観光先進国「タイ」のインバウンド戦略とは?インド・ヨーロッパをターゲットとした観光戦略を徹底解説!

公開日:2018年10月25日

日本政府観光局(JNTO)の統計によれば、2018年に日本を訪れたインド人旅行者数は前年比14.6%の15万4,029人でした。2019年も8月の時点で11万9,400人と順調にその数を伸ばしています。

日本でもさらなる訪日インド人観光客が見込まれる今、ASEAN向けなどと併せてインド向けのインバウンド戦略を練るべき時です。

昨年、タイ観光・スポーツ省は、タイのこれからのインバウンド戦略として、インドをターゲットにプロモーションを強化することを発表しました。特に格安の航空会社(LCC)を運営するタイエアアジアXはドンムアン空港とインドを繋ぐ路線の増便を決め、ますます訪タイインド人観光客が増加することが見込まれています。

この記事では、インドへ向けた対策で日本の一歩先を行くタイのインバウンド戦略を徹底的に解説していきます。

インバウンド対策なにから始めたら良いかわからない?

タイエアアジアX、インド便を強化

タイエアアジアXのSantisuk Klongchaiya代表は、新たにインドに2つルートを開設すると発表しました。

1か所目はバンコク(ドンムアン)-ヴィシャーカパトナム便です。このルートは、12月7日から週4回便運行されます。2か所目はバンコク(ドンムアン)-ブバネスワール便です。こちらのルートは12月6日から週3便運航されます。

▲ウィキペディア(https://en.wikipedia.org/wiki/AirAsia_X)より引用

▲ウィキペディア(https://en.wikipedia.org/wiki/AirAsia_X)より引用

2017年のインドからの訪タイインド人旅行者数は141万人で、前年比18%増、また、支出は23%増の640億バーツに達しました。このことを受けタイ観光・スポーツ省は訪タイインド人旅行者市場は大幅に拡大する見通しを示し、より多くの訪タイインド人旅行者を呼び込むことに力をいれています。

タイに入国した外国人数では訪タイインド人旅行者が日本に次いで第6位であることから、タイエアアジアは成長性が高いとの観点からインド市場への増便を決定しました。

タイエアアジアXは、チェンナイ、ベンガルール、コルカタ、ジャイプール、コーチンの5つのルートでバンコク(ドンムアン)からインドに直行便を運航しています。この路線の乗客の80-90%がインド人で、87%の座席利用率を維持しています。

2018年1月~8月の間で100万人以上のインド人がタイを訪れ、前年同期の928,020人から12.9%増加しました。

またインドのみならず、バングラデシュ(前年比+ 15.6%)、ネパール(前年比+ 14.4%)、パキスタン(前年比+ 3.1%)、スリランカ(前年比+ 1.5%)を中心に南アジア諸国からの旅行者も増加しています。

訪タイ・インバウンド:第二のターゲットとしてヨーロッパ線も強化

ドイツ:ルフトハンザ航空がバンコク便を増便

ドイツ最大の航空会社であるルフトハンザ航空 タイ・ベトナム・フィリピン・メコン地域販売担当ゼネラルマネージャーのStefan Molnar氏、は、2019年夏からバンコク-ミュンヘン便を増便し、毎日運航すると述べました。

今回の増便によりバンコクと南ドイツ間では週に2,000以上の座席が追加されることになり、より多くの外国観光客が行きかうこととなります(現在ルフトハンザグループは、タイからヨーロッパへ週31便を運航しています。)。

▲ウィキペディア(https://en.wikipedia.org/wiki/Aircraft_ground_handling)より引用

▲ウィキペディア(https://en.wikipedia.org/wiki/Aircraft_ground_handling)より引用

イタリア:エアイタリーが就航開始

9月からエア・イタリーは、バンコク-ミラノを結ぶ路線の運航を開始しました。同路線はタイ国際航空が独占していましたが、これはタイに飛行する最初のイタリアの航空会社となりました。

旅行者はもちろんのこと、年金受給者やビジネスマンからの要望が高く、現在運航スケジュールは調整中ですが、機材はエアバスA330を使用し、週4便運航する見通しです。

タイ観光・スポーツ省によると、昨年ヨーロッパからタイを訪れた外国人観光客は650万人を記録し、前年比5.5%の増加となり、そのうちイタリアからの旅行者は26万4,430人でした。

2018年1月~8月の間で、400万人以上の観光客がヨーロッパからタイを訪れており、前年比5.6%の成長を示しました。訪タイ欧州観光客の上位市場は、ロシア、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、イタリア、オランダとなっています。

アジア各航空会社がヨーロッパ路線を強化

ベトナムの格安航空会社であるベトジェットエアーは、11月4日からバンコク(ムンバイ経由)からマンチェスターへの新ルートを運航すると計画しています。

またカタール航空はA350-900機5台を長胴型のA350-1000機に切り替えたと発表しました。座席数は、A350-900より44席多い2クラス327席で、ビジネスクラス46席、エコノミークラス281席となります。

訪タイ外国人観光客市場は18ヵ月連続でプラス成長、日本は?

タイ観光・スポーツ省によると、2017年にタイに入国した外国人は前年比8.8%増の3538万1210人でした。

タイの外国人来訪者数/JNTOより引用

タイの外国人来訪者数/JNTOより引用

また、2018年1月~8月の間にタイを訪れた外国人観光客は2,580万人となったことが発表され、これは昨年同期間の2,350万人から9.9%増加し、訪タイ外国人観光客市場は18カ月連続でプラス成長を維持したこととなります。

一方日本では2019年にラグビーワールドカップ、2020年には言わずと知れた東京オリンピックを控え、最近は欧米豪のインバウンド対応強化が叫ばれています。

UNWTOの発表では世界の国際観光客到着数は2020年に14億人、2030年には18億人という見通しが示されており、日本でも2020年に向けて、今まさに戦略を立て直す時期が来ていると言えるのではないでしょうか。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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