスラム教徒の場合、豚肉が入っている可能性が高い食事、豚を連想させる食事などは(ラーメンなど)好まれない。
- バリ島に住むヒンドゥー教徒の場合、豚肉を最高のご馳走として食べるが、牛肉は禁忌なので口にしない。
訪日インドネシア人観光客に喜んでもらうには?
- 米を食べないと食事をした気分にならないため、食事には白米などを常に用意すると喜ばれる。
- スープ類はぬるいもののほうが好まれる。汁物の温度には注意したほうが良い。
- 宗教の違いによって食べられるものが異なる場合がほとんどなので、必ず事前に何が食べられないのかを確認する。
- イスラム教では血液は不浄なものとして認識されているので、肉類、魚の焼き具合には注意をする。
- 手間はかかるが、食べられないものがある場合はその代わりになる食材を使って料理を提供するなど、宗教ごとに個別の対応をして上げると喜ばれる。
訪日インドネシア人への情報提供の仕方
- メニューに材料の表記をしてあげる、もしくはどんな素材を使用して調理を行うのかなどを説明してあげると、安心を与えることが出来る。
- インドネシア人には時間にルーズな人も多いため、時間の伝達に関しては、日本は基本的にすべて時間厳守であることを周知する。
<参照>
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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