中国人観光客に『スキューバダイビング』が密かなブーム!?:まだまだ『SNS映え』する観光コンテンツは強い!

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こんにちはトレンドExpress編集部です。

日本では暑い日が続いていますね。こんな暑い時に行きたくなるのは「海」。

日本の海は湘南、瀬戸内、北海道など、いずれも中国からの観光客に大人気。なかでも沖縄の人気は群を抜いています。もちろん日本人にとっても、沖縄の青い海はあこがれでもありますが、中国からの観光客にとってはある目的があるようです。

それは「スキューバダイビングがしたい!」というもの。

トレンドExpressが毎週行っているクチコミランキング分析。その「〇〇したい」ランキングからは、中国人訪日観光客のダイビング人気、そして中国の業界レポートと合わせて読むと、高まるビーチリゾート人気が見えてきます。

中国では、SNS上にアップされる旅先の体験記が口コミで広まり、沖縄などビーチリゾートへの旅行の際に体験する人が増え、広まっていったようです。

「スキューバダイビングがしたい!」口コミランキング推移

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【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

本格派ダイビングは富裕層の娯楽に

とはいえ、まだまだライセンス取得をするまでのダイバーは限られており、ほとんどの人が楽しむのがいわゆる「ダイビング体験」です。

そもそもスキューバダイビングは、ウェットスーツやダイビングスポットまでのボート代などなど、お金がかかります。道具をレンタルして一回きりの体験ダイビングは気楽にできますが、本格的にスキューバダイビングを楽しもうと思う場合は、それなりの資金が必要になることから、そちらは富裕層を中心とした娯楽として密かなブームとなりつつあるようです。

中国人対応のダイビングショップ

PADIなどのスキューバダイビングのライセンス発行元でも、ウェブサイト上に沖縄の紹介やダイビングの魅力などを中国語と美しい写真で発信しています。

また、中国人旅行者のスキューバダイビングをしてみたいというリクエストに応えるかのように、2017年には、中国大連でダイビングショップを営む会社が沖縄県内に進出し、中国人旅行者向けに商品の販売を始めました。

スキューバダイビングは海に潜るため、事前にきちんと理解しておかなければならないルールがいくつもあります。そのため、「言葉が通じない」ということを理由にダイビングを断られることもあったようですが、こうした中国の企業が進出することで、中国からの観光客も日本にいながら中国語でダイビングサービスを受けられるようになりました。

そして、中国人観光客のダイビング体験の増加により、その情報をSNSにアップされる件数も増え、新たなファンを生んでいます。

美しい海と、日常では体験できない海中遊泳は、まだまだスキューバダイビングが浸透していない中国では自慢にもなります。沖縄旅行人気が続くのに比例して、美しい海とスキューバダイビングを楽しむ中国人観光客はまだまだ増えそうな勢いです。

豪華さの定義も自然派へ

さて、8月17日は旧暦では「七月七日」、すなわち七夕です。日本では笹に願い事をつるす習慣がありますが、中国では年に一回出会うことが許される彦星と織り姫にあやかった「恋人たちの日」、中国式バレンタインデーと呼ばれています。

主にバックパッカーをターゲットとした旅行予約・旅行情報サイト「螞蜂窩」では「90後世代」の2018年七夕の過ごし方に関してのアンケートを行っています。2018年の七夕はちょうど夏休み中ということもあり、「2人で旅を」という消費者も多いようですが、そこには現在の消費者の旅ニーズが見えてきます。

下の表は、螞蜂窩で七夕シーズンに向けて注目度が高まっている国内の観光地です。   【表】注目度急上昇の観光地

順位 観光地
1位 豊寧壩上草原(河北省)
2位 北戴河秦皇島(河北省)
3位 東極島(浙江省)
4位 千島湖(浙江省)
5位 鳳凰(湖南省)

出所:螞蜂窩データセンターの発表を基に中国トレンドExpressで作成

上海など、中国でも有数の華やかな大都市ではなく、草原や湖、島という、自然豊か、風光明媚な観光地が注目されていることがわかります。

また、海外旅行においても同様の動きが見えます。中国の場合、「お盆休み」という概念はありませんが、有給などを利用し夏休みを取得。近隣へ遊びに出かけることも多くなっています。

その最中である2018年の七夕でも、同様に海外旅行を考える消費者(主に若者)が多いようです。螞蜂窩のデータでは、そうした「七夕シーズンの海外旅行」も発表していますが、そこには前述のダイビングに見られる「ビーチリゾート」へのあこがれが現れています。

【表】2018七夕シーズン注目の海外旅行先

順位 目的地
1位 香港
2位 シンガポール
3位 マカオ
4位 バリ島
5位 東京
6位 大阪
7位 モルディブ
8位 センポルナ
9位 サイパン
10位 サムイ島

出所:螞蜂窩データセンターの発表を基に中国トレンドExpressで作成

TOP3は中国から手軽に行ける香港シンガポール、マカオが並んでいますが、それ以下は、東京、大阪を除くと、ほぼ南国のビーチリゾートとなっています。

夏という季節柄、旅行先には「海」が好まれますが、七夕に合わせた旅行と考えると、価値観の変化を読み取ることができます。

高級ホテルやディナーといった物的な豪華なロマンを楽しむと同時に、「草原で星空を眺める」、「美しい海岸を楽しむ」、「青い海を見つめる」といった、心をいやす自然に包まれるロマンを求めていること、SNS映えを意識したフォトジェニックという点を重視している点が読み取れます。今後はこうした「イベントシーズン」におけるリゾート需要はますます高まる傾向にあるでしょう。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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中国トレンドExpress編集部。Webメディア中国トレンドExpressでは中国向けマーケティングに役立つ様々な情報を発信中。サイトコンセプトは「あなたの中国マーケティングコンシェルジュ」。本コーナーでは主に中国Twitterの「新浪微博」の日本関連の書き込み件数ランキングについてとりあげ、実際の書き込みを紹介しながら訪日中国人の消費者心理にせまります。

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