皆様こんにちは!株式会社ビヨンド代表の道越(みちごえ)です。
今日は旅館やホテルの担当者様やオーナー様とお話させていただく機会が多いのですが、どこの旅館やホテルさんも海外向けの集客やプロモーションは、海外の予約サイトやポータルサイトに頼りっきりで、国内よりも更に高い手数料を払って集客されているところがほとんど です。
そしてリピーターはなかなかできず、ポータルサイトの口コミや広告に左右されている傾向がとても高いので、今回は 予約サイトへの掲載と同時並行で独自で情報発信や予約を取れるプラットフォームを作っていく施策 をおすすめしたいと思います。
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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
インバウンド予約サイトの手数料は12〜15%!高額な手数料を払ってでも予約サイトへの掲載に頼りっぱなしのホテル・旅館が多い現状。独自の情報発信・顧客作りを始めませんか?
某外資系の大手旅行予約サイトやブッキングサイト、口コミサイト、たくさん出て来ましたが、海外向けの予約サイトの特徴として、成約時の手数料が日本の旅行予約サイトだと5〜9%が平均かと思いますが、海外の予約サイトは手数料がなんと12〜15%!(高いところだと18%のサイトも!) 日本の2倍近く高い手数料を支払う必要がありますが、日本のホテル・旅館のほとんどがこの海外予約サイトへの掲載しか施策をしていないのが現状です。
では、実際に各社の手数料を比較してみましょう(※各社手数料率は株式会社ビヨンド調べ)。
<各社予約サイトの手数料比較>
【国内予約サイト】
- ベストリザーブ宿ぷらざ
- 手数料5%(プレミアムパッケージ+3% / 事前カード決済 +2%)
- Yahoo!トラベル
- 手数料0% (ポイント費用 5~14% システム使用料+0.3%)
- ベネフィットワン
- 手数料6%
- ジャルパックeエントリーシステム
- 手数料6%
- スマ宿(HIS)
- 手数料7% (FAX送信希望施設のみ1通信9円 / 事前カード決済 +2%)
- MAPPLEトラベル
- 手数料8%
- yoyaQ.com
- 手数料8% (カード決済 +1%)
- e宿
- 手数料8%(今後はポイント制が始まる予定、ポイント付与1%は施設負担へ)
- ANA
- (@ホテル[宿泊単体予約] 手数料8% / 旅作[宿泊+航空券] 手数料8%)
- e宿(近畿ツーリスト)
- 手数料8% (FAX送信希望施設のみ1通信+0.1% /今後ポイント付与分1%は施設負担)
- るるぶトラベル
- 手数料8% (JAPANiCAN掲載・JTB加盟施設11%、加盟していない施設12% / 事前カード決済 +2%)
- 楽天トラベル
- 契約プランAの場合は7~9%、プランBの場合は8~9%、プランCの倍は一律9%+楽天スーパポイント付与1% (事前・事後カード決済 +2% / アフィリエイターへの広告費用・予約成立金額の1.0%)) ※楽天トラベルのインバウンド予約(一律で10% / インバウンド経由予約のユーザーはポイント付与対象外)
- じゃらんnet
- 現地決済手数料10% (事前カード決済 +2%)ただし、1名予約の場合手数料8% ※じゃらんのインバウンド予約(1室1名利用の場合は6% / 1室2名以上利用の場合は8%)
- 一休.com
- 手数料10% (一休ビジネスは8% / インバウンド・ライオントラベルも10% /事前カード決済+3.5%)
【海外系予約サイト】
- agoda
- 事前カード決済 12%(国内agoda 9%)
- Booking.com
- 手数料 12%
- Ctrip
- 手数料15%(事前カード決済も15%)
- trip adviser
- 手数料12〜15%
いかがでしょうか?
