NPO法人ORGAN(オルガン)が目指す伝統工芸の復活再生プロジェクト | 具体的な取り組みを紹介

NPO法人ORGAN(オルガン)が目指す伝統工芸の復活再生プロジェクト | 具体的な取り組みを紹介

日本は、世界でも類を見ないスピードで急速に高齢化が進んでおり、深刻な社会問題に直面しています。特に地方では、若者の地元離れによる人口減少や高齢化によって、商業施設や観光施設の縮小化が深刻化しています。

そのため日本全国の自治体では、観光協会やDMOを設立し、観光資源を活かした地域の復興に取り組んでいます。今回は、岐阜県岐阜市湊町のNPO法人ORGAN(オルガン)の取り組みについてご紹介します。


NPO法人ORGAN(オルガン)とは

ORGANこと「長良川DMO NPO法人ORGAN」とは、岐阜県岐阜市湊町で長良川周辺の地域復興や地方創生を支援する団体です。2011年の設立以降、地域に根付く伝統工芸の復活再生プロジェクト、町家保存に向けた取り組み、地域で開催されているイベントの事務局運営など、数多くの取り組みを行っています。

岐阜県といえば、和傘の生産量全国1位で知られる地域。そのことから和紙を使い、和傘作りを体験できる「CASA」をオープンしました。

長良川DMO NPO法人ORGANのコンセプトは「岐阜と長良川に愛と誇りを持って暮らす人を増やす」

「ORGAN」では、「岐阜と長良川に愛と誇りを持って暮らす人を増やす」というコンセプトのもと、5つの柱を軸に地方創生に向けた取り組みを実施しています。公式ホームページでは、下記のように紹介しています。

  1. 先祖に感謝し、生きる力と知恵と技を受け継いで暮らしていくのがあたりまえの社会にしたい
  2. 多様な人が語り合うことで、地域の魅力とお互いの可能性に気付ける場づくりを積み重ねて、協働の可能性を信じられる風土にしたい
  3. 若者やよそ者が地域に関わり、当事者になっていくために、そのきっかけづくりと縁つなぎをしたい
  4. 農村に埋もれている"生きる力"を再生し、長良川流域のいのちのつながりを取り戻したい
  1. 自分で考え、決め、行動することが、楽しく幸せな生き方に繋がるような社会の仕組みをつくりたい

地域に根付く伝統工芸の復活再生プロジェクトを実施

ORGANキモノまちあるきレンタル

ORGANでは、着物を来て岐阜市内を散策できる「ORGANキモノまちあるきレンタル」を実施しています。「ORGANキモノ」とは、アンティークの着物を多数取り揃え、着付けやレンタルを実施しているレンタルショップ。風情ある街並みを歩きながら、着物を着て町を散策する貴重な体験は外国人観光客からも人気を集めています。

長良川てしごと町家CASA

「長良川STORY」や「長良川おんぱく」「長良川デパート」「ORGANキモノ」を運営する「ORGAN」は、今もなお古い町並みが数多く残る岐阜市川原町の古民家を、「長良川手しごと町家CASA」として改装オープンしました。

「CASA」では、生産量全国1位を誇る伝統工芸品の和傘作り体験ができるほか、職人が和傘を作り上げる様子を間近で見られる見学、気に入った工芸品を購入できる販売ブースを併設。長良川を訪れた訪日外国人観光客に、日本の伝統文化を肌で感じてもらうことのできる貴重なイベントとなっています。

地域の伝統や文化を学べる体験イベント・セレクトショップの運営

長良川おんぱく

ORGANでは「長良川おんぱく」という、シーズン限定のレジャー・アクティビティイベント、和菓子体験、漁見学など数多くの情報を掲載しているイベントサイトを運営しています。長良川の新鮮な魚を食べられる「究極の鮎料理を求めて 子持鮎とナレズシ・魚醤の特別コース」や「美濃和紙職人と楮の収穫&自分だけの美濃和紙年賀状づくり」、「長滝の延年華づくり体験」など、ここでしか体験することのできないプログラムやアクティビティーが充実しています。

地方ならではの魅力を観光客に認知してもらうためには、その土地で体験できるアクティビティーや田舎体験サイトを運用することが重要です。

長良川が育んだ逸品・お土産のセレクトショップ「長良川デパート」

また、「長良川デパート」という、蛇の目和傘(雨傘)、Chahiro鮎菓子ペンケース、岐阜提灯、カミノシゴトOrigami Jewel(ピアス)など、職人手作りのアイテムを豊富に取り揃う通販サイトも運営。日本語表記のみではあるものの、和傘は世界的にも人気があり認知度も高いため、購入のきっかけになっています。

長良川が世界に誇る伝統文化を拡散し地域復興を目指す

地域に今もなお残る伝統工芸技術を間近で見学できるだけではなく、実際にものづくりを体験することができるさまざまな取り組み。民家を改装して体験エリアにしたり、着物レンタルを行ったり、観光資源を活かした取り組みを実施することで、観光客を呼び込む施策になるのではないでしょうか。


<参考文献>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!