「キャンピングカー」と「地方誘致」の意外な親和性?欧米豪圏で根付く「VAN LIFE文化」RVがインバウンドに流行る2つの理由とは?

「キャンピングカー」と「地方誘致」の意外な親和性?欧米豪圏で根付く「VAN LIFE文化」RVがインバウンドに流行る2つの理由とは?

若者の車離れが進んでいるといわれる現代の日本社会。一方、キャンピングカー(RV)の販売台数は好調で推移しているとのこと。日本RV協会の資料によると、日本国内のキャンピングカー総保有台数は7年連続で増え続けており、2016年のキャンピングカー総保有台数は2005年の倍にあたる10万400台であったとのこと。近年好調なキャンピングカーの売り上げですが、インバウンド業界においてもキャンピングカーの注目度は上がっています。

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欧米で根付いている「VAN LIFE文化」:若者からの人気も衰えを知らず

日本のインバウンド市場において注目のターゲットとなっている 欧米豪圏では、キャンピングカーに乗って旅行に出かけるいわゆる「Van Life」が根付いています。 これは、ヨーロッパやアメリカで国境を越えて商売をしたり旅行をしたりと、生活しながら長距離移動をするために馬車を使用していたという歴史がキャンピングカー(RV)誕生の起源にあたるためです。若者の間でも未だに流行っており、Instagram上で「#vanlife」と検索すると約260万件の投稿がヒット します。欧米豪圏では、キャンピングカー(RV)を使った旅行が一般的となっていることが把握できるでしょう。

滞在日数が長い&地方の訪問率が高い欧米豪圏 移動手段としてキャンピングカーはベストな選択肢?

では、何故インバウンド業界でこのキャンピングカー(RV)が注目されているのでしょうか。その背景には 欧米豪圏出身の訪日外国人観光客の旅ナカの行動パターンが関係 しています。

欧米豪圏の訪日外国人観光客の滞在日数

国名 3日間以内 4~6日間 7~13日間 14~20日間 21日以上1年未満
全国籍 13.0% 49.5% 27.9% 5.5% 4.0%
イギリス 3.8% 24.1% 41.1% 27.8% 3.2%
ドイツ 1.7% 25.2% 34.5% 26.9% 11.8%
フランス 2.9% 14.7% 42.6% 25.0% 14.7%
イタリア 2.7% 21.1% 52.4% 19.5% 4.3%
スペイン 1.1% 11.4% 46.6% 34.1% 6.8%
ロシア 3.8% 9.2% 55.7% 21.4% 9.9%
アメリカ 6.8% 25.4% 45.7% 15.0% 7.2%
カナダ 5.1% 16.6% 40.1% 30.6% 7.6%
オーストラリア 3.7% 18.2% 37.4% 31.6% 9.1%

上記の表は、観光庁がリリースした「訪日外国人消費動向調査 平成29年10-12月期 報告書 平均泊数 (国籍・地域別)」をもとに、欧米豪圏の訪日外国人観光客の訪日旅行時の滞在日数を表したものです。全国籍平均では「4~6日間」日本に滞在する外国人観光客がもっとも多いのに対して、欧米豪圏の外国人観光客の多くは 「7~13日間」日本に滞在 しています。欧米豪圏では 仕事で取得できる休暇の日数が長いことから訪日旅行時の滞在日数が長くなる 点は、欧米豪圏の訪日外国人観光客を語るうえで大きな特徴の1つです。

訪日前に期待していたこととして「日本文化の歴史・伝統文化体験」を回答した人の割合

順位 国名 回答率
1位 フランス 46.3%
2位 アメリカ 43.7%
3位 カナダ 43.0%
4位 オーストラリア 41.3%
5位 ロシア 39.8%
6位 イギリス 37.8%
7位 ベトナム 33.4%
8位 ドイツ 31.6%

また、国土交通省による「観光白書」によると 「日本文化の歴史・伝統文化体験」を楽しみにしている訪日外国人観光客は欧米豪圏に多い ことが把握できます。加えて彼らは 都会で楽しめない日本の歴史文化・自然体験を求め、積極的に日本の地方・田舎にも周遊する 傾向があります。

滞在日数が長く、地方部の観光地にも足を運ぶ傾向にある欧米豪圏出身の訪日外国人観光客にとって、自国でも愛用されているキャンピングカー(RV)は訪日旅行時の移動手段としてベストな選択肢かもしれません。

なぜ今”欧米豪”なのかがよく分かる5つポイント:訪日旅行トレンドから読み解く欧米豪インバウンドの集客・誘致のポイントとは?

