インバウンドで急成長する韓国市場:最新動向とオンライン広告による効果的な集客を徹底解説

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

2017年は、前年比40%増の714万人の韓国人が日本を訪れましたが、2018年も、昨年以上の数値に上ると見られています。韓国人の最新の旅行トレンドとオンライン広告によるプロモーションの重要なポイントについて紹介します。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

訪日韓国人数の推移と最新トレンド

2018年も当初は2017年を大きく上回る訪日韓国人数でしたが、ここ数ヶ月は減少が見られます。その変化を韓国人の旅行時期やトレンドの観点から見ていくと興味深い相関関係が見られます。

訪日時期のピーク、実は無い? 日本に関する検索キーワードは「台風」

訪日韓国人は大型連休に左右されずコンスタントに日本を訪問しています。韓国の大型連休といえば、9月〜10月の秋夕(チュソク)と旧正月(1〜2月)ですが、大型連休は東南アジアや欧米などの遠距離の海外に行く韓国人が多く、訪日韓国人がこの連休中に激増するということはありません。

JNTOの調査からも、韓国人の訪日滞在数は2泊3日〜3泊4日がもっとも多く、国内旅行の延長といった感覚で週末を中心に年間を通してコンスタントに日本を訪れているのです。

▲出典:JNTO 2018
▲出典:JNTO 2018

上記の表を見ると、休みの時期であり、かつ寒さが最も厳しい12〜1月の訪日数が比較的高いことがわかります。また、これは訪日外国人全体にも言えることですが、今年の7〜9月は、大阪での地震・台風北海道での地震など災害による訪日数の減少が見られます。

日本に関する検索キーワードは「台風」

韓国のオンラインユーザーの検索キーワードから見ると、今年の8〜9月では訪日韓国人が東京、大阪などの大都市を検索する際に、「台風」というキーワードが同時に検索されています。韓国人が日本旅行に関して最も関心を寄せているのは自然災害ということがわかります。

▲韓国人が東京や大阪などの地名と一緒に何を検索しているか?ワイダープラネット調べ:2018年8-9月
▲韓国人が東京や大阪などの地名と一緒に何を検索しているか?ワイダープラネット調べ:2018年8-9月 

韓国人の海外旅行最新動向〜日本以外ではどこが人気?

2015年降、急激に増加し続けている訪日韓国人ですが、韓国において日本以外の海外旅行の渡航先として人気が急上昇しているのが、ベトナムロシアのウラジオストクです。

ベトナムは、ダナンを中心に、済州島、沖縄、グアム、フィリピンに代わる安全なリゾートとして人気が急上昇し、格安航空の新規路線が増加。韓国のバラエティ番組でもベトナム旅行が紹介されたりと、ベトナム旅行の人気上昇に伴い、韓国国内でベトナムがブームになりつつあり、ソウルの江南地区ではベトナムフォーのお店がいたるところに急増しています。また、ロシアは、韓国から2時間で行けるウラジオストックが気軽にヨーロッパを感じられる街として、若者を中心に人気が急上昇しています。

さきほどの検索キーワードの表を見ると、ベトナムのダナンを検索しているユーザーは、日本も同時に検索しています。また、大阪を検索しているユーザーはベトナムも同時に検索していることから、旅行の目的地としてベトナムと日本どちらに行くか比較している可能性が高いと言えます。

日本旅行は今や韓国人にとって最も人気のある渡航先として確立されてはいますが、今後は、日本は災害が多い国というイメージの拡大や、復活しつつある中国旅行やベトナムロシアなどにトレンドが移行していく可能性もあることから、日本旅行に関する情報発信・プロモーションは引き続き継続的に行う必要がありそうです。 

オンライン広告による訪日韓国人プロモーションの利点

今や年間800万人に到達する勢いの訪日韓国人ですが、訪日する時期、目的、場所や興味関心などは異なります。大都市に向かう若者層の他に、温泉や地方都市を目的とする家族旅行者や富裕層なども多くいるのです。また旅行トレンドなども常々変化し、日本以外の新しい旅行先も常に探しています。

こうした幅広いユーザー層に対してアプローチするには、ユーザーデータや広告のパフォーマンス分析を通じたオンライン広告配信が適しています。特にデータ分析や機械学習を備えた広告配信プラットフォームの利点は:

  • 幅広いメディアに広告露出し、さまざまな人・オーディエンスにリーチできる
  • データ分析を通じて、最適なユーザーに広告を配信
  • 機械学習による広告パフォーマンスの改善
  • ターゲット層の拡大と潜在層の発掘

などが挙げられます。上記を踏まえ、訪日韓国人をターゲットする最適なキャンペーンを以下に紹介します。 

広告プラットフォームを通じた最適な訪日韓国人プロモーションとは?

JNTOの調べでは、39.2%の訪日韓国人が旅行の1〜2ヶ月前に計画する、と回答しています。この数値は前年より増加していて、訪日韓国人は比較的短期間で旅行を計画していると言えるでしょう。

また、多くの訪日韓国人が2泊〜3泊の短い滞在期間で効率良く観光するために、計画を綿密に立ててから来日するので、旅マエの計画時期にプロモーションすることが最も重要な鍵と言えます。

ステップ1:旅マエにおけるプロモーションの対象ユーザー(ターゲット)を設定

  • プロモーションする商品やサービスなどの対象となるユーザー層を選定します。
  • プロモーションのゴールがブランド認知向上などの場合、済州島やウラジオストックなどに興味を持っているユーザーも日本への旅行に興味を持つ可能性があるので、このようなオーディエンスにも興味喚起すると、顧客獲得の拡大にもつながります。
  • 過去に日本に旅行に来たことがある、もしくはプロモーションするサービスや商品を利用・購入したことがあるユーザーに広告を配信することも重要です。

ステップ2:広告効果の向上と顧客層の拡大

広告配信プラットフォームは機械学習により、自動で配信効率を向上することが可能です。また、初期の広告パフォーマンスから、顧客層を拡張します。これにより効率良く潜在顧客層の発掘を拡大します。

ステップ3:旅ナカにおけるリマインダー広告の配信

旅マエに広告に接触した訪日韓国人が実際に来日したタイミングで、再度広告を表示し、日本滞在中にリマインダーすることにより行動を促進します。 

まとめ

訪日韓国人は、大型連休やピークに関係なく、気軽に何度も日本を訪れているので、任意の時期にプロモーションすることが可能です。旅マエの計画時期に、潜在層も含めた訪日観光客層にどれだけリーチできるかが、訪日韓国人へのプロモーションの鍵と言えるでしょう。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

ワイダープラネット

ワイダープラネット

ワイダープラネットは韓国最大級のオンライン広告配信プラットフォーム(DSP)を提供しています。韓国インターネットユーザーのオンライン/オフラインにおけるビッグデータを分析し、訪日韓国人に対する広告プロモーションおよび韓国向けキャンペーン最適化のためのコンサルティングを一括でサポートします。

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに