なぜ今!?『とっとこハム太郎』OP曲が台湾で大ヒット!ネットで拡散中の台湾アニソンDJイベントに見る「アニメキャラ愛」をインバウンドで活用するには?

公開日:2018年07月24日

2017年11月末に台湾で行われたアニソンDJのイベント(アニメのテーマソングを使ったクラブイベント)で、台湾の若者たちが『とっとこハム太郎』に合わせて走り回る動画が今話題となっています。日本ではかなり昔に放映が終わった、いわゆる旧作アニメなのですが、なぜ今、台湾の若者は『とっとこハム太郎』で盛り上がるのでしょうか?

近年、インバウンド産業においてアニメは大きな観光資源になっています。アニメは放映されるコンテンツとしてだけでなく、キャラクターテーマソングなどが独立して商品化でき、長期間の二次利用に向いている点もユニークです。

日本がレガシー(文化遺産)として持つアニメコンテンツをインバウンド向けに展開していく好事例となりそうな今回の動画拡散を追いました。

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『とっとこハム太郎』が台湾「アニクラ」でブレイク。台湾の若者の「とっとこ走り」拡散中。

アニソンアニクラは海外で日本の音楽イベントを企画するときに頼りになるコンテンツです。(アニソンアニメ・テーマソングアニクラアニメソングのクラブイベントです。)

歌手個人の歌唱力・音楽性・ルックスだけでなく、その上にアニメ人気や声優が演じるキャラクターの人気をバックに集客できるからです。アニメ系音楽イベントは海外でも成功しやすいといいます。

日本のアニソンアイドル紹介 anime-expo.orgより

日本のアニソンアイドル紹介 anime-expo.orgより

大きなイベントだけでなく、小さなクラブで開催されるアニクラ・イベントではアニソンDJイベントと呼ばれるDJイベントも人気です。

今、ネットで話題になっている『とっとこハム太郎』の動画も、台湾で行われたアニソンDJイベントの様子です。まずは御覧ください。

台湾のアニソンDJイベントで『とっとこハム太郎』が流れ出すと、台湾人のアニヲタ(アニメ・おたく)たちが自然と輪になって走り出し、コールと呼ばれる日本語の合いの手を入れています。

『とっとこハム太郎』の曲で輪になって走り、コールするのは、日本のアニクラでときどき起きる自然発生的な盛り上がりかたでした。台湾のコアなアニメファンはそんな日本現地の盛り上がり方を完全に再現していたのです。これには曲をかけたDJ本人も驚いたようです。

この動画は海外のアニメファン日本のディープなアニクラ・シーンまでも完全にカバーしている例として、ネットで拡散を続けています。

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韓国でもう一匹のハムスターも大活躍・『おるちゅばんエビちゅ』

一方、韓国でも、2000年代日本生まれのもう一匹のハムスターが大人気となっています。『おるちゅばんエビちゅ』です。

『とっとこハム太郎』に比べるとちょっと知名度は低いものの、愛らしいキャラクターのしぐさと大人向けな内容のギャップで人気を博した2000年代の日本アニメです。

エビちゅはじつは作品としては、かなり大人向けの内容のアニメだったのですが、ネット上で「キャラクターが可愛らしい」と、キャラクターをアイコンとして切り貼りするのが流行り、ハムスターのキャラクターだけが独り歩きして人気が出ました。

これにスマホ向けメッセージアプリの企業が目を付け、エビちゅをスタンプの素材として売り出したところ、大ブレイク。スマホ向けスタンプ以外にも様々なグッズが売れているそうです。

エビちゅのスマホ向けスタンプ エビチューン公式オンラインストアより

エビちゅのスマホ向けスタンプ エビチューン公式オンラインストアより

公式サイトで販売している小物も売り切れが相次いでいるようです。

エビチューン公式オンラインストアより

エビチューン公式オンラインストアより

まとめ:海外でのアニメ愛をインバウンドに活かす試みは各地で活発化

今やアニメが日本のコンテンツ産業の大きな柱の一つだという認識は共有されつつあります。ジブリ作品・NARUTO・ポケモンなどを始めとするジャパニーズ・アニメは日本製の有望コンテンツなのは間違いありません。

しかし日本アニメの強みは、グローバルマーケットを意識して制作された近年の作品だけではなく、何十年も前から私たちがマンガ雑誌で読んだりお茶の間で楽しんできた番組が、時代も国境を超えて受け入れられていることです。

SNSで人気に火が付き始めたアニメ系コンテンツ・キャラクターをどうインバウンド向けビジネスに活かすか…日本はアニメ・コンテンツのレガシー(文化遺産)が豊富にあるのですから、真剣に考えたいものです。

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訪日ラボ編集部

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