訪日外国人観光客に人気の旅行先は、以前であればゴールデンルートに偏っていました。しかし最近では 地方にもスポットライトが当たり始めています。観光庁の宿泊旅行統計調査によると、2017年4月に地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、一昨年・去年と比べてそれぞれ10.2%、17.2%と増加。地方部を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客が着実に増えていることが把握できます。
そのような状況の中、訪日外国人観光客は、何を目当てに地方を訪れているのでしょうか?日本政策投資銀行では、2017年2月に四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」を発表。四国地方を訪れる訪日外国人観光客の実態を解説しています。本資料をもとに、3回に分けて 中国地方におけるインバウンド観光の特徴 をご紹介します。今回は3回目です。
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認知度は広島がダントツでトップに:鳥取・岡山の台湾人ブロガー誘致も結果に反映されている
日本政策投資銀行が発表した四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」では、中国地方の観光地における認知度を国別に紹介しています。
上記のグラフで顕著な点は以下の通りです。
- 広島県の認知度は、どの国でも高い結果に。 特に欧米豪圏では、他の中国地方の観光地と比較して段違いで知名度が高い。
- 台湾人の間では、岡山・鳥取の認知度が高い。(約30%が両地域を認知)
- 山口県では、国籍別の偏りが少なく国籍・文化圏による 認知度の差が小さい。
- 鳥取、松江/出雲に関しては、欧米豪圏にほとんど認知されていない。
岡山と鳥取の知名度が台湾人の間で高い という点に関しては、両県が行ってきたインバウンド対策が功を奏しているといえます。
岡山、兵庫、鳥取の3県の県境地域では、訪日台湾人観光客を増やすために「三県境地域創生会議」を開催しています。同会議を通じて 台湾の旅行会社やブロガーを招いたスタディツアーを開催。 こうした地道な努力が実を結んでいる結果ともいえるのではないでしょうか。
中国地方の各観光地に何を何を求めている?
日本政策投資銀行が発表した四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」では、中国地方の観光地それぞれに訪日外国人観光客が求めていることを紹介しています。県別に紹介していきます。
[岡山]訪日外国人は郷土料理・桜の鑑賞を楽しみたい
岡山県を訪問したい訪日外国人観光客が期待していることとして着目すべき点は以下の点です。
- 「現地の人が普段利用している安価な食事を食べる」と回答した欧米豪圏の訪日外国人観光客は73.1% を記録。
- 一方で 72%のアジア圏の訪日外国人観光客は「伝統的日本料理を食べる」 と回答。 欧米圏出身の訪日外国人観光客は、「安くローカルな食事」 を岡山で求めています。一方で、アジア出身の訪日外国人観光客の間では、値段をそこまで重要視せずに、 和食を楽しみたい人が多いことがわかります。
外国人観光客誘致の地方自治体の戦略とは/岡山に学ぶ成功取組事例
オリンピック誘致決定などから年々、外国人観光客誘致(インバウンド誘致)が重要度をます中、最近では地方にも注目が集まっています。観光庁が2016年11月30日にリリースした宿泊旅行統計調査によると、三大都市圏に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べて約1.4%アップと微増を記録しました。一方、地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べ約7.8%アップとなっており、地方を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客が増えていることがわかります。そこでこの記事では、地方部の中でも成功事例...
交流人口1,300万人を目指して農林水産省も「コト消費」を推進 食と農を観光資源に!農山漁村へのインバウンド送客を狙う
買物中心の「モノ消費」から体験中心の「コト消費」に訪日外国人の消費パターンが移っているという話が出て久しいですが、農林水産省はこれを受けて「食と農を活用したインバウンド推進」を2016年度から進めています。これは日本食・食文化の魅力の海外への発信や訪日外国人観光客を農山漁村に呼び込むための受入体制づくりを進め、インバウンドを推進することにより、日本食・食文化への評価・関心を高め、輸出の増大や日本食の海外展開を一体的に推進し、農山漁村の所得向上・雇用創出を図ることを目的とするものです。 目次...
