JR東日本が、このほどグループとしてのインバウンド戦略についての方針「JR東⽇本グループのインバウンド戦略の推進について」 を発表しました。JR東日本では、拡大を続けるインバウンド市場のニーズに応えるため、今後ともグループ⼀体となってインバウンド戦略を推進していくとしています。
その内容によると大枠では次の4点、
- 東北・北海道、秋⽥新幹線⾞両の普通⾞及びグリーン⾞に新たに荷物置場を設置します。
- 東京駅に「祈祷室(PrayerRoom)」を開設します。
- 航空会社と連携した訪⽇旅⾏商品を発売します。
- 「のってたのしい列⾞」を利⽤したインバウンド向け旅⾏商品を発売します。
に注力するとしていますが、実際の内容についてそれぞれ詳細を見ていきましょう。
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JR東日本インバウンド戦略方針その1:東北・北海道、秋⽥新幹線⾞両の普通⾞及びグリーン⾞に新たに荷物置場を設置
設置⾞種
東北・北海道新幹線E5系及びH5系⾞両、秋⽥新幹線E6系⾞両
(H5系⾞両については北海道旅客鉄道株式会社が順次設置します)
設置箇所
<東北・北海道新幹線E5系及びH5系>
2・4・6・8号⾞東京寄り及び9号⾞グリーン⾞デッキスペース
<秋⽥新幹線E6系>
13・15・17号⾞東京寄り及び11号⾞グリーン⾞デッキスペース
※対象号⾞の⼀部座席を撤去し、荷物置場を設置。
設置時期および使⽤開始時期
<東北・北海道新幹線E5系及びH5系>
2017年7⽉1⽇(⼟)から順次導⼊し、2018年2⽉頃までにすべての⾞両に導⼊完了予定。
<秋⽥新幹線E6系>
2018年2⽉頃より順次導⼊し、2018年8⽉頃までにすべての⾞両に導⼊完了予定。
JR東日本インバウンド戦略方針その2:JR東⽇本グループ初の「祈祷室(PrayerRoom)」を東京駅に開設
東南アジア諸国をはじめ、ムスリム(イスラム教徒)の訪⽇外国⼈旅⾏者が増加している状況を踏まえ、東京駅構内に「祈祷室(PrayerRoom)」を開設。
開設予定⽇
2017年6⽉5⽇(⽉)
ご利⽤時間
8:30〜19:00(⼟休⽇17:00まで)※年中無休
場所
東京駅「JR東⽇本訪⽇旅⾏センター(JREASTTravelServiceCenter)」内(丸の内北⼝ドーム)
施設概要
- 2名程度が静かに過ごせるスペースで、⾝体を清めるための「⼩浄施設」を設置。
- ご利⽤の際はインターフォンにてお知らせいただき、係員が扉を開錠。
- 祈祷室は、宗教・宗派を問わずご利⽤いただける施設として運⽤。
<関連>
訪日外国人観光客としてイスラム教徒を集客する際の注意点:親日国は多いが、旅行しにくいとの印象
イスラム教徒(ムスリム)は世界に約16億人おり、世界人口の約4分の1を占めています。パキスタン、イラク、アラブ首長国連邦といった中東諸国に多いイメージがありますが、イスラム教徒の約6割はアジア諸国で生活しています。特に注目されるのはインドネシア、マレーシア、シンガポール、インドなど著しく経済発展している地域に、イスラム教徒が数多く住んでいること。今後、富裕層、中間層の人口が増加すれば、インバウンドビジネスにおいて大きな市場になることが見込まれています。今回は、今後増加すると思われるイスラム...
JR東日本インバウンド戦略方針その3:国際航空会社と連携した「⽴体観光型」訪⽇旅⾏商品の発売
国際航空会社と連携し、台湾・タイのインバウンド市場向けに、「航空+JR」の⽴体観光型の商品を発売し、東北を中⼼としたエリアへのインバウンド需要の創造 を図る。
台湾「中華航空」との連携商品
JR東⽇本グループの株式会社びゅうトラベルサービス(以下「VTS」)の出資会社である台湾・創造旅⾏社股份有限公司(以下「創造旅⾏社」)と中華航空、JR東⽇本の連携により、台湾から中華航空を利⽤し、南北海道・東北を鉄道で周遊可能な旅⾏商品をおトクな価格で発売。
タイにおけるJALグループ「JAL訪⽇ダイナミックパッケージ」との連携
⽇本航空株式会社、株式会社ジャルパック(以下「JALグループ」)と連携し、タイで発売中の「JAL訪⽇ダイナミックパッケージ」をご利⽤の⽅に、当社インバウンド向け鉄道パスを案内する。さらに、連携キャンペーンとして、鉄道パスをご購⼊の⽅に、着地型旅⾏商品「TOHOKUBUFFET(東北ブッフェ)」を特別価格で提供。
東武鉄道、インバウンド向け「1日着物レンタル」サービスを開始 訪日外国人の「地方へ」の流れを背景に
訪日旅行のトレンドが「消費」から「体験」に移行しつつあります。そのため、ショッピングが主な目的となる首都圏に集中していたインバウンド需要が、より「日本らしい」ものを体験できる地方にも広がるようになりました。<関連記事>それに伴って、鉄道会社は地方のインバウンド効果を目的に各地域の観光素材を活用して様々な取り組みを行っています。東武鉄道は日光・鬼怒川エリアの訪日外国人観光客集客に向け、興味深いサービスを開始しています。 目次日本文化を楽しみながらの日光・鬼怒川散策が可能:体験型ツアー&英語表...
JR東日本インバウンド戦略方針その4:「のってたのしい列⾞」利⽤商品をインバウンド向けに発売開始
JR東⽇本では「乗る」こと⾃体が⽬的になるような様々な「のってたのしい列⾞」を運転しており、団体旅⾏を中⼼に、訪⽇外国⼈旅⾏者にも好評 となっています。個⼈旅⾏(FIT)ニーズに対応し、インバウンド向けの個⼈型旅⾏商品ブランド「東⽇本鉄道ホリデー」のラインナップとして初めて「のってたのしい列⾞」利⽤商品を発売します。
また、今回発売する「のってたのしい列⾞」利⽤商品については、VTSの提携する海外旅⾏会社で発売するほか、JTBグループの株式会社JTB国内旅⾏企画のインバウンド向け旅⾏商品ブランド「サンライズツアー」での提携販売を予定しているとのことです。
「旅行会社」×「インバウンド」①:JTBの訪日外国人観光客集客への取り組みとは?
年々訪日外国人観光客は増え続けています。東京オリンピックも開催される2020年に向け、政府は訪日外国人観光客数の目標4000 万人を掲げています。そんな追い風を受け、魅力的なインバウンド市場になっているのが旅行業界です。国内の大手旅行会社は、訪日外国人観光客を集客するため、様々な取り組みを行っています。この記事では、大手旅行会社・株式会社JTBのインバウンド対策について説明していきます。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客...
<参考>
- [JR 東⽇本グループのインバウンド戦略の推進について] (http://www.jreast.co.jp/press/2017/20170502.pdf)
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