観光庁によると、2018年の訪日外国人数は3,000万人を突破し、過去最高を記録しました。人数の増加にともない、訪日外国人が利用する移動手段も多様化してきています。
そのなかでも「タクシー」は以前から変わらず利用されてきました。「高い」と言われてしまうこともある日本のタクシーですが、東京の電車・地下鉄の複雑さに比べれば利用方法がはるかにシンプルで、訪日外国人観光客にも利用しやすい交通手段です。
タクシーを利用する訪日旅行には、他の交通手段を利用する場合と比べてどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。見ていきましょう。
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外国人目線のタクシー利用の訪日旅行:メリット・デメリット
メリット
行きたいところに行きたいときに行ける
タクシーは電車やバスのようにダイヤが決まっているわけではありません。東京都内には数多くのタクシーが走っているので、少し待てばすぐつかまえることができます。観光しながら電車やバスの時間を気にする必要がありません。
また、訪日外国人観光客に人気の観光バスと比べても、タクシーはすぐれています。観光バスは周遊ルートや時間がすべて決まっています。バスに乗っていて気になるスポットを見つけてもそこに立ち寄ることはできませんし、気に入った観光スポットに長く滞在するということもできません。その点タクシーは他の利用者がいないので、自分の行きたいところに行きたいときに行けます。自由度が高い交通手段です。
なぜMKタクシーは訪日客からも愛されるのか:インバウンド需要にこたえて英語・中国語ドライバーを育成
インバウンド業界では、二次交通手段としてタクシーが注目されています。しかしながら、費用が高いため訪日外国人のタクシー利用は6割にとどまっているというデータもあります。一方、費用がかかっても、快適な移動手段を希望する訪日外国人もいます。そのような需要に応えようと英語ドライバーを育成するなどの取り組みをしている「MKタクシー」で知られ、京都に本社を構えるエムケイ株式会社(以下、MKタクシー)にお話を伺いました。インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする「翻訳・多言語化」の資料を...
「観光タクシー」:送迎サービスがある・荷物を置いておける
一日タクシーを貸し切って観光する「観光タクシー」のプランには、多くの場合、滞在先までの送迎サービスが含まれています。その場合滞在先から目的地まで直行することができ、非常に効率よく観光することができます。観光地間を歩いて移動する手間もなく、時間を節約することができます。
また、「観光タクシー」であれば買い物をして荷物が増えてもタクシー内に置いておくことができます。
深夜も利用できる
電車やバスは深夜1時頃には運行が終了してしまいますが、タクシーは料金が高くなるものの24時間利用することができます。お酒を飲んでいて夜遅くなっても、安全に滞在先まで戻ることができます。
大人数の場合安く済む
これは大人数の場合に限られますが、タクシーは定額制のため人数が多くなればなるほど一人あたりの料金が安くなります。タクシーは「高いから」と嫌厭されることもありますが、大人数で利用すればむしろ他の交通手段より割安になることがあります。
デメリット
高い
1人、2人などの少人数で利用する場合、やはり料金は高くつきます。一方で効率の良さ・便利さは他の交通手段よりもまさる部分があるので、どこかで折り合いをつける必要があります。
2018年
インバウンド業界ではタクシーは、空港や主要の鉄道駅から観光地までの交通を指す 「二次交通」 の手段として注目を集めています。しかしながら、三井UFJリサーチ&コンサルティングの資料によると、訪日外国人観光客のうち約6割がコストが高い故にタクシーを利用していません。 また、利便性に優れるUberやGrabなどのタクシーの配車アプリの利用が近年外国人観光客の間で流行していることから、インバウンド市場では逆風にさらされているという見方もできるタクシー業界。インバウンド対策としてどのような取り組み...
タクシーでいける東京のオススメスポット
根津
根津にある谷中銀座商店街は、東京スカイツリーや浅草、渋谷、銀座といった定番観光地と並んで、外国人から人気を集めているスポットです。70軒以上のお店が軒をずらりと並び、食べ歩きを楽しみながら下町の雰囲気を味わえます。
人形町
人形町エリアもおすすめです。ここの観光名所は、400m続く商店街、甘酒横丁です。明治、大正時代から残っている建物や名店が多く立ち並び、近年、観光地として話題を集めているスポットです。古き良き日本の雰囲気を感じられます。
まとめ
訪日外国人が利用する際には注意しなければならない点もあるタクシーですが、うまく利用すれば訪日旅行が格段に快適なものになります。
タクシー会社もインバウンド対応を始めているので、今後さらに日本のタクシーが訪日外国人にとって利用しやすいものになることが期待されます。
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<参照>
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
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- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
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- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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