バンコクは日本食の宝庫?!日本食に関心が高いタイ人に響くおもてなしとは何か
日本へのビザ緩和が行われて訪日タイ人観光客が年間約90万人(平成28年)を越え、タイからの観光客があちこちで写真を撮ったり買い物をしている様子を見かける頻度が高くなりました。公共交通機関や宿泊施設の案内にも英語・中国語・韓国語についでタイ語表記がある施設も増えてきています。株式会社日本政策投資銀行 公益財団法人日本交通公社の調査によると、タイ人が「日本旅行をしたいと考えたきっかけ」は「日本食に関心があるから」が60% と、日本食への興味関心が旅行の1番の動機としてあげられています。日本食の...
[広島]自然・繁華街・日本酒・文化財がキーワード
広島県を訪問したい訪日外国人観光客が期待していることとして着目すべき点は以下の点です。
- 欧米豪圏からの訪日外国人は、 「繁華街の街歩き」を楽しみに している(欧米豪圏圏の64%が回答)
- 「日本酒を楽しみたい」「美術品や文化財、博物館の鑑賞を楽しみたい」との声が欧米圏で比較的多い (それぞれ欧米圏の55.9%、54%が回答)
- 「紅葉の鑑賞」「雪景色鑑賞」 との声がアジア圏で多い (それぞれアジア圏で63.7%、64.4%)
広島のもつ豊かな自然を観光資材としてアジア圏の人たちに発信していくことで、インバウンド観光においてさらなる飛躍が望めそうです。また、近年注目されている 「酒蔵ツーリズム」 にも一定のインバウンド需要がありそうです。
2015年酒類輸出額は390億円 インバウンドで高まる酒蔵ツーリズムを振興 訪日客の酒税が免税に
平成29年度の税制改正で、訪日外国人観光客に酒類製造場で販売した酒類に係る酒税の免税制度の創設 が決まりました。これは訪日外国人観光客へ販売する酒類について、消費税に加え酒税を免税とする ことにより、地方における酒蔵ツーリズムを振興し、もって日本産酒類の認知度向上を通じた輸出促進を図るものです。実際の内容について詳しくみて行きましょう。目次クールジャパンの推進により酒税の免税制度が決定今回の施策の背景にあるもの米どころを中心に盛んな酒蔵ツーリズムとはまとめ:今後は訪日外国人旅行者の酒税も免...
インバウンドで高まる日本酒の人気 老舗メーカー「月桂冠」が打ち出すインバウンド対策が参考になる 英語サイト・Instagramでの情報発信
アメリカを初めとする英語圏、中国、韓国など海外でも日本酒はポピュラーな飲み物となっており、酒処を訪れたり、蔵元を訪れる訪日外国人観光客も年々増加しており、政府は酒蔵で購入する場合の酒税を免税するなどのインバウンド対策を打っています。そうした流れを受けて、月桂冠株式会社は2016年3月28日に、英語版サイトというより『英文サイト』を公開。単に日本語の元サイトの翻訳をしたものではなく、月桂冠が1637年(寛永14年)の創業以来本社を置く、京都の伏見の風土や歴史、酒処としての成り立ち、月桂冠の歴...
地方活性化の火付け役! 官民連携した取り組みが行なわれている「酒蔵ツーリズム」の魅力とは
近年、盛り上がりを見せている日本酒ブーム。国内では日本酒特集を組んだ女性向け雑誌、ムックなども見られるほか、海外でも「SAKE」として人気を博しています。酒蔵に足を運び、地酒を楽しむ「酒蔵ツーリズム」という観光スタイルも日本酒好きのあいだでは定着しています。平成28年(2016年)11月1日、平成25年(2013年)から観光庁が実施している「酒蔵ツーリズム推進協議会」が、新たに発足。観光庁のみならず、国税庁、経済産業省、内閣府、農林水産省、地方自治体、日本酒造組合中央会、日本観光振興協会、...
[山口]特別な宿泊体験を求める声が比較的多数
山口を訪問したい訪日外国人観光客が期待していることとして着目すべき点は以下の点です。
- 欧米豪圏では 「建築物・史跡を見物すること」との声が多数 (66.7%)。
- 岡山県と同じく「現地の人が普段利用している安価な食事を食べる」と回答した欧米豪圏の訪日外国人観光客も多い結果に(60.6%)
- アジア圏では 約半数が山口で楽しみたいこととして「伝統的な住宅を利用した宿泊施設での宿泊」 を挙げている(47.9%)
山口では「有名な建築物・史跡」「伝統的な住宅」など「建物」に関する期待が多い結果になりました。 宿坊や古民家の活用 がインバウンド誘致に有効な手立てとなる可能性があります。
お寺に宿泊「宿坊」が訪日外国人観光客に人気:「宿泊施設不足の解消」と「日本文化の体験の提供」を実現
訪日外国人観光客の増加に伴い、同観光客によるインバウンド消費額も増加しています。さらに、2020年の東京オリンピックに向け、政府は観光ビジョンの中で、訪日外国人観光客数の目標を4000 万人まで引き上げました。そんな追い風を受けている日本のインバウンド市場。しかし、日本国内では、訪日外国人観光客向けの、宿泊施設不足が問題となっています。一般財団法人日本経済研究所から発表された「ご当地インバウンドにチャンスあり ~再発見! Gaikokujin に学ぶ魅惑の日本~」では、「外国人旅行者が日本...
古民家を使った旅館やレストランがオープンしやすく! 国交省、市街化調整区域の建造物を観光振興などに運用する方針
国土交通省は平成28年(2016年)12月27日、空き家になった古民家や住宅を地域資源と捉え、観光振興などを目的とした用途変更に柔軟に対応する方針を明らかにしました。類似の取り組みは各地で行なわれており、さらに活性化する可能性があります。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションについてより詳しい資料のダウンロードはこちらコト消費に対応!インバウンド動画プロモーションについてネット上の有名人を活用したインフルエンサープロモーションについてイン...
古民家でインバウンド誘致!歴史的資源を活用した訪日外国人の誘致に関して、日本政府観光局(JNTO)と株式会社地域経済活性化支援機構(REVI
訪日外国人にとってはまだ主流の観光目的であるとは言えませんが、日本の古民家などの歴史的資源をインバウンドに活用しようという動きが出ています。この度訪日外国人誘致を目的として、日本政府観光局(JNTO)と株式会社地域経済活性化支援機構(REVIC)が、4月18日に連携を発表しました。これは一体どのような目的があるのか見ていきましょう。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションについてより詳しい資料のダウンロードはこちらコト消費に対応!インバウン...
【地方誘致】コト消費で期待が集まるグリーンツーリズム「農泊」 全国500地域での展開を政府後押しへ
2017〜2020年度が対象期間となる、政府の観光立国推進基本計画の改定素案が2日に判明しました。改定素案では、農業、林業、漁業などの体験型宿泊であるグリーンツーリズム「農泊」を、全国500地域でビジネスとして展開するというものです。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションについてより詳しい資料のダウンロードはこちらコト消費に対応!インバウンド動画プロモーションについてネット上の有名人を活用したインフルエンサープロモーションについてインバウ...
