中国地方を訪れる訪日客は意外な場所でショッピングをしている?中国地方に訪日外国人を誘致したい場合に知っておくべきことまとめ②

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観光庁が2017年6月30日にリリースした宿泊旅行統計調査によると、2017年4月に地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、一昨年・去年と比べてそれぞれ10.2%、17.2%と増えています。地方部を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客は年々増加していることがわかります。

このような状況の中、訪日外国人は、何を目当てに地方を訪れているのでしょうか?日本政策投資銀行では、2017年2月に四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」を発表。四国地方を訪れる訪日外国人観光客の特徴を紹介しています。本資料をもとに、3回に分けて 中国地方におけるインバウンド観光の実態 を解説します。今回は第二回目。

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リピーターが多い中国地方:鳥取を訪れる外国人の87%は訪日リピーター

中国地方の観光地を訪れた訪日外国人の訪日経験回数:日本政策投資銀行「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」より数値をグラフ化

中国地方の観光地を訪れた訪日外国人の訪日経験回数:日本政策投資銀行「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」より数値をグラフ化

「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」によると、中国地方の観光地を訪れる訪日外国人観光客は、日本を複数回訪れているリピーターが多い傾向にあります。

岡山県を訪れた訪日外国人観光客のうち、約74%が複数回日本を訪れています。 また、 32.8%はすでに6回以上日本を訪れている リピーターです。

他の中国地方の観光地とは違い、初めての訪日旅行で広島を訪れたと答えた訪日外国人観光客の割合は、 全体の31.4%と高い結果 に。原爆ドームや広島平和記念公園など知名度の高い観光スポットを抱えているため、初訪日の外国人観光客が比較的多く訪れています。鳥取では、 約87%がリピーター になりました。

日本に複数回訪れている訪日外国人観光客が多い中国地方は、他の観光地にない観光資源を目当てに訪問している ことが予測できます。

岡山・松江/出雲ではビジネス関連の訪問が多少多いものの…ほとんどの外国人は「観光」目当てに中国地方に訪問

中国地方の観光地を訪れた訪日外国人の訪日目的:日本政策投資銀行「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」より

中国地方の観光地を訪れた訪日外国人の訪日目的:日本政策投資銀行「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」より

「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」では、中国地方5地域に訪問した訪日外国人の訪問目的を紹介しています。

岡山、松江/出雲では、訪日外国人のそれぞれ90.6%、89.3%が観光目的で訪れています。着目すべき点は、 ビジネス・国際会議などで同地に訪問する訪日外国人が全体の9.4%、7.1%を記録している点。 全国平均である5.1%よりもそれぞれ4ポイント、2ポイント近く高い結果になっています。

広島・山口・鳥取では、軒並み全国平均とほぼ同じ結果に。鳥取では訪日外国人の実に94%が観光目的で訪れています。先述のように、ビジネス・国際会議等で中国地方に訪れる外国人は全国平均よりも多い結果にはなりますが、基本的には「観光目的」で外国人は中国地方に訪れています。

外国人観光客誘致の地方自治体の戦略とは/岡山に学ぶ成功取組事例

オリンピック誘致決定などから年々、外国人観光客誘致(インバウンド誘致)が重要度をます中、最近では地方にも注目が集まっています。観光庁が2016年11月30日にリリースした宿泊旅行統計調査によると、三大都市圏に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べて約1.4%アップと微増を記録しました。一方、地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べ約7.8%アップとなっており、地方を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客が増えていることがわかります。そこでこの記事では、地方部の中でも成功事例...

その経済効果5,905億!2015年のMICE(国際会議)開催による経済効果を観光庁が調査

観光庁は今年4月にMICE(国際会議)の経済波及効果に関する調査結果「平成 28 年度 MICE の経済波及効果及び市場調査事業」を発表しました。MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称として定義されている...

家電量販店や宿泊施設、専門店などで買い物をする訪日客が多い

中国地方の観光地を訪れた訪日外国人のが買い物をした場所:日本政策投資銀行「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」より

中国地方の観光地を訪れた訪日外国人のが買い物をした場所:日本政策投資銀行「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」より

「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」では、四国を訪れた訪日外国人観光客がショッピングをしている場所に関する調査がまとめられています。

岡山では、全国平均と比較すると 20ポイント以上多くの訪日外国人観光客が、「家電量販店」「宿泊施設」で買い物をしたと回答しました。 山口でも「家電量販店」は人気の買い物スポットとなっており、 全国平均+24ポイントを記録。「土産物屋」も全国平均+15ポイントとなっています。また、鳥取では、全国平均+25ポイントの訪日外国人観光客ドラッグストア」を経由して買い物をした と回答している点にも着目すべきでしょう。

中国地方の観光地全体を見た場合、一般的に地方部に該当する観光地(東北北陸四国など)と同様に、 「大型ディスカウントショップ」「専門店(服飾・宝石など)」「家電量販店」「宿泊施設」でショッピングをする訪日外国人観光客が多い ことがわかります。逆に、スーパー・コンビニ・ショッピングモール等での買い物は、ほぼ全国平均並みとなっています。

外国人観光客の買い物「何を」「どこで」「どのような決済手段で」している?中国観光客が買うのはやっぱり「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」

日本を訪れた訪日外国人観光客は実際にどのようなものを日本で購入しているのでしょうか?化粧品、薬などがよく売れているという話は聞きますが、実際に外国人がよく購入している品目ごとに見ていくと面白い発見があります。先日観光庁から発表された訪日外国人消費動向調査の最新版「訪日外国人の消費動向 平成28年10-12月期報告書」から詳しく見ていきましょう。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボ...

まとめ:リピーターが多く訪れる中国地方 広島を起点にいかに初訪日の外国人を取り込めるかが課題?

日本政策投資銀行が発表した四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」をもとに3回に分けて 中国地方におけるインバウンド観光の特徴 を紹介するシリーズ。今回は第二回目です。

2016年に中国地方5県(鳥取県島根県岡山県広島県山口県)に宿泊した延べ訪日外国人観光客数は、過去最高となる1,372,660人を記録 し、岡山県では実に前年比65.2%増という大幅なインバウンド増加を記録し、インバウンド誘致において比較的好調な中国地方

中国地方の観光地を訪れる外国人は 訪日リピーター率が全国平均よりも高く、 訪日外国人観光客にとって知る人ぞ知る穴場スポットなのではないかと考えられます。これからは外国人の初訪日時の訪問率が高く、かつ知名度がある 広島を軸にいかにリピーター以外のインバウンドを誘致していくか が他の中国地方の観光地にとっての課題です。

観光目当てに中国地方を訪れる外国人がほとんどとなっており、訪日旅行中は、「大型ディスカウントショップ」「専門店(服飾・宝石など)」「家電量販店」「宿泊施設」などで買い物を頻繁に行っているようです。

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<参照>

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
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  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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