観光庁はこのほど、2018年1月、2月の 宿泊旅行統計調査 を発表しました。この内容によると、2018年の1月、2月の延べ宿泊者数はほぼ例年どおりながら、外国人延べ宿泊者数は、2月に前年同月と比べて大きく上回る成長を見せています。詳しく見ていきましょう。
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全体の延べ宿泊者数は1月は3,573万人泊となり前年同月から僅かに減少、2月は前年同月比+2.8%の成長
観光庁は3月30日に、平成30年1月、2月の速報値として宿泊旅行統計調査を発表しました。これによると、30年1月の延べ宿泊者数(全体)は3,573万人泊となり、前年同月比-1.0%、2月の延べ宿泊者数(全体)は3,686万人泊で、前年同月比+2.8% となりました。
都道府県別延べ宿泊者数トップは東京都
平成30年1月の都道府県別延べ宿泊者数の中では、東京都が425万泊でトップ、299万泊で北海道、263万泊で大阪 が続きました。その他に千葉県、静岡県、長野県なども多くの宿泊者が宿泊していますが、上位3都道府だけで全体の28%近くを占めていることになります。
また、青森県の延べ宿泊者数は349,140人となり、前年同月比で+33.8%と大きく増加 。その他にも 静岡県は1,635,160人と前年同月比+13.4%、三重県は674,900人で前年同月比+14.2%、香川県が258,370人と前年同月比+22.7%と2桁の増加 となりました。
外国人延べ宿泊者数は1月としては過去最高
平成30年1月の外国人延べ宿泊者数は、627万人泊となり、この調査を開始した平成19年同時期と比較して約4倍 となりました。また、627万泊という数値は、調査開始以来最高値 となっています。
都道府県別に見ていくと 東京は前年同月比で-4.9%、大阪府で+13.6%となるなど、東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の3大都市圏では前年同月比-2.4% となりました。一方の 地方部では東北地方などを中心に伸び、地方部全体では前年同月比+5.4% となりました。
国籍別外国人延べ宿泊者数では中国がトップ
平成30年1月の国籍別外国人延べ宿泊者数では、1位が中国で141万泊、全体では24.5% となりました。2位は韓国で123万泊、全体では21.5% となっています。なお、韓国は前年同月比+25.1%と大きく伸びしました。
3位は台湾で80万泊、全体では14% となりました。4位香港、5位アメリカと続き、上位5ヵ国・地域で全体の72.7%を占める結果となりました。6位のオーストラリアは26万泊と前年同月比で11.4%の伸び、7位のタイは22万泊で前年同月比10%の伸び 、また、インドネシアは9万6000泊ですが、前年同月比23.7% と大きく伸びています。
宿泊施設タイプ別客室稼働率推移表
宿泊施設タイプごとに客室稼働率を見ていくと、平成30年1月の全体の 客室稼働率は52.1% で、これは前年同月比で-0.3%となっています。宿泊施設の中では シティホテルの稼働率が最も高く69.4%、ビジネスホテルも65.2% となっています。また、都道府県別に見ると 東京都、大阪府の客室稼働率が70%を超えています。
まとめ:外国人延べ宿泊者数は増加しているが、さらなる地方部への呼び込みが課題
国内全体で見ると30年1月の3大都市圏の外国人延べ宿泊数は僅かに減少していますが、その代わりに地方部が好調です。地方部ではさらなる認知の向上、2次交通の整備などを通じて、2020年に向けてより多くの訪日外国人を呼び込んでいく、そのための整備を進めることが求められます。
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<参考>
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