こんなに国内サイト比較すると、海外の予約サイトの手数料は高めの相場で設定されていますね。これでは、予約件数が増えれば増えるほど手数料も高くなり、プロモーション予算も圧迫されがちです。
そしてもう一つ、私が考える予約サイト(OTA)に頼るだけのプロモーションに潜む落とし穴があります。それは、“リピーターの囲い込みができない“ という事です。これはつまり、毎回新規のユーザーを取ってこないといけない仕組みになっているからなのです。
予約サイトは、たくさんの掲載クライアントを抱えています。一つのホテルにばかり予約が入ってしまうと、クレームになってしまいますよね。なので、予約サイトはより多くのホテルに満遍なく予約が入るような仕組み になっているのです。それでは、自社のリピーターを作ろうと思ってもなかなか難しいですよね。
また、サイトによっては現地決済でとてもキャンセル率が高いサイトもあります。(この前某大手予約サイトの担当者とお話ししたところ、現地決済でのキャンセル率は70%近くになることもあるとの事・・・)
海外からの予約数を多く、早く取って行くためには、すでに集客の仕組みができている予約サイトは結果が出やすいですが、長く予約サイトのみの集客ルートに頼り過ぎてしまうと、国内の集客よりも手数料の高い海外予約サイトでは、経費もかかり過ぎてしまいます。本当にそれで長期的にみて費用対効果は合っているのでしょうか?それでは、せっかく始めたインバウンド集客も持続可能ではなくなって来てしまいます。
そこで私は、是非SNSも活用して、自分たち独自の情報発信や顧客の囲い込みによるリピーターの獲得 を始めていただきたいと思います。
予約サイト掲載(OTA)と並行して今から始めよう!SNSでの訪日前外国人へのターゲティングした情報発信と独自の予約獲得メディア作り!そしてリピーターの囲い込みへ!
さて、予約サイトへの掲載をやめる必要はないのですが、並行して今からSNSでの自社独自での情報発信、予約獲得できるメディア作り、顧客の囲い込みをおすすめします。では、一体どのようにSNSを使って行くのかお話したいと思います。
ここで使うのはfacebookをメインとし、Instagramを合わせて活用することをお勧めします。
1:まずは、海外用の多言語で発信するfacebookページを立ち上げます。
立ち上げたら、facebook広告を使って、海外のファン(いいね・購読者)を集めていきます。ここで集めたファンが購読者になっていきます。ファンを集めながら、見てくれているファンに向けて、週に1回からでもいいので自分のホテルの情報を投稿しましょう!
2:記事ごとに日本に来そうなユーザーへピンポイントでターゲティング配信。
自社の予約ページへ直接誘導するための記事を作り、facebook広告を使って“日本に来る可能性があるターゲット国のユーザー”へピンポイントでターゲティングし配信します。
3:自社のHP内にランディングページを用意。facebookから誘導したユーザーへ予約を促す。
自社のHP内に、多言語でのランディングページを用意します。ここで注意すべきなのは、他のサイトへ価格比較などで逃げてしまわないように、囲い込むページにしておく事です。facebookを見て興味を持ってページへ来たユーザーのテンションを落とさないよう、飛び先のページでは下記の点が重要なポイントになります。
<ランディングページに記載しておくポイント>
- facebookを見て来た方専用のページだという事
- 今の瞬間のこのページでの予約がベストレート(最安値)であるという事
- 残りの斬部屋数を記載しておく(目安値でもOK)
- 予約フォームへの導線をわかりやすく
上記の点を飛び先のページに記載しておくだけでページからの離脱率の低下と、予約率が格段にUPします。
以下に流れをまとめて見ました。
facebookを使った独自の集客プラットフォームの構築フロー
ポイントは
- 自分たちでfacebook上で、顧客を囲って行く事で独自の予約を獲得できるメディアを作って行く。
- 飛び先のページで、他の比較サイトや予約サイトへ逃げられないように、その場で予約したくなる仕組みを作っておく。
- 宿泊して満足したユーザーがレビューを書き込む&ファンになってくれる。
- 継続的に情報発信をし繋がっている事で、リピーターを育てることができる。
いかがでしょうか?少し難しく感じてしまうかもしれませんが、今から独自の情報発信ができるメディアや顧客を抱えておくと、長い目で見たときに必ずプロモーション費用も下がり、世界に自分たちのホテルをブランディングして行くことができます。
まとめ
上記のように、インバウンドはまだまだ成功事例が少ない業界ですが、予約サイトへ集客を依存し続けるのではなく、自分たち主導で、SNSを使って独自の情報発信ルートを持ち、顧客とコミュニケーションをとりながら、ファンを囲って行く事で、必ず1年後・3年後にプロモーション費用や世界でのブランド力で大きな差がつくと思います。
予約サイトへの掲載をやめる必要はありません。並行して今から始めてみませんか?色々な海外のお客様の声を直接聞くことができるのも大きなメリットです。
次回は今回の内容を踏まえ、実践し成功しているホテルさんの事例をいくつかご紹介できればと思います。次回もお楽しみに!
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
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- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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