日本政府観光局(JNTO)が、2018年に日本を訪れた外国人観光客数を発表しました。「訪日外客統計」によると、2018年の訪日外国人観光客数は史上初となる3,000万人を突破しました。東京オリンピックが開催される2020年にはさらなる観光客の増加が予想されています。
今回は、店舗のパンフレットや案内板、メニュー表の作成に使える無料のおすすめ翻訳サイトをご紹介します。
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多言語対応の重要性
サービス業で翻訳サイトを利用する必要性とは?
外国人観光客が増える日本で問題となっているのが、多言語での対応やインターネット環境の整備です。日本滞在中に困ったこととして挙げられている意見の中で「施設などのスタッフとのコミュニケーションが取れない」が最多の26.1%、続いて「多言語表示の少なさ・分かりにくさ」が21.8%も占めています。
そこで必要となるのが翻訳サイトを利用して多言語に対応することです。翻訳サイトを利用すれば、日本語から中国語、英語、韓国語、タイ語などあらゆる言語に自動で変換してくれます。多くの観光客は日本を訪れる前にTwitterやInstagram、FacebookなどSNSから情報収集するため、多言語で発信できるようになると新規顧客の獲得につながります。公式サイトや飲食店のメニュー表記も多言語に対応できるようにし、外国人観光客の満足度アップにつなげましょう。
翻訳の精度を上げるなら用途に合わせて使い分ける・文章はシンプルに
「翻訳品質の高さは妥協できないが、有料サービスは使わずできるだけコストをおさえたい」という考えをインバウンド担当者の多くが持っていると思います。
無料サイトの翻訳精度を上げるには、文章は短く簡潔に、主語を必ず入れる、修飾語は使わないようにするというように、テキストはシンプルに入力する必要があります。文章が長くなるほど主語と述語がねじれ、翻訳ミスが増えてしまうため、一文に入れる情報はできるだけ少なくし、文章が長くなる場合は二文節に分けましょう。
無料の翻訳サイト3選
1. 103言語に対応の「Google翻訳」
「Google翻訳」は、英語やフランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語、タイ語、中国語など合計100以上もの言語に対応しています。ディープニューラルネットと呼ばれる機械学習のアルゴリズムを採用しており、単語や接続詞、修飾語の位置なども正確に分析し翻訳することが可能です。
2. 専門分野の翻訳なら「エキサイト翻訳」
続いておすすめする翻訳サイトは、専門分野に特化した「エキサイト翻訳」です。論文や仕様書、説明書、ビジネス文書のほか、理学、工学、農林水産、社会学、人文学、芸術などの106カテゴリーの中から翻訳したいジャンルを選ぶことができます。歴史的建造物や美術館での案内表示の翻訳におすすめです。
3. 中国語や韓国語の翻訳の精度も高い「Weblio翻訳」
「Weblio翻訳」は、精度の高さで知られる無料翻訳サイト。75種類の英和辞典&和英辞典のほか、464万語の英語、508万語の日本語、合計約972万語が集約されています。翻訳テキストは、音声の再生やダウンロード、再翻訳機能付きです。
ビジネスにも!ホームページ作成にも使える無料のオンライン翻訳ツール
1. 12カ国語に対応「Rakuten infoseekマルチ翻訳」
続いてご紹介する「Rakuten infoseek マルチ翻訳」は、無料のオンライン翻訳ツール。日本語や英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語を簡単に翻訳することができます。
2. 最大5,000文字の長文テキストの翻訳が可能「Bing Transfer」
「Bing Transfer」は、マイクロソフト株式会社が提供している無料のオンライン翻訳サービスです。言語は英語、中国語(簡体字・繁体字)のほか、アイスランド語、フィンランド語、リトアニア語など、合計で63カ国語に対応しています。テキストは最大5,000文字の長文を入力できるため、パンフレットや公式ホームページ、SNS投稿の翻訳に最適です。
3. 店内のポップやメニュー表など短文の翻訳に使うなら「So-net 翻訳」
最後にご紹介する「So-net 翻訳」は、ソニーの子会社であるソネットエンタテインメント株式会社提供のオンライン翻訳サービスです。英語や中国語、韓国語、アラビア語、フランス語などトータル23ヶ国語に対応しています。ただし、入力できるテキスト数は500文字までと限られているため、メニュー表や店内の案内表示などの短文に活用への活用に適しています。
用途に合わせた無料翻訳サービスでインバウンドを強化
無料の翻訳サイトを使い多言語を強化することによって、韓国人観光客の集客力アップに繋がります。公式ホームページが日本語表記のみという場合は、無料の翻訳サイトを利用してみてください。
<参照>
- So-Net翻訳
- 翻訳サービス.com:So-net翻訳
- Microsoft Translator
- MB Support:無料で利用できる Bing Translator(翻訳)が音声読み上げ対応
- Rakuten infoseek マルチ翻訳
- Weblio翻訳
- excite翻訳
- TechCrunch Japan:Googleとどう違う? エキサイト翻訳が15年目の機能拡張で専門用語を強化
- Google翻訳
- 副業!スモビジ:翻訳サイト 比較 8 精度を上げるコツと使い方
- BOXIL:翻訳サイトまとめて比較!おすすめ20選&裏ワザ | 英語・日本語・多言語対応
- LIG:Google翻訳の実力と、英語翻訳の精度をさらに上げる3つのテクニック
- TIME&SPACE:『Google翻訳』アプリの使い方 音声・カメラ・テキスト翻訳の精度も調べてみた
- Mybest:無料翻訳アプリのおすすめ人気ランキング7選【音声認識対応のアプリも!】
- CNET:楽天、「Infoseek マルチ翻訳」で欧州5ヶ国語和訳の提供を開始
-
engadget:新生「Microsoft Translator」の実力は? 早速使ってみた感想
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今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
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