ここ最近のインバウンド業界ではターゲットが細分化されてきています。以前であれば、訪日中国人観光客を中心として東アジア出身の訪日外国人観光客が最も大きなターゲットでしたが、最近ではLCC増便やビザの要件緩和の影響で客数の伸びが急激であり、ミレニアル世代が多いことで知られる東南アジアなどもインバウンド魅力的なターゲットとなっています。欧米豪圏も近年のインバウンド市場において注目度が増している市場 として知られていますが、欧米豪出身の訪日外国人観光客を集客・誘致する際にはどのようなことを頭に入れ...

訪日客向けにキャンピングカーレンタルサービスを提供する企業も増加中!

こうした背景から、日本国内では、キャンピングカーを通じたインバウンド事業を実施している企業がいくつか存在しています。その中の一つであるイグルー社では、キャンピングカーレンタル大手のレヴォレーターと業務提携を実施し、キャンピングカーのレンタルサービスを通じた訪日旅行を促進しています。また、エルモンテRVジャパンは、インバウンド増加に併せて、成田空港・羽田空港・関西空港などを拠点に訪日外国人観光客にキャンピングカーの貸し出しサービスを行っています。

「時間を気にせず行きたいところに気ままに」 インバウンドからも高評価のキャンピングカー

こうした訪日旅行時のキャンピングカーレンタルサービスは、訪日外国人観光客に人気となっているようです。 日本経済新聞によると

「自由気ままな旅が良い」。昨春、韓国人の家族はキャンピングカーに乗り富士山周辺でキャンプやバーベキューを満喫した。キャンピングカーで寝泊まりするのでホテルを探す手間が省ける。昨秋にシンガポール人ら9人の一行は都内で遊んで富士山に行き、岐阜県高山市、上高地、関西に立ち寄った。最後は再び都内に戻り、10日間で日本を遊び尽くした。レンタル代は平日1日7500~3万円程度。

とのこと。また、Youtube上ではキャンピングカーレンタルサービスで借りたキャンピングカー(RV)を使って訪日旅行を楽しむ様子を紹介した動画が多く見つかります。訪日外国人観光客にとって 利用が複雑といわれる交通機関に惑わされることなく、自由気ままに訪日旅行を満喫できるキャンピングカーは、訪日外国人観光客にとって新たな「足」となっているようです。

日本の交通インフラは快適だがわかりにくい?西日本鉄道 インバウンド向け鉄道パス発売開始:訪日客の利便性向上へ

訪日外国人観光客の増加を背景に、国内の交通業界では訪日外国人観光客受け入れ環境の整備を進めています。以前の記事でもご紹介したように、鉄道業界でも外国語対応や、訪日外国人観光客向け観光案内所の拡充、地域の特色を活かしたインバウンド向けサービスの提供など、さまざまな取り組みを開始しています。西日本鉄道株式会社(以下、西日本鉄道)でも、訪日外国人観光客向けの商品の販売を行います。<関連記事>[blogcardurl=https://honichi.com/12266][blogcard...

まとめ:訪日客の新たな交通手段として注目を集める「キャンピングカー」

欧米豪圏出身の訪日外国人観光客は、訪日旅行時の滞在日数が長く地方周遊する傾向にあります。そんな彼らにとって 自国でも愛用されているキャンピングカー(RV)は、新たな訪日旅行時の移動手段として人気を集めていくでしょう。 キャンピングカー(RV)は 「二次交通の不足」といったインバウンド地方誘致における課題も解決してくれる ため、交通機関におけるインバウンド対策として活用が求められてくるでしょう。

地方創生の成功に絶対に必要なもの それは「二次交通」の充実:そもそもなぜインバウンドの地方誘致で二次交通が重要なのか?

2020年に東京オリンピック・パラリンピックが開催され、これを機に多くの訪日外国人が日本を訪れることが期待されており、政府も訪日外国人旅行者4000万人を目標としているのはご存知の通りです。また、将来的に現在のゴールデンルート中心の観光から、地方部へも多くの訪日外国人を呼び込んで地方創生を行うことが必要 だと考えられており、これについては国土交通省も様々な形で「魅力ある観光地域づくり」を進めています。[blogcard url=”https://honichi.com/news/2017/...

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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