命や信仰に関わる情報をアイコンでわかりやすく表示 インバウンド対策としてすぐ導入できる「食品ピクトグラム」3選まとめ

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飲食店などがインバウンド対応をする上で重要になってくる事はいくつかありますが、人種や宗教が異なる訪日外国人観光客の場合、宗教戒律上「食べてはいけないもの」がある方、ベジタリアン、食物アレルギーを持っているなど「食べられないもの」がある方もいるということを、インバウンド対策として知っておく必要があります。

そうした方に向けて、オーダーの際に細かく確認をすることはもちろん必要ですが、メニューにわかりやすくどんな食材を使用しているかを表示出来れば、飲食店側にも訪日外国人観光客側にもメリットがあります。

 


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食品ピクトグラムとは:絵記号をつかって食材をわかりやすく表示

そうした声を受けて生まれたのが「食品ピクトグラム」です。上記のような「食べてはいけない」「食べられないもの」を絵記号(絵文字、アイコン)でわかりやすく示しています。

こうした絵記号(絵文字、アイコン)でメニューに表示があれば、日本語がわからない訪日外国人観光客であっても「このメニューにはこの食材が使われているためオーダーしないほうが良い」「このメニューにはこの食材が使われていないから、安心してオーダーできる」という事がすぐに把握出来ます。

 

特定非営利活動法人インターナショクナルが提供する食品ピクトグラム「フードピクト」

特定非営利活動法人インターナショクナルのフードピクト

特定非営利活動法人インターナショクナルが提供する食品ピクトグラム「フードピクト」

URL:http://www.foodpict.com/concept

特定非営利活動法人インターナショクナルが公開している特定原材料7品目(小麦・卵・乳・そば・落花生・エビ・カニ)を含む14品目の食品ピクトグラム。成田国際空港、関西国際空港などの空港の他、立山黒部アルペンルートなどの観光地を初めとする全国1300箇所で導入されています。

利用するにはデザイン使用権である「ライセンス利用申請」を行い、店側で「原材料調査と表示準備」を行います。ライセンスの契約は1店舗ごとに月額500円となっており、契約期間は12ヶ月単位となります。さらに特定非営利活動法人インターナショクナルでは、様々な食文化の基礎知識やフードピクトの利用方法に関する基礎研修も行っており、多様な食文化の啓蒙活動にも力を入れています。

 

東京都の多言語メニュー作成支援ウェブサイトが提供する食品ピクトグラム

東京都の多言語メニュー作成支援ウェブサイトが提供する食品ピクトグラム

東京都の多言語メニュー作成支援ウェブサイトが提供する食品ピクトグラム

URL:http://www.menu-tokyo.jp/menu/pictogram/

東京都が管理・運営を行う無料のメニュー支援サイトの中で、「おもてなしツール」として紹介されているもの。特定原材料7品目(小麦・卵・乳・そば・落花生・エビ・カニ)に加えて特定の宗教の戒律に配慮した品目として、うなぎ、いか、たこなども含めて35項目のピクトグラムとなっています。

東京都の飲食関連事業者であれば、同サイトを利用して13種類の言語からメニューに表示したい言語を最大5言語まで選んで無料でメニューを作成することが出来ます。こちらのサイトからメニューを作成すると、作成時に選択した食品ピクトグラムがメニューにそのまま適用された状態で完成します。

 

札幌市オリジナルの食品ピクトグラム「アレルギー原因食品(アレルゲン)ピクトグラム」

札幌市オリジナルの食品ピクトグラム「アレルギー原因食品(アレルゲン)ピクトグラム」

札幌市オリジナルの食品ピクトグラム「アレルギー原因食品(アレルゲン)ピクトグラム」

URL:http://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/shokumachi/allerpict.html

札幌市札幌市立大学の協力により作成したオリジナルの食品ピクトグラム食品表示法により、加工食品に表示義務のある特定原材料7品目(小麦・卵・乳・そば・落花生・エビ・カニ)に加えて、表示が推奨されている特定原材料に準ずる20品目(いか、いくら、くるみ、山芋など)を加えた、合計27品目のピクトグラム

要綱で定める目的のために使用する場合であれば、札幌市内以外であっても営利、非営利を問わず無料で使えるというのが一番の特徴です。1都市規模でこうしたピクトグラムを準備をしているのは、訪日外国人観光客が多数訪れ札幌市ならではと言えるでしょう。

まとめ

インバウンド向けにわかりやすいメニューの作成、特定原材料7品目をわかりやすく表示したメニューを作成したいと思っている飲食関連事業者にとって、こうした食品ピクトグラムは大きな助けとなるでしょう。今回ご紹介した中には無料のものも存在しますので、是非お役立てください。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
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詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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