インバウンド消費 2017年上半期で初の2兆円突破 四半期でも過去最高の1兆776億円 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」発表

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

観光庁は19日に訪日外国人消費動向調査の結果を発表しました。韓国香港からの外国人旅行者の旅行消費額が上昇したことなどを受けて、訪日外国人観光客全体の旅行消費額は四半期で過去最高の1兆776億円、上半期の累計で初めて2兆円を突破 しました。それでは内容を詳しく見ていきましょう。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

平成29年4-6月期の訪日外国人全体の旅行消費額は1兆776億円

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

平成29年4-6月期の訪日外国人全体の旅行消費額(速報)は 1兆776億円と推計され、前年同期(9,534億円)に比べて13.0%増加。 1月~6月の上半期の累計では、2兆456億円と推計され、昨年の上半期(1兆8,839億円)に比べ8.6%増加。 上半期の累計として 初めて2兆円を突破 しました。

訪日外国人1人当たり旅行支出は14万9,248円

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

訪日外国人1人当たり旅行支出は 14万9,248円で、前年同期(15万9,933円)に比べ6.7%減少。 今年1−3月期では14万8千円、昨年10−12月期では14万7千円という結果ですので、訪日外国人1人当たり旅行支出は14万円台のまま回復していない と言えるでしょう。

国籍・地域別の訪日外国人1人当たり旅行支出トップはイギリス

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

訪日外国人1人当たりの旅行支出でトップとなったのは イギリスで251,171円。2位が233,110円となったイタリア。3位は225,485円で中国 となりました。また、主要国の中で旅行支出が100,000円を切っていたのは95,810円のフィリピンと69,929円の韓国の2カ国 だけで、韓国に関しては日本を訪れる旅行者が多いながら、財布の紐は固い ことが伺えます。

国籍・地域別の訪日外国人旅行消費額では中国が3,682億円とトップ。 

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

訪日外国人旅行消費額を国籍・地域別で見ていくと、中国が3,682億円(構成比34.2%)と最も大きく、次いで、台湾1,536億円(同14.3%)、韓国1,177億円(同10.9%)、香港852億円(同7.9%)、米国767億円(同7.1%) の順となっています。この5カ国・地域だけで、全体の74.4%を占める結果となっています。

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

28年の4月-6月期と比較した場合、この5カ国は変わりませんが、今年は香港米国を抜いて4位となっています。

訪日外国人の旅行消費額で最も大きな割合を占めるのは買物代

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

費目別に訪日外国人旅行消費額の構成比をみると、買物代が38.5%と最も多く、次いで宿泊料金(27.5%)、飲食費(19.4%) の順で多くなっています。前年同期と比べ、各費目の構成比に大きな変化は見られません。

訪日外国人1人当たり旅行支出では買物台が最も高く、宿泊料金、飲食費が続く

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

観光庁 訪日外国人消費動向調査「平成29年4月〜6月期」より

訪日外国人1人当たり旅行支出を費目別にみると、買物代が5万7千円と最も高く、次いで宿泊料金(4万1千円)、飲食費(2万9千円) の順で高くなっています。宿泊料金は欧米豪で高い傾向 がみられ、特に英国(11万5千円)やイタリア(10万円)で高くなります。飲食費に関しては英国(5万5千円)が突出して高く、買物代は中国(13万1千円)が最も高い 結果となりました。

まとめ:訪日外国人全体の旅行消費額は増加、1-6月期(上半期)は累計で初めて2兆円を突破するも、1人あたりの旅行支出は前年同期比で減少傾向が続く

主に韓国香港からの外国人旅行者の旅行消費額が上昇したことなどを受けて、訪日外国人全体の旅行消費額は、上半期の累計で初めて2兆円を突破しました。訪日外国人旅行者数は引き続き増加傾向にありますので、より良いおもてなしを心がけることで、各費目ごとの消費金額をアップし、さらに訪日旅行でお金を使っていただくことが出来るでしょう。

<参考> - 【訪日外国人消費動向調査】平成29年4-6月期の調査結果(速報)

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに