訪日外国人観光客が増加している日本。過熱するインバウンド需要にあわせた様々なサービスが展開される中、企業が接客対応用に、翻訳機を導入する動きが非常に注目されています。しかしながら、現場に翻訳機の導入を検討中の皆様の中には、以下のようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
- 最近、翻訳機の種類が増えており、製品にどのような違いがあるのかわからない…
- 翻訳機を導入するにあたって、現場での効果的な活用方法がわからない…
こうした声にお答えするべく、翻訳機を大きく2つのタイプに分け解説します。さらに、各社の翻訳機についても説明していきます。
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翻訳機には2タイプある?「オンライン型」と「オフライン型」の違い
一般に発表されている翻訳機の大きな特徴のひとつに、翻訳にインターネット環境を用意する必要があるのか、どうかといった点が挙げられます。
- オンライン(クラウド)型翻訳機は、インターネット接続が【必要】
- オフライン型翻訳機は、インターネット接続が【不必要】
オンライン型翻訳機の特徴のひとつが、商品数が多く、価格帯やスペックを比較して商品を選ぶことが可能な点です。現在、オンライン型翻訳機は、ソースネクスト社から販売しているポケトークWや、テスプロ株式会社が販売しているMayumi等、国内外企業から様々な商品が発売されています。
オンライン翻訳機の多くは、Android端末をベースに開発されているため、提供されるアップデートによっては、端末に様々な機能を追加・拡張することが可能です。
一方、オフライン型翻訳機の最大の特徴は、インターネット接続が不要な点です。
一般的なオンライン型翻訳機は、インターネット上のサービス(Google翻訳・Baidu翻訳等)を参照して翻訳を行うため、対応言語数が多い等のメリットがありますが、電波の悪い場所や、インターネット環境を用意できない場面では、最悪の場合、翻訳自体が行えなくなる可能性があります。翻訳精度もスマホで使う無料翻訳アプリと同じです。
そのため、翻訳をかけた後にその翻訳が正しいか、チェックをする必要があります。例えば、2019年3月18日に朝日新聞が出した「堺筋」→「サカイ・マッスル」? 大阪メトロ外国語版サイト「めちゃくちゃ誤訳」多数で閉鎖に」の記事によれば、自動翻訳サービスを利用しチェックをしないままWEBサイトを公開したため、誤訳した状態で情報を発信していました。具体的には「3両目」が「eyes3」、「天下茶屋」は「World Teahouse」などに誤訳されていたようです。このようにインターネット上のサービス(Google翻訳・Baidu翻訳等)は便利な側面もありますが、正しくチェックをする必要もあります。
また、オンライン型翻訳機は、SIMの設定や、高速で通信を行うためのWi-Fi等の設定を行う必要があり、翻訳スピードもインターネットの通信速度に影響されるため、オンライン翻訳機の性能を引き出すためには、高速Wi-Fi環境があらかじめ用意できると望ましいでしょう。
その点、オフライン型翻訳機であれば、電波が悪い……インターネット環境が用意出来ない……そのような環境に左右されず、どこでも瞬時に最速0.2秒の高速翻訳を行うことが可能です。また、SIMやWi-Fi等のわずらわしい設定も必要なく、迅速に使える点が特徴といえます。
接客向けの翻訳機『ili PRO』は、翻訳にインターネットへの接続を必要としない、オフライン型翻訳を実現。直径約122mm、重さ42gの小さなデバイスの中に、翻訳システムが全て内蔵されているのが、最大の特徴です。
とはいえ、翻訳機導入をご検討の方の中には、オンライン接続型の翻訳機に比べて、内蔵辞書搭載のili PROは翻訳において精度が劣るのではないか、とお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
Ili PROには、独立行政法人と共同開発した翻訳エンジンを搭載。オフラインで動作する翻訳機でありながら、接客用にカスタマイズされた辞書によって、高い翻訳精度を発揮します。こうした性能が認められ、『ili PRO』は2020年オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会小売プロジェクトチーム認定のサービスに選ばれています。
翻訳機へのギモンその1 本当に売り上げに直結するの?
オンライン型・オフライン型を問わず、現場に翻訳機を導入したからといって、お店の問題が本当に上がるのか疑問のある事業者の方も多いのではないでしょうか。
確かに、多言語対応に限らずとも、お客様との接客対応において、お客様からの問い合わせにお答えしたからといって、必ずしも商品の購買に結びつくわけではないのは事実です。
そのため、翻訳機を売り場の接客対応に使う場合は、日本語での接客と同様に、「セールス」をすることが大切です。『ili PRO』では、手軽に多言語でのセールスをサポートできる『ショートカット機能』が搭載しています。
『ili PRO』をインターネット上に繋ぎ、クラウドサービス上で事前に文言を登録しておくことによって、「〇〇のおすすめ」等とイリーに話しかけるだけで、登録した文言を用いてかんたんにセールスを行うことが可能になります。
実際に、『ili PRO』導入後、このショートカット機能をご活用されているお客様が、お店の売上アップに貢献したとの事例があります。
翻訳機へのギモンその2 売り場で有効に活用できるか?
翻訳機の売り場導入を行うにあたり、想定される問題の一つが、導入を決定した担当者側と、売り場スタッフの間の問題意識の違いです。難しい端末の操作となると、現場のスタッフには業務の単純増と捉えられてしまい、不満を抱えてしまう恐れもあります。
しかしながらオフライン翻訳機『ili PRO』の場合、翻訳までの操作は、メインボタンを押すだけと非常にシンプル。かんたんな操作で翻訳を行えるので、現場のスタッフに負担を減らすことができます。
これは、『ili』が、本来海外旅行用の翻訳機として、どなたでもシンプルかつ簡単にお使いいただくことを目的としてデザインされたため。一般販売用のコンセプトはそのままに、接客対応に特化したモデルが『ili PRO』です。
翻訳機へのギモンその3 ぶっちゃけ、スマホの翻訳アプリで充分なんじゃないの?
現在、無料で使えるスマートフォン向けの翻訳アプリは、Google翻訳やBaidu翻訳等、多数リリースされています。また、市場で流通しているオンライン型の翻訳機の多くは、Android端末にオンライン上の翻訳サービスを組み合わせたものです。
そう考えると、なぜ無料で使える翻訳アプリではなく、翻訳機を購入する必要があるのかと、疑問に考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、翻訳アプリは便利ですが、スマートフォンを使うとなると、さまざまな問題が発生する可能性があるのも事実です。
例えば、スマートフォンアプリを翻訳で使う場合、セキュリティ上の問題が発生します。いくら相手がお客様といえども、普段から使っているスマートフォンを預けるのは、抵抗があるのではないでしょうか。
また、翻訳機は、翻訳の即時性において大きなメリットがあります。
例えば、『ili PRO』であれば、ワンボタンで翻訳を行うことが可能ですが、スマートフォンアプリの場合、まずスマートフォンのロックを外して、ホーム画面からアプリを探して、アプリを起動して準備をする必要があります。特にプロフェッショナルな接客の現場では、お客様をお待たせさせない配慮が必要なため、スピードに分がある翻訳機の導入がおすすめできるのではないでしょうか。
法人用の接客向けオフライン翻訳機「ili PRO(イリープロ)」とは?
翻訳機といえど、冒頭にもお伝えした通り様々な種類の翻訳機があります。その中でも法人向けサービス『ili PRO(イリー プロ)』は、「2020年オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会小売プロジェクトチーム」認定の、接客の現場に特化した、インターネット不要でお使いいただけるオフライン翻訳機です。
現在、翻訳機・翻訳アプリは様々な会社から発表・発売されています。しかしながら、その多くは一般のお客様向けのご利用を想定してデザインされており、“プロ”の現場におけるニーズに応えるものではありませんでした。
そこで、『ili PRO』は、接客向けに特化した翻訳辞書を搭載。また、第二世代翻訳エンジンの搭載により、インターネット不要でオンライン翻訳機並みの翻訳精度を実現。電波やインターネット環境に左右されず、最速0.2秒で高速に翻訳を行うことが可能です。
さらに、『ili インバウンド』サービスをご利用いただくことで、従来の翻訳機では不可能だった、商品名などの「固有名詞」や、複雑な言い回しを省略することができる「ショートカット」の登録をインターネット上で行える辞書カスタマイズ機能『ili クラウド』や、翻訳機では対応不可な緊急時や迅速な対応が求められる場合に使える『電話通訳サービス』をお使いいただくことができます。
『ili PRO』と『ili インバウンド』は、プロの接客の現場で、確実にご活用いただける翻訳機サービスです。
『ili PRO』のご利用には、『ili インバウンド』サービスへの加入が必要です。現在、『ili インバウンド』サービスは無料体験キャンペーンを実施中です。
まとめ:自社の用途にあった翻訳機選択がオススメ!接客現場での活用は「ili PRO(イリープロ)」がオススメ
一概に「翻訳機」といっても、製品によってその特性は様々です。インバウンド担当者の方々には用途にあった翻訳機を見つけていただきたいと思います。オフライン翻訳機『ili PRO』であれば接客に特化しているのでインバウンド客が多い、小売店や宿泊施設で有効活用できるのではないでしょうか。
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