中国人「国慶節はゆっくりしたいけど仕事休めないし、友達の楽しそうなSNS投稿が羨ましい…」/SNS分析してわかった、意外や「疲れている」中国消費者の様子

公開日:2018年09月25日

こんにちは、トレンドExpress編集部です。

さぁ、中国観光シーズン、そして訪日観光シーズンの1つである国慶節」まで、あと1週間。今年は転載に見舞われ、日本における人気観光都市である大阪、北海道への影響が懸念されていますが、それでも間もなくやって来る10月1日からの国慶節。この中国独自の観光シーズン、中国の消費者はどのようなニーズを持っているのでしょうか? 

株式会社トレンドExpressでは、国慶節観光ニーズを知るためのクチコミ調査を実行。中国消費者の「2018年国慶節の予定」を分析しています。

今回はそのクチコミ調査から、あまり日本では紹介されない中国消費者の「国慶節の本当の希望」をご紹介。楽しいはずの国慶節に、なぜか浮かない顔の消費者…。その理由を、クチコミデータを見ながら探ってみましょう。

【調査概要】

クチコミ調査で見る2018年国慶節の過ごし方:なんと「ゆっくり休みたい」が全体の29%

WEBメディア中国トレンドExpressの「クチコミ調査で見る2018年国慶節の過ごし方」では、今年の国慶節で「行きたい場所」や「旅行の予算」などについてクチコミを収集し、分析を行いました。そのなかで「何がしたいか?」という調査では、少し意外な結果となりましたが、そこからは中国消費者のニーズのもととなる社会の様子が透けて見えました。

では結果は「国慶節にしたいこと」調査の結果を見てみましょう。

【グラフ】2018年の国慶節に「〇〇したい」クチコミ調査

【グラフ】2018年の国慶節に「〇〇したい」クチコミ調査

なんと、「ゆっくり休みたい」が全体の29%、「何もしたくない」や「無計画」と合わせると35%以上を占めており、中国の消費者が「疲れている」ように見受けられました。

中国人は国慶節に「やすめない」とのつぶやきが圧倒的多数

さらに同時に行った「国慶節×悩み」の調査を見てみると、次のような結果が。

【グラフ】「国慶節×悩み」クチコミ調査の結果

【グラフ】「国慶節×悩み」クチコミ調査の結果

なんと「休めない」というつぶやきが圧倒的1位を占める結果となりました。次いで「お金がない」。

基本的に中国では10月1日~7日までは国定休日となるため、スタッフを出勤させることは原則として禁じられており、出勤させる場合は月給日割りの3倍にあたる休日出勤手当を支払わなければなりません。ただ業種、例えば公共アクセスや病院などは休むわけにはいきません。またレストランやホテルなどのサービス業も、休むどころか書き入れ時ですらあります。

しかしそれ以外でも「休日でも仕事」というケースが多くあるようです。その「仕事」も、働いている会社ではなく、いわば副業

普段は会社勤めをしているため、まとまった時間合取れる時に「自分の仕事」を片付けようという人も多くいる様子。楽しく遊ぶためにはお金が必要。そのお金を稼ぐために休み返上で働く。よりよい生活、より安定した未来のため、中国の消費者は日々努力しているのです。

長城が人で埋まる!国慶節国内観光の恐ろしさ

そして第3位に入ったのが「どこへ行っても人だらけ」

これに対して「日本のお盆シーズンも同じでしょ」と思われるかもしれませんが、まず規模が桁違いなのです。国慶節7日間で、日本の総人口の数倍の人が移動することになるのです。しかも日本同様、人気の観光地には人が集中します。

その結果、どのようなことになるか、想像してみてください。

今回の調査で「国慶節に行きたい」目的地No1だった北京では、ほぼ毎年あの万里の長城が「人で埋まる」光景が見られます。また風光明媚な観光地・浙江省杭州の有名なスポット、西湖断橋も、人の重さで名前通り橋が折れるかというほど。

中国SNS上でも、

  • 「観光地を見に来たのか人を見に来たのかわからん」
  • 「一番たくさん見たのは、人の頭だった…」
  • 「そもそも景色が見れない」

などなど、国慶節の国内旅行には苦痛の声が上がります。

中国では国内観光市場も拡大していますが、環境設備が人の増加に追い付かなかったり、オペレーションが未熟だったりといった理由から、こうしたトラブル・ニュースが絶えないのです。

これを見ていると「やはり家にいたほうが」と思うかもしれません。ただ、こうした国内の混雑を嫌って海外へと足を向ける消費者もいるようで、「ゆっくりと体を癒すための海外スポット」というものが今後人気を高めていくのかもしれません。

投稿に見える中国人消費者のSNS疲れ??

最後のキーワードとして挙がったのが「楽しそうな人がうらやましくなる」

思わず「大丈夫?」と聞いてしまいたくなりますが、WeChatのモーメンツに上げられる友人たちがそれぞれ楽しそうの過ごす姿を見ていると、「休めない」と悩んでいる人にとっては羨ましくもなってしまうのかもしれません。

「SNSを多く見ていると幸福感が損なわれる」といった研究結果が以前ありましたが、特にSNS依存の高い中国、負のマインドにとらわれないように祈るのみです。ただ、ここから見えるのはやはり中国消費者の疲れ。実はストレスフルの中国社会では、想像以上に多くの悩みや疲労を抱えながら生活しているのです。

こうした中国消費者向けに「リフレッシュツアー」や「すべてを忘れられるツアー」などといった、日常を完全に離れるツアーが人気を集めるかもしれません。

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この記事の筆者

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中国トレンドExpress編集部。Webメディアの中国トレンドExpressでは中国向けマーケティングに役立つ様々な情報を発信中。サイトコンセプトは「あなたの中国マーケティングコンシェルジュ」。本コーナーでは主に中国版Twitterの「新浪微博」の日本関連の書き込み件数ランキングについてとりあげ、実際の書き込みを紹介しながら訪日中国人の消費者心理にせまります。