訪日外国人観光客数は増加し続け、2018年には3000万人を突破するのではないかともいわれています。訪日客数が増える中、旅行形態も多様化しているようです。
その多様化の一端として、キャンピングカーでの旅行があります。近年キャンピングカーをレンタルして日本各地をめぐる旅行が訪日外国人の人気を集めているということです。
人気上昇中の「レンタルキャンピングカー旅行」にはどんな魅力があるのでしょうか?
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なぜ今インバウンド×キャンピングカーなのか?
さて、存在自体は新しいものではないキャンピングカーですが、なぜ今訪日外国人に人気になっているのでしょうか?
今レンタルのキャンピングカーが訪日外国人に人気を集めている理由としては、
- 日本のホテルに大人数が泊まれる部屋が少ないということ
- 宿泊料金を抑えられるということ
- 地方の観光地にも行きやすいということ
などが考えられます。
訪日外国人の6割が3人以上で訪れているといわれますが、日本のホテルや旅館の部屋は2人用が中心です。家族連れの訪日客などは全員で同じ部屋に泊まりたいというニーズもあると思われますが、子どもが多いと部屋を別にせざるを得ないということもあります。
宿泊料金も、大人数で訪れた場合どうしても高くなってしまいます。理由の一つ目にも通じますが、大人数で泊まれる部屋が少ないと部屋をいくつかとることになり、負担が大きくなってしまいます。
大人数宿泊ができコスパの高いキャンピングカーのレンタカーに注目
その点レンタルのキャンピングカーは、適切な大きさのものを選べば全員で泊まることができ、相場もおおむね1日1万5000円、ハイシーズンでも1日2万5000円ほどなので、ホテルと比較すれば相当コストを抑えられます。
また、特に欧米豪の訪日客は、地方の比較的マイナーな観光地へのニーズも高いです。マイナーな観光地間を移動するとなったときも、キャンピングカーがあればバスの予約の手間が省ける上、時間を気にする必要がありません。
移動はキャンピングカーなので、ガソリン代を除けば実質交通費もレンタル料金に含まれるということになります。大人数で訪れた場合、新幹線などは人数分となるとかなり高くなってしまいますが、レンタルキャンピングカーは料金が人数分かかるということはないので、かなり割安になります。
このようにメリットが多く訪日外国人に支持されているレンタルキャンピングカー旅行ですが、現在これを後押しするための施策が全国各地で行われています。
全国で増えるキャンピングカー用停泊スペース/月2箇所ペースで新規オープン
メリットの多いキャンピングカーでの旅行ですが、そこで問題になるのは、停泊スペースです。道の駅やパーキングエリアなどは駐車場での宿泊を禁じているところも多く、キャンピングカーの利用者からは、以前から不便だという声が上がっていたようです。
しかし近年、キャンピングカーでの旅行需要が高まってきたこともあり、そんな利用者の声に答える動きが広まってきています。
日本RV協会は2012年から、RVパークと呼ばれるキャンピングカーなどアウトドア用の大型車を停めて車中泊ができる場所を全国に設置する取り組みを行っています。RVパークは全国に109か所あるということで(記事執筆時点)、現在はひと月に2つほどのRVパークがオープンしています。
キャンピングカー用停泊スペース「RVパーク」とは
RVパークでは、駐車場などの一画に一般的な駐車スペースよりも広い車中泊専用のエリアが設けられており、一週間程度滞在することもできます。
入浴施設が隣接しているところがほとんどで、トイレは24時間利用できるようになっています。有料ではありますが電源設備も用意されています。あくまでも停車スペースであるため火を使った調理はできませんが、ホットプレートなど電気を利用するものであれば使用することができます。
予約不要なところも多く、料金は1泊1000~2000円程度とかなり割安です。これは、宿泊料金よりも隣接施設の滞在費などで収益を上げることを重視しているためです。
最近は、RVパークを整備することでキャンピングカーでの旅行客を呼ぼうと自治体が取り組みを行っているところもあるようです。今後もRVパークの数は増えていきそうです。
まとめ:今後も高まりが期待されるレンタルキャンピングカー旅行需要
徐々に訪日外国人の人気を集めていっているレンタルキャンピングカー旅行ですが、日本RV協会の後押しにより停泊スペースの設置が全国で進む中、需要はさらに高まっていくと予想されます。これからホテル不足の深刻化が懸念されることもあり、レンタルキャンピングカー旅行は成長がかなり期待されます。
今まで国内でのキャンピングカー利用者は日本人が中心でしたが、この訪日外国人の需要の高まりの中ではレンタルキャンピングカー業界やRVパークにも外国人対応が求められます。レンタルキャンピングカー旅行を促進することは訪日外国人の地方誘致にもつながるので、業界や停泊施設と自治体が連携して対策を行えるとよいでしょう。
訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションを資料で詳しくみてみる
<参照>
- Business Journal:外国人観光客はキャンピングカーでこんなにも魅力的な日本旅行を満喫していた
- 訪日ラボ:「キャンピングカー」と「地方誘致」の意外な親和性?欧米豪圏で根付く「VAN LIFE文化」RVがインバウンドに流行る2つの理由とは?
- くるま旅:RVパーク施設一覧
- RVPARK
- 一般社団法人日本RV協会公式サイト
- レンタルキャンピングカーネット
【7/9開催】消費額1.7兆円超!最新中国インバウンド市場の攻略ポイント
2024年、訪日外国人による旅行消費額は過去最高の約8兆1,257億円を記録。 そのうち中国は1.7兆円超(全体の約21%)と圧倒的な1位を占めており、宿泊日数や訪問者数でもトップクラスの存在感を示しています。
これだけ市場が大きく、経済インパクトのある中国インバウンド。 いま多くの企業が「中国向けに本格的な戦略を立てるべきではないか?」と検討を始めています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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