インバウンド向け和太鼓ショー『万華鏡』がすごかった/訪日客のニーズとらえたナイトタイムエコノミー成功事例

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『万華響-MANGEKYO-』という和太鼓パフォーマンスをご存知でしょうか。『万華響』は和太鼓エンタテインメント集団『DRUM TAO』による、全く新しい和太鼓ショーです。

『DRUM TAO』は世界でも高い評価を得ており、世界24カ国500都市で公演を行ってきました。『万華響』は、訪日外国人向けのナイトエンタテインメントとしてJTBコミュニケーションズと共同で企画した公演で、話題のデジタルアート集団『チームラボ』とのコラボレーションでも注目を集めています。2018年秋の公演は9月1日(土)から11月20日(火)までで、期間中は計167公演が行われます。

この『万華鏡』は、現在インバウンド業界で注目ワードとなっている「ナイトタイムエコノミー」にも貢献できるのではないかということで注目されています。以下で詳しく見ていきましょう。

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万華響って?:インバウンド向けナイトエンタテインメント

『万華響』は、ノンバーバル(非言語系)エンタテインメント和太鼓集団『DRUM TAO』とJTBコミュニケーションズが共同企画した、インバウンド向けナイトエンタテインメントです。和太鼓を使ったアクロバティックで前衛的な、迫力のあるパフォーマンスが特徴です。


『DRUM TAO』はこれまでに世界24カ国500都市で公演を行い、2017年にはヨーロッパツアーを行うなど世界でも高い評価を得てきました。2019年の1月から2月にかけても、すでにドイツ・オーストリアでのツアーを予定しています。

『万華響』は2017年9月に開幕したショーで、以来ステージ衣装はファッションデザイナーのコシノジュンコ氏が手掛けています。プロジェクションマッピングを用いながら圧巻のステージを作り上げ、インバウンド向けに上質なコンテンツを提供しています。

『万華響』の有楽町公演で使用されていたオルタナティブシアターのTripAdvisorには英語の口コミが掲載されており、「すばらしかった!」「アメージング!」といったコメントが見られました。日本の伝統にモダンな演出を組み合わせたパフォーマンスということで、訪日外国人に大変人気があるようです。

2018年の『万華響』公演は、デジタルアート集団『チームラボ』とコラボレーションしたことでも話題になりました。

チームラボって?万華響とのコラボは?

『チームラボ』は、プログラマー、エンジニア、ウェブデザイナー、グラフィックデザイナーなどさまざまなデジタル分野の専門家からなる「ウルトラテクノロジスト集団」です。『チームラボ』が手掛けるデジタルアート作品は、国内外で高評価を得ています。

『チームラボ』は2018年6月21日、東京・お台場に日本初の常設展である『teamLab Borderless(チームラボ ボーダレス)』をオープンし、以来話題を呼んでいます。

チームラボ公式サイトより
チームラボ公式サイトより

『チームラボ ボーダレス』は「境界のないアート」をコンセプトとしており、人と作品・作品と作品といった境界をなくし、身体ごと作品のなかに没入して楽しむのが特徴です。10,000㎡の展示面積に520台のコンピュータと470台のプロジェクターで写しだされる世界は、何回訪れても違う見え方になるということです。

『DRUM TAO』とコラボレーションした『万華響』では映像演出を担当し、日本創生の物語をテーマとしたプロジェクションマッピングを行いました。デジタルアートによって自然の美しさなども表現し、和太鼓パフォーマンスと調和した独特の世界観を作り上げました。

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万華鏡がナイトタイムエコノミーに貢献?

この『万華響』は、ナイトタイムエコノミー活性化に貢献するのではないかということでも注目されています。

『万華響』は、2018年9月1日(土)~30日(日)の有楽町公演・10月4日(木)~11月20日(火)ともに、最も遅い公演で20:30開演です。1日につき1~3公演行われ、第一公演は13:30開演、第二公演は17:00開演となっています。

ナイトタイムエコノミーって?

インバウンド業界の最近のトレンドでもある「ナイトタイムエコノミー」。日本語にすると「夜間経済」です。

これは、日本に訪日外国人が夜間(一般に20時以降)に楽しめるコンテンツが少なく、またはあったとしてもその情報が訪日外国人に届かないことで、結果的に訪日外国人の夜間の消費額が少なくなっているということを問題視した考え方です。

この問題を解決し夜間の訪日外国人の消費額が増えれば、経済の活性化にも役立つのではないかということで現在注目されています。ナイトタイムエコノミーは、インバウンド業界では一般的に夜に遊べるコンテンツということになっていますが、夜間医療や24時間体制のインフラなども含まれることがあるようです。

海外でナイトタイムエコノミー先進国として知られているのはイギリスです。数年前から匡を挙げてナイトタイムエコノミーに取り組んだ結果、首都ロンドンにおける夜間経済市場は4兆円にまで成長したということです。

深夜3時になってもロンドンの街には人があふれ、美術館でも夜12時近くまで開いているといいます。地下鉄も金曜と土曜は朝まで終日運転し、ロンドンのナイトタイムを支えています。ナイトタイムエコノミーを推進することで、雇用も大量に創出できたといいます。

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未開拓の夜間市場の活用 を行うことが、大きな経済的インパクトを発生させるということで、日本でもナイトタイムエコノミーが大きな注目を集めています。 日本政策投資銀行、日本政策投資銀行がアジア8地域、欧米豪4地域の訪日外国人観光客旅行者を対象に行なった調査によると、「日本旅行で不満だった点は何ですか?」という質問に対して、「ナイトライフ(バーやクラブ・ナイトマーケット等)体験」という回答が7番目に多い回答となっています。日本の観光活性化策は昼間にどこを観光してもらうかという視点が中心であり、夕...


一方日本では、美術館の多くが夕方頃に閉まり、深夜には電車もなくなってしまいます。そのような状況のなかで、『万華響』は最後の公演が20:30開演と、インバウンド向けのナイトコンテンツの先駆けとなっています。

まとめ:

日本の伝統楽器である和太鼓と、『チームラボ』によるデジタルアートを組み合わせたインバウンド向けパフォーマンス『万華響』は、訪日外国人から支持を集めています。

「夜に遊べるコンテンツがほしい」「伝統的なショーを見たい」という訪日外国人のニーズを的確にとらえたということも、『万華響』が訪日外国人の心をとらえた理由の一つなのではないでしょうか。

公演は2018年11月20日(火)で終了となりますが、この先駆け的存在『万華響』に続き、日本のナイトタイムエコノミーがさらに活性化することが期待されます。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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