[鳥取]アジア圏で強いショッピングへの期待
鳥取を訪問したい訪日外国人観光客が期待していることとして着目すべき点は以下の点です。
- アジア圏の訪日外国人観光客は鳥取でショッピングがしたい。(食品や飲料、化粧品や医薬品、ファッションアイテムなど)
- 「現地の人が普段利用している安価な食事を食べる」と回答した欧米豪圏の訪日外国人観光客は64.4%を記録。ここでも高い結果に。
他の観光地と同じく、「食」への期待感は大きい結果にはなりましたが、鳥取でのショッピングに対してインバウンド需要が大きい 点は頭に入れておくべきでしょう。欧米豪圏では、鳥取での買い物を望んでいる声は少ないですが、アジア圏では着実に多い様子が見て取れます。
アリペイなど中国系決済サービスの導入や、商店街・デパートにおける多言語対応、ネット利用率の高い中国語圏からの訪日外国人観光客に向けた無料Wi-Fiの整備などがおのずと求められてくるでしょう。
取引額153兆円の中国電子決済サービスとは:Alipay、WeChat Payの2大巨頭
中国では驚異的な速さで電子マネーが普及しています。その中でもAlipay(支付宝)とWeChat Pay(微信支付)という2つの電子決済サービスが市場争いを繰り広げています。ネット通販から始まった決済サービスが実店舗へも広がり、取引額はおよそ日本の30倍以上。今回は、現在中国で支払いのスタンダードとなりつつある電子決済サービスについてご紹介します。関連記事Alipay(アリペイ・支付宝)とはQR決済WeChat PayとはAlipayとWeChat Payのシェア(2019年)Alipay...
商店街におけるインバウンド対策:訪日外国人観光客誘致は高齢化でシャッター通り化が進む商店街の救世主になるか
2016年9月15日の神戸新聞によると、神戸各地の商店街で、訪日外国人観光客を誘致し、地元の活性化につなげていこうという試みが始まっている模様です。例を挙げると、石畳が延びるおしゃれな街並みで知られる岡本商店街には、女性向けの洋菓子店や、美容院が多くあります。そうした強みを生かし、「少しお金持ちの40代の訪日台湾人女性観光客」をターゲットに、商店街の訪日台湾人観光客向けプロモーションビデオを制作しています。プロモーションビデオは、中国圏の旧正月である「春節」に向け、来年初めごろにYouTu...
バーコードから始めるインバウンド対策 スキャンするだけで商品情報の多言語化が可能になるアプリ「Payke(ペイク)」
訪日外国人観光客旅行消費額 2016年総計:観光庁観光庁による訪日外国人消費動向調査によると、2016年における訪日外国人観光客の消費額は、3兆7,476億円でした。前年と比べた場合、7.8%の増加を記録。年間の訪日外国人観光客の消費額としては過去最高の値となっています。訪日外国人観光客の消費額を国籍・地域に見てみると、14,754億円の訪日中国人観光客がトップに。2位には5,245億円の訪日台湾人観光客、3位には3,578億円の訪日韓国人観光客と続きます。その後は、2,947億円の訪日香...
セブンイレブンら 大手コンビニの訪日外国人観光客向けサービス:社会インフラとして電子決済、多言語対応など多様な取り組み
セブン‐イレブン・ジャパンとトランスコスモスが平成28年(2016年)8月31日、コールセンターによる多言語対応サービスを開始することを発表しました。専用のコールセンターにより、セブン-イレブン加盟店の運営を支援する「店舗サポートサービス」を実施するもの。訪日外国人が来店した際、トランスコスモスの「多言語コンタクトセンター」を通じて、逐次翻訳を行います。対応言語は英語、中国語で、時間は午前9時から午後9時まで。状況に応じて、サービスを拡大することも検討しています。現在、各地にあまたと存在す...
接客時の外国語対応サービス、どれを使用すればいい?:これまで紹介してきたサービスをおさらい
観光庁の資料によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」との回答が2番目に多い数値となっており、訪日外国人観光客は日本の外国語対応に不満を持っていることが把握できます。こうした問題を解決するべく、国内では多くのインバウンド向け外国語対応サービスが存在しています。今回は、これまで訪日ラボの記事で紹介してきた接客時に役立つ外国語対応サービスをおさらい。インバウンド誘致を検討している店舗や観光施設・自治体に役立つかも...
[松江/出雲]訪日外国人は建築物の見物を求める いちご狩りに対する期待も大
松江/出雲を訪問したい訪日外国人観光客が期待していることとして着目すべき点は以下の点です。
- 欧米豪圏からの訪日外国人観光客は、 「有名な史跡や歴史的な建築物の見物」「近代的/先進的な建築物の見物」 などを松江/出雲で楽しみにしている。
- 美術品や文化財、博物館の鑑賞を望む声も欧米豪圏の訪日外国人観光客の間で多い。(欧米豪圏の75%が回答)
- 訪日外国人観光客は、 松江/出雲で農作物を狩りたい。 同選択肢はほかの四国地方の観光地では見られない。(全体の25.9%が希望している)
松江/出雲で、訪日外国人観光客が期待していることとして 「農作物や果実の採集(リンゴ・いちごなど)」 が挙がりました。この選択肢はほかの観光地では見られません。松江/出雲では、 自然の中で体を動かすようなアクティビティー を訪日外国人観光客が求めているのかもしれません。
他の中国地方の観光地でも上がりましたが、松江/出雲でも「有名な建築物・史跡」「伝統的な住宅」など「建物」に関する期待が多い結果になりました。同様に宿坊や古民家の活用がインバウンド誘致に有効な手立てとなる可能性があります。
【地方誘致】滋賀県の外国人特化農村体験ツアーTour du Lac Biwa(ツールドラック ビワ)とは?
滋賀県と言えば何を思い浮かべるでしょう?日本人にとっては琵琶湖、ゆるキャラのひこにゃんなどのイメージが強いですが、訪日外国人観光客にとっては琵琶湖付近の雄大な自然、棚田、古民家、鮒ずしなどの日本の田舎の暮らしを体験出来る場所として人気が高まっています。こうした流れを作り出しているのが、株式会社ビーエスシー・インターナショナル Tour du lac(ツールドラック ビワ)事業部が行っている農村体験ツアー Tour du Lac Biwa (ツールドラック ビワ)です。目次外国人特化農村体験...
【地方誘致】コト消費で期待が集まるグリーンツーリズム「農泊」 全国500地域での展開を政府後押しへ
2017〜2020年度が対象期間となる、政府の観光立国推進基本計画の改定素案が2日に判明しました。改定素案では、農業、林業、漁業などの体験型宿泊であるグリーンツーリズム「農泊」を、全国500地域でビジネスとして展開するというものです。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションについてより詳しい資料のダウンロードはこちらコト消費に対応!インバウンド動画プロモーションについてネット上の有名人を活用したインフルエンサープロモーションについてインバウ...
コト消費への移行を背景に注目を集める宿坊:積水ハウス、大阪市天王寺区に宿坊をテーマにしたインバウンド向け宿泊施設を建設へ
2020年の東京オリンピックに向け、政府は観光ビジョンの中で、訪日外国人観光客数の目標を、以前の2,000万人から4,000万人まで引き上げました。このような状況の中、国内外の企業、または自治体からも注目を集め始めている日本のインバウンド誘致。近年、日本国内では官民一体となって、訪日外国人観光客の受け入れ環境の整備が実施されていますが、未だにインバウンド受け入れには課題も多いのが事実。その課題の中で頻繁に取り上げられるのが、インバウンド向けの「宿泊施設不足」です。 目次大阪府で81.6% ...
逆に訪日外国人観光客はなんで中国地方に来ないのか?不安に思う点は「コミュニケーション」と「費用」
日本政策投資銀行が発表した四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」では、中国地方の観光地に訪日外国人観光客が旅行する際に不安に思っている点を紹介しています。
放射能による健康被害との選択肢を除くと、中国地方の観光地の旅行時における訪日外国人観光客の不安材料として、多かった選択肢が 「言葉が通じるかどうか不安」「滞在費(現地での費用)が高い」「渡航費用が高い」の3つ でした。
具体的な施策として、移動手段や現地の宿泊費がそこまで高くないことを具体的な金額とともにWebページ上などでインバウンド向けにアピールすることで、金銭面の不安は解消できるかもしれません。コミュニケーションへの不安においては各種 外国語対応ツールの導入 が必須となります。
また、地震に対する不安も訪日外国人観光客から挙がっていることから、宿泊施設や各種店舗において インバウンド向けにも防災対策を練っておく ことが必要です。
無料で飲食店メニューを多言語化/英語・中国語・韓国語…アレルギー表記への対応も
飲食店にとってインバウンド対策としてメニューの多言語対応は現在は必須とも言えるものですが、自分で辞書や翻訳サイトを参考にしながら翻訳していくのも大変です。有料のメニュー作成サービスを展開する企業も多数存在しますが、実は、飲食店のインバウンド対応をサポートするため、各都道府県や地方自治体ではウェブ上で簡単に無料で多言語対応メニューを作成できるようにしています。多くのサイトで、英語だけでなく、中国語、韓国語といった主要なインバウンド市場の言語でメニューの作成ができるようになっています。今回は、...
接客現場で使える語学力を身につける「英語応対能力検定」がスタート:働きながらでも学習しやすい勉強時間
旺文社、カシオ計算機、毎日新聞の3社が共同出資会社を設立し、「英語応対能力検定」を立ち上げることを発表しました。インバウンド需要の高まりを踏まえたもので、飲食や交通、小売など訪日外国人観光客と接するサービス業界での活用を想定しています。訪日外国人観光客をおもてなしするうえで、言語対応は不可欠な課題です。しかし、その一方で人材の手配が難しく、取り組むのは困難なのではないでしょうか。「英語応対能力検定」では接客現場で使える能力にフォーカスすることで、学習時間の短縮を図っています。今回は、この「...
訪日客の5人に1人は日本人と喋りたがっている:日本のインバウンド対応を訪日外国人はどのように評価しているのか?
2020年に訪日外国人観光客を4000万人にしようという政府の呼びかけとともに、各都道府県、宿泊施設、小売店、飲食店などが精力的にインバウンド対応を行っています。ところで、実際に日本を訪れた訪日外国人観光客はどのような行動をとり、訪日旅行でどのような感想を得ているのでしょうか?じゃらんリサーチセンターが、1年以内に日本を訪れた事がある訪日外国人観光客に実施した「インバウンド対応満足度調査」より見てみましょう。 目次どのような宿泊施設に宿泊しているのか?誰と訪日旅行をしているのか?旅行前に何...
訪日客の9割が自国語対応の防災アプリを望んでいる…訪日アジア圏観光客は日本人よりも高い防災意識!?意識調査で明らかに
「インドに行くなら、水には注意」「ヨーロッパに行くなら、スリ、ひったくりに気を付けないといけない」。海外旅行に行く際に、そういった話を聞かされた経験のある人は多いのではないでしょうか。自国とは違い、勝手の分からない国外で発生しやすいトラブルは、イメージとして共有されているものです。本当にそれが最も可能性の高いトラブルで、一番注意すべきことなのかというと難しいところですが……。NTTレゾナントは平成29年(2017年)3月9日、各国の訪日外国人観光客などを対象にしたアンケートを行い、防災意識...
まとめ:中国地方といってもインバウンドが求めるものはそれぞれ違う
日本政策投資銀行が発表した四国地方に関するインバウンド観光レポート「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」をもとに3回に分けて 中国地方におけるインバウンド観光の特徴 を紹介するシリーズ。今回が最終回です。
2016年に中国地方5県(鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県)に宿泊した延べ訪日外国人観光客数は、過去最高となる1,372,660人を記録 し、岡山県では実に前年比65.2%増という大幅なインバウンド増加を記録し、インバウンド誘致において比較的好調な中国地方。
今回ご紹介してきたとおり、中国地方のインバウンド観光といっても 地域ごとに訪日外国人観光客の認知度や求めていることは違う ので、それぞれの特色にあったニーズのあったインバウンド誘致法を考えていく必要があります。
<参照> - 日本政策投資銀行:「中国地方におけるインバウンド推進に向けて~DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年)」 - 観光庁:宿泊旅行統計調査 - 産経WEST:日本LOVE台湾人に“県境の魅力”PR ブロガーら招き岡山・兵庫・鳥取
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
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