初めまして。Vpon Japanの江と申します。Vpon Japan初の台湾人のスタッフとして、台湾人目線で台湾人が日本を旅行する際のスマートフォンの利用方法 についてご紹介します。
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
スマホ所有率世界一位の国 台湾
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、台湾はアジアにおいて、インターネットの使用率の高い国であり、特にスマートフォンの所有率は高く世界一位 と言われております。スマートフォンへの依存度は日本以上に高く、生活必需品となっております。
台湾人はスマホでSNSやブログにアクセス:口コミを重視する傾向が
では、台湾人はスマートフォンを通じてどういったウェブサイトを見ているでしょうか?
下記の表は台湾における2017年11月のウェブサイト閲覧ランキングです。毎月ランキングは多少変わりますが、「台湾人は口コミ重視し、Facebook KOLや掲示板、ブログサイトへのアクセスが多い」ことが読み取れます。実際、筆者は日本在住前から現在に至るまで、Facebookとブログを閲覧することは毎日欠かすことの出来ない日課になっています。
こちらのランキングからピックアップしてご紹介したいのは、日本旅行する際に台湾人が必ず確認する「痞客邦(PIXNET)」、という台湾最大のブログサイト です。
台湾の有名のブロガーの大半が活用しており、旅行情報を始め、あらゆるジャンルの情報がこのブログに集約 されております。
日本旅行前(旅マエ)、旅行中(旅ナカ)問わず、こういった旅行に役立つ情報をまとめたブログサイトは台湾人旅行客にとって重要な味方です。お得な買い物情報や交通手段の説明を確認しながら日本旅行を楽しんでいる台湾人は多いでしょう。
ブランド認知や施設利用促進などのプロモーションには、こういった旅行情報を多く含んだブログや特化したサイトは非常に効果的といえます。
旅ナカの訪日台湾人の97%がアプリを活用!
また、台湾人の97%は日本旅行中にアプリを使っていると言われております。よく使われるアプリのカテゴリは 地図関連、通訳関連、乗換案内関連、ホテル予約関連、レート換算関連 です。一人に同時に2〜3個のアプリを併用していると言われております。日本も一緒かもしれませんが、地図関連ではGoogleMapの利用率は圧倒的に高い状況です。
漢字だけで旅行できる日本:訪日旅行ブームの背景には文字文化があった
台湾人の日本旅行好きの一つの理由として上げられるのが、日本の漢字がなんとなく通じる ことです。筆者の周りに理解できる漢字だけで何回も日本旅行をした友人たちが沢山います。この漢字を活かして、台湾現地のアプリだけでなく、日本のアプリも存分に活用しております。このあたりは日本人からすると意外に思われるかも知れませんね。
日本の電車の乗り換えは非常に複雑で、リピーターの多い台湾人にとっても一番の課題 といえます。上記の乗換アプリは日本人向けですが、行き先の漢字を入力すれば支障なく使え、詳しい情報が載っているため、多くの台湾人は日本旅行の強い味方として使っております。
また、リピーターの多い訪日台湾人は個人旅行で日本に訪れる人が増えており、じゃらんのような宿泊先を予約できるアプリも人気です。現地アプリに比べ情報量が多いため、多くの日本旅行玄人達は予約に関してもそのまま日本アプリを活用している と言われています。
口コミ重視の台湾人はレストランの評価についても気にする人が多く、旅行サイトやガイドブックに載っている旅行者向けのお店より、現地の日本人が評価した人気のあるお店で食事をしたいというユーザーも多く存在 しており、スコアで評価のわかりやすい「食べログ」も台湾人に人気のアプリ(サイトも)です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。もちろん、利用するアプリは人それぞれですが、訪日中の台湾人にとって旅行関連アプリは必須アイテムと言っても過言ではありません。訪日台湾人向けプロモーションの一つの手段として”アプリ”を活用する事は非常に重要な手法となります。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

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