訪日外国人の情報源は?「口コミ」「スマホ」で差別化、最適なインバウンドプロモーションを考える

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日本観光する訪日外国人観光客は、旅行の準備期間にどのような情報を見て、訪日旅行を決断し、日本での訪問先を決めているのでしょうか。

また実際に日本を訪れた後も、情報収集をしながら観光を楽しんでいます。

それぞれの情報源について、観光庁が発表している「訪日外国人の消費動向 平成28年10-12月期報告書」から解説します。

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【旅マエ】観光情報の収集は「個人ブログ」が圧倒的

訪日外国人観光客の出発前の情報収集元をグラフで示したもの
▲[訪日外国人観光客の出発前情報源]:観光庁「訪日外国人消費動向調査」

グラフを見ると、出発前に訪日外国人観光客は皆いろいろな情報源から日本の観光情報を集めているのだということがまずわかります。

ただ、 その中で最も多くの人が役に立ったと考えているが「個人のブログ」(29.4%) となっています。

その次は「旅行ガイドブック」(17.7%)、「自国の親族・知人」(17.5%)が僅差と2位と3位となり、「旅行会社ホームページ」(16.8%)、「日本政府観光局ホームページ」(16.7%)と続いています。

トップ3の情報源は、基本的に「足で歩いて得た情報」であることが共通点です。

また 「地方観光協会のホームページ」(6.4%)は「宿泊施設ホームページ」(13.5%)よりも参考になったとしている人が少なく 、今後ますます訪日外国人観光客にわかりやすい、多言語に対応したホームページが必要だと言えるでしょう。

【旅ナカ】スマートフォン経由のインターネットが「日本滞在中に最も役立った情報源」

訪日外国人観光客の旅行中に役に立ったもの:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日外国人観光客の旅行中に役に立ったもの:観光庁 訪日外国人消費動向調査より引用

訪日外国人観光客に限ったことではなく自身が海外旅行をすると考えても納得ですが、 訪日外国人観光客が日本滞在中に最も役立ったと考えている情報源は「インターネット(スマートフォン)」(66.2%) という結果となりました。

GPS情報を利用したマップ、オンラインの観光案内、営業時間の確認など、考えるだけでも様々なことがスマートフォンで完結します。

スマートフォン以外の情報源の利用は横並び

スマートフォン以外は観光案内所(空港除く)」(17.7%)、「インターネット(パソコン)」(16.6%)「空港の観光案内所」(16.5%)と2位〜4位はほぼ横並びとなっています。

訪日外国人観光客の5割が「無料WiFi」必要と回答

訪日外国人観光客にとって旅行中にあると便利な情報源について棒グラフで示したもの
▲[訪日外国人観光客にとって旅行中にあると便利な情報]:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
日本滞在中に訪日外国人があると便利だと思っているもののトップには「無料WiFi」(49.4%)が入りました。

これはほとんどの観光地、町中には無料WiFiが存在する海外の感覚からすると、やはり圧倒的に「足りない」ということになるのでしょう。

2位にランクインしたのは「交通手段」(45.3%)で、鉄道網、バス網が充実していると言われている日本としては少々意外な結果となりました。

まとめ

日本を訪れる前に訪日外国人観光客が参考にしていた情報源、日本を訪れた後に参考にしていた情報源、そして日本滞在中にあれば便利だと思っていたものを見てきました。

訪日前の情報収集に個人ブログがここまで利用されている というのも意外な結果ですが、日本滞在中はほぼ7割の訪日外国人観光客がスマートフォンを利用して情報を得ているのだということもわかりました。

こうした結果から、日本のインバウンド対応として訪日外国人観光客ブロガー(KOLインフルエンサー)に日本観光の魅力に関する記事を書いてもらう」、「訪日外国人観光客が持つスマートフォンに広告が表示されるようにする」、「無料WiFiの整備を急ぐ」というようなことが必要だと言えるでしょう。

<参考>


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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