[外務省]
外務省による、日本の魅力を世界に発信する事業「ジャパン・ハウス」は、多様な日本の地域の魅力発信を目的に「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」をスタート。その事業発表会を、2018年3月2日(金)渋谷ヒカリエ8 / COURT, CUBE(渋谷区渋谷2-21-2 渋谷ヒカリエ8F)にて実施しました。
ジャパン・ハウスの総合プロデューサーである原研哉氏から、ジャパン・ハウスがこれから手がける「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」について発表。このプロジェクトの初企画として、新たに開館するジャパン・ハウス ロンドンにて、新潟県燕三条地域の「燕三条 工場の祭典」と連携した企画を2018年の秋に実施することが決定しました。また、これをモデルケースとして、ジャパン・ハウス サンパウロ、ロサンゼルスにおいても現地事務局が手掛ける地域活性化プロジェクトを推進していくことを発表しました。
「ジャパン・ハウスは今年ロンドンがオープン。オープン後独自企画として燕三条地域の日本のものづくり文化をキュレーションしたプロジェクトをロンドンで展開していくので、期待してほしい」と原研哉氏は本プロジェクトを発表し、さらに今後の展望として「ジャパン・ハウスが“使える場所”だと思ってほしい。意欲に応じて門が拓いて、若い人が使い倒せるようになって、一過性ではなくずっと続いていく場所にしていければ」と語りました。
またパネルディスカッションでは、三条市の國定勇人市長から「日本には燕三条と同じ規模感の街がたくさんある。燕三条地域がジャパン・ハウスで良いスタートを切ることで、バトンをつなげられると、いい地方創生の形が示せる」という期待の声や、国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソン氏からは「日本の良いところを“点”ではなく、面として日常を見せることが(日本の)売りになってくる」という意見が交わされました。 ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクトでは、ロンドン、サンパウロ、ロサンゼルスの3拠点にて今後さらに日本の地域の魅力を発信するため、これからも様々な地域を取り上げ、オールジャパンとしての魅力を発信していく予定です。
パネルディスカッション 登壇者のコメント
【「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」発表会について】
原研哉氏:
「日本は世界に評価されると喜ぶ、謙虚な国。評価よりも世界で機能する、世界に貢献する日本を示していきたい。例えば燕三条のラジオペンチは先端を見るだけでその精巧さに震える。緻密、丁寧、繊細、簡潔が常識として根付いているものづくりの国は意外とない。評価されることを目指すのではなく、ビジョンとしたたかさをもってジャパン・ハウスに関わってほしい」
國定勇人三条市長:
「燕三条の製品は、海外では輸送コストの分高価で販売されているし、それに見合う品質がある。ただし、製品のみではその技術的価値は十分に伝わらない。一方で興味を持った海外のハイエンド層が地域を訪れても、それに見合う宿泊や飲食を提供できる環境がまだない。地域での体験を通じて、ハイエンド層にさらに製品の価値を感じてもらえるような取り組みが必要だと考えている」
モーリー・ロバートソン氏:
「ジャパン・ハウスは文化的にも発信力の強い都市にある。そのような場所で日本のクリエイターを修行させることもアイデアのひとつ。若いクリエイターが世界で評価と刺激を受けながらさらなる成長を遂げ、日本の発信に貢献する仕組みが生まれることにも期待できるのではないか」
ジャパン・ハウスについて
ジャパン・ハウスは、展示やセミナー、日本の製品の販売、食の提供などを 通して、日本の様々な魅力を発信する施設です。これまで日本に関心のなかった人々を含む幅広い層に向けて理解や共感を創出し、親日派・知日派を拡大することを目的とします。
2017年4月にはサンパウロでジャパン・ハウスが開館し、すでに65万人の来場者数を突破。ロサンゼルスは2017年12月に一部先行開館し、さらにロンドンも今年の開館に向けて準備を進めています。
ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクトについて
日本の魅力を発信する上で、多様な気候や自然、独自の文化が生み出す地域性は欠かすことができない要素です。その魅力を積極的に発信することで、ジャパン・ハウスから地域活性化の初動をつくり、相互の関係をつくり出すのが本プロジェクトです。
その初企画として、2018年の秋にジャパン・ハウス ロンドンで、新潟県燕三条地域の工場見学イベント「燕三条 工場の祭典」の要素を取り入れた、同地区の金属加工文化を中心とした紹介を実施する予定です。そして、その発表・周知を目的に、今回の3月2日(金)の東京と、3月20日(火)には三条市にて、これからの地域活性化を一緒に考える発表会を行います。
訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションの資料を無料でダウンロードする
「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする
「インフルエンサープロモーション」の資料を無料でダウンロードする
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
- 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
- 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
- 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
- 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける
詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!