【フランス】日本に親近感「96%」大盛況で閉幕した日本文化の祭典「ジャポニスム2018」データから分析

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2018年7月〜2019年2月にかけて8ヶ月間に渡り、パリを中心にフランス全土で開催された日本文化の祭典「ジャポニスム2018」について、データを用いて分析していきます。期間中特に盛況だった3つのイベントのレポートもふまえ、インバウンドのフランス市場における今後の展望を見ていきましょう。


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「ジャポニスム2018」総動員数300万人超え

▲Japonismes 2018:公式ウェブサイトより引用

ジャポニスム2018公式企画・特別企画・参加企画を通して、パリ市の人口約220万人を上回る、計300万人以上が動員されるという結果となりました。展覧会のみの動員数も100万人を突破しています。

中でも「teamLab:Au-delà des limites(境界のない世界)」展は、2018年に閉幕したパリの展覧会入場者数第4位にランクインしたことから、ジャポニスム2018の注目度の高さが伺えるでしょう。フィルハーモニー・ド・パリで実施された伝統芸能公演は、全公演満席となり、キャンセル待ちも出るほどの人気ぶりとなりました。

計300以上の日本文化の魅力発信企画を実施

▲Japonismes 2018:公式ウェブサイトより引用

100以上にのぼった「ジャポニスム2018公式企画・特別企画」では、伝統から現代まで多種多様な分野における一流の作品やアーティストが集結し、まさに"本物"の日本文化に触れる絶好の機会として、数々の展覧会や公演が開催されました。

「ジャポニスム2018参加企画」は、本イベントの趣旨に賛同する団体によって企画・実施された日本関連の催しで、200以上の企画がパリをはじめフランス全土の約60都市で実施されています。

訪日外国人観光客の間でも高まるコト消費需要に対応するように、来場者が日本文化を体験できるイベントも多く開催されました。今回は特に好評だった3つのイベントの様子を紹介します。

3日間で6万人を動員した「地方の魅力ー祭りと文化」

▲Grand Matsuri会場入り口付近
2018年10月20日〜22日に、パリ市内のアクリマタシオン庭園で開催された「Grand Matsuri」は、初開催にも関わらず3日間で6万人以上が来場し、大盛況となりました。特に祝日は多くの家族連れも訪れていたのが印象的です。日本各地の伝統的な祭りや踊りを披露するパレードやステージ公演は、大人から子どもまで楽しめるプログラムとなったため、幅広い世代の来場者を惹きつけました。会場内には、地方自治体が地域の魅力をPRするブースも設けています。県や市の担当者が訪日旅行の認知拡大をはじめ、インバウンドの地方誘客促進に努めました。

国際見本市「サロン・デュ・ショコラ」では日本文化体験ブースも盛況

▲Salon du Chocolat:サロンドロワイヤルの日本文化体験コーナー

2018年10月31日〜11月4日にパリで開催された、世界最大級のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ2018」では、日本文化体験を提供するブースが話題となりました。中でも京都の老舗ショコラティエ「サロンドロワイヤル」は、物販ブースの隣に本格的な茶室を再現したブースを構え、連日多くの来場者で賑わっていたのが印象的です。

ヨーロッパのチョコレートのブースが大半を占める中で、実際にチョコレートをメインの目的として来場したフランス人たちを予想外のかたちで惹きつけることに成功し、より印象深い日本文化体験を提供することができました。

世代を超えて大人気!東京都とパリ市の交流事業「FUROSHIKI PARIS」

▲FUROSHIKI PARIS:フランス人も大注目のフォトジェニックな風呂敷の装飾
2018年11月1日〜6日まで、「ジャポニスム2018特別企画」の「FUROSHIKI PARIS」が実施されました。東京都とパリ市の交流事業「パリ東京文化タンデム2018」の一環で実施されたイベントです。パリ市庁舎の前に設置された巨大な風呂敷包みをイメージした展示会場には、連日長蛇の列ができました。

動画で風呂敷の起源を学ぶことで、日本文化のおもてなし精神について理解が深まる仕組みや、日仏アーティストによってデザインされた風呂敷の展示が印象的です。風呂敷が宙に舞っているようなユニークな展示方法は、若い世代を中心に人気のフォトスポットとなり、SNSでのPRに効果的でした。

展示だけでなく、風呂敷の使い方をデモンストレーションするワークショップも開催されています。フランスならではのワインやバゲットの包み方も学べ、より身近に日本文化を感じてもらうきっかけとなりました。

フランスメディアによる報道1,700件

▲Japonismes 2018:公式ウェブサイトより引用

フランスメディアによる「ジャポニスム2018」関連の報道も活発となりました。2017年11月〜2019年2月にかけて、報道件数は1,700件以上にものぼります。

AFP通信は「日仏の愛の物語」と表現し、印象派の画家たちが日本の浮世絵からインスピレーションを受けた19世紀から時を越え、現在は漫画・ファッション・美食などが日本文化に魅了されるきっかけとなっていると報道しました。多数のフランスメディアによる報道から、フランスにおける「ジャポニスム2018」の注目度の高さが伺えます。

まとめ:日本に親近感を感じる「96%」訪日旅行の認知拡大に期待

会期中約1万人の参加者に実施したアンケートの結果、96%の人が日本に対してより興味を持ち、親近感を感じるようになったことが明らかになりました。8ヶ月に渡りフランス全土で開催された「ジャポニスム2018」は、改めて"本物"の日本文化に触れる機会となり、より多くのフランス人たちにとって日本を身近に感じてもらうきっかけとなっています。

今後のインバウンドのフランス市場では、「ジャポニスム2018」によって高まった日本への興味・関心を、訪日旅行のさらなる認知拡大に繋げる取り組みが期待できるでしょう。


<参考>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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