訪日外国人観光客に人気の旅行先は、以前であればゴールデンルートに偏っていました。しかし最近では 地方にもスポットライトが当たり始めています。観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2017年4月に地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、一昨年・去年と比べてそれぞれ10.2%、17.2%と増加。地方部を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客が着実に増えていることが把握できます。
そのような状況の中、訪日外国人観光客は、何を目当てに地方を訪れているのでしょうか?日本政策投資銀行では、2017年2月に四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」を発表。四国地方を訪れる訪日外国人観光客の実態を解説しています。本資料をもとに、3回に分けて 中国地方におけるインバウンド観光の特徴 をご紹介します。今回は3回目です。
訪日ラボのメールマガジン登録はこちら>(無料)認知度は広島がダントツでトップに:鳥取・岡山の台湾人ブロガー誘致も結果に反映されている

日本政策投資銀行が発表した四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」では、中国地方の観光地における認知度を国別に紹介しています。
上記のグラフで顕著な点は以下の通りです。
- 広島県の認知度は、どの国でも高い結果に。 特に欧米豪圏では、他の中国地方の観光地と比較して段違いで知名度が高い。
- 台湾人の間では、岡山・鳥取の認知度が高い。(約30%が両地域を認知)
- 山口県では、国籍別の偏りが少なく国籍・文化圏による 認知度の差が小さい。
- 鳥取、松江/出雲に関しては、欧米豪圏にほとんど認知されていない。
岡山と鳥取の知名度が台湾人の間で高い という点に関しては、両県が行ってきたインバウンド対策が功を奏しているといえます。
岡山、兵庫、鳥取の3県の県境地域では、訪日台湾人観光客を増やすために「三県境地域創生会議」を開催しています。同会議を通じて 台湾の旅行会社やブロガーを招いたスタディツアーを開催。 こうした地道な努力が実を結んでいる結果ともいえるのではないでしょうか。
中国地方の各観光地に何を何を求めている?
日本政策投資銀行が発表した四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」では、中国地方の観光地それぞれに訪日外国人観光客が求めていることを紹介しています。県別に紹介していきます。
[岡山]訪日外国人は郷土料理・桜の鑑賞を楽しみたい

岡山県を訪問したい訪日外国人観光客が期待していることとして着目すべき点は以下の点です。
- 「現地の人が普段利用している安価な食事を食べる」と回答した欧米豪圏の訪日外国人観光客は73.1% を記録。
- 一方で 72%のアジア圏の訪日外国人観光客は「伝統的日本料理を食べる」 と回答。 欧米圏出身の訪日外国人観光客は、「安くローカルな食事」 を岡山で求めています。一方で、アジア出身の訪日外国人観光客の間では、値段をそこまで重要視せずに、 和食を楽しみたい人が多いことがわかります。
外国人観光客誘致の地方自治体の戦略とは/岡山に学ぶ成功取組事例
オリンピック誘致決定などから年々、外国人観光客誘致(インバウンド誘致)が重要度をます中、最近では地方にも注目が集まっています。観光庁が2016年11月30日にリリースした宿泊旅行統計調査によると、三大都市圏に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べて約1.4%アップと微増を記録しました。一方、地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べ約7.8%アップとなっており、地方を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客が増えていることがわかります。そこでこの記事では、地方部の中でも成功事例...
交流人口1,300万人を目指して農林水産省も「コト消費」を推進 食と農を観光資源に!農山漁村へのインバウンド送客を狙う
買物中心の「モノ消費」から体験中心の「コト消費」に訪日外国人の消費パターンが移っているという話が出て久しいですが、農林水産省はこれを受けて「食と農を活用したインバウンド推進」を2016年度から進めています。これは日本食・食文化の魅力の海外への発信や訪日外国人観光客を農山漁村に呼び込むための受入体制づくりを進め、インバウンドを推進することにより、日本食・食文化への評価・関心を高め、輸出の増大や日本食の海外展開を一体的に推進し、農山漁村の所得向上・雇用創出を図ることを目的とするものです。 目次...
バンコクは日本食の宝庫?!日本食に関心が高いタイ人に響くおもてなしとは何か
日本へのビザ緩和が行われて訪日タイ人観光客が年間約90万人(平成28年)を越え、タイからの観光客があちこちで写真を撮ったり買い物をしている様子を見かける頻度が高くなりました。公共交通機関や宿泊施設の案内にも英語・中国語・韓国語についでタイ語表記がある施設も増えてきています。株式会社日本政策投資銀行 公益財団法人日本交通公社の調査によると、タイ人が「日本旅行をしたいと考えたきっかけ」は「日本食に関心があるから」が60% と、日本食への興味関心が旅行の1番の動機としてあげられています。日本食の...
[広島]自然・繁華街・日本酒・文化財がキーワード

広島県を訪問したい訪日外国人観光客が期待していることとして着目すべき点は以下の点です。
- 欧米豪圏からの訪日外国人は、 「繁華街の街歩き」を楽しみに している(欧米豪圏圏の64%が回答)
- 「日本酒を楽しみたい」「美術品や文化財、博物館の鑑賞を楽しみたい」との声が欧米圏で比較的多い (それぞれ欧米圏の55.9%、54%が回答)
- 「紅葉の鑑賞」「雪景色鑑賞」 との声がアジア圏で多い (それぞれアジア圏で63.7%、64.4%)
広島のもつ豊かな自然を観光資材としてアジア圏の人たちに発信していくことで、インバウンド観光においてさらなる飛躍が望めそうです。また、近年注目されている 「酒蔵ツーリズム」 にも一定のインバウンド需要がありそうです。
この続きから読める内容
- 2015年酒類輸出額は390億円 インバウンドで高まる酒蔵ツーリズムを振興 訪日客の酒税が免税に
- インバウンドで高まる日本酒の人気 老舗メーカー「月桂冠」が打ち出すインバウンド対策が参考になる 英語サイト・Instagramでの情報発信
- 地方活性化の火付け役! 官民連携した取り組みが行なわれている「酒蔵ツーリズム」の魅力とは
- [山口]特別な宿泊体験を求める声が比較的多数
- お寺に宿泊「宿坊」が訪日外国人観光客に人気:「宿泊施設不足の解消」と「日本文化の体験の提供」を実現
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