無印良品のホテル「MUJI HOTEL」とは? | 1号店は中国、3号店は銀座・日本初オープン、コンセプトや背景を紹介

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近年訪日外国人が急激に増加し、多くの訪日客が訪日旅行の拠点とする東京では、深刻なホテル不足が問題となっています。ホテルの建設ラッシュが続く東京ですが、4月4日、銀座に世界で3番目となる「MUJI HOTEL」がオープンしました。

「MUJI HOTEL GINZA」と名付けられた同ホテルは、「無印良品」で知られる良品計画が経営するホテルです。無印良品の製品を使用した内装は、すでに中国北京でオープンしている「MUJI HOTEL BEIJING」でも非常に人気があります。

今回は、日本初となる無印良品のホテル「MUJI HOTEL」について詳しく見ていきましょう。



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MUJI HOTELとは

▲MUJI HOTEL より引用
▲MUJI HOTEL より引用

「MUJI HOTEL」は、UDS株式会社が株式会社良品計画とライセンス契約を結んで運営しているホテルグループで、すでに中国・深センの「MUJI HOTEL SHENZHEN」中国・北京の「MUJI HOTEL BEIJING」の2店舗があります。

4月4日、3番目の「MUJI HOTEL」として銀座に開業したのが「MUJI HOTEL GINZA」です。

UDS株式会社は、まちづくりにつながる企画・設計・運営を一体で手がける企業です。株式会社良品計画の内装デザイン監修のコンセプトにより、 UDS株式会社が企画・内装設計・運営・経営を担い、日本人にもなじみ深い「無印良品」の客室を提供しています。

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コンセプトは「アンチゴージャス、アンチチープ」

MUJI HOTELは「アンチゴージャス、アンチチープ」のコンセプトのもと開業し、1泊1室1万4900円からという「高すぎず安すぎない」価格設定が特徴です。季節や曜日等によって価格が変動することはなく、ブランディングが徹底されていることがうかがえます。

無印良品の思想を体験できるホテルとして、タオルの質感やコンセントの配置、レストランのメニューなど、こだわり抜いた空間を提供するホテルを目指しています。

ホテル建設ラッシュが続く銀座/MUJI HOTELオープンの背景とは?

日本各地でインバウンド需要が高まっていますが、銀座は特に注目されている地域です。現在インバウンド需要の拡大に伴い、ホテルの建設ラッシュが続いています。

銀座はホテル激戦区

一流ブランドのショップが立ち並ぶ一等地・銀座では、近年ホテルの建設ラッシュが続いています。

その背景には、多くの外国人観光客がショッピングに訪れていることや、大型商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」がオープンしたことなどが挙げられます。

「GINZA SIX(ギンザシックス)」はオープン以来、たくさんの外国人観光客が訪れており、人気の観光スポットとなっています。

GINZA SIXが取り組んでいるインバウンド対策については、訪日ラボのページで詳しく解説していますので、以下のページをご覧ください。

銀座松坂屋跡地にオープンした「GINZA SIX」のインバウンド対策3つのポイントを解説

平成29年(2017年)4月20日、東京都銀座「松坂屋」跡地に、大規模商業施設「GINZA SIX(ギンザシックス)」がオープンしました。銀座らしい高級路線で国内の富裕層に加え、訪日外国人観光客によるインバウンド需要の獲得も目指しているようです。今回は東京都銀座の新名所「GINZA SIX」のインバウンド対策についてご紹介します。 目次「高級感」「国際性」を打ち出す「GINZA SIX」「GINZA SIX」のインバウンド対策「GINZA SIX」のインバウンド対策その1:従来の百貨店とは...


MUJI HOTELの開業の背景にはインバウンドの急増に関係が

東京都全体の外国人宿泊者数を見てみると、1918万人と全国トップを記録しています。また、ビジネスホテルとシティホテルを合わせた客室稼働率80%を超えています。

東京都の調査によると、特に銀座は東京を訪れた訪日外国人うち約半数が訪れ、東京都内でも2番目に人気のエリアだということです。

4月4日に「MUJI HOTEL GINZA」がオープンしましたが、インバウンドの増加を受け銀座には他にもオープンを予定しているホテルが多くあります。

ほぼ無印製品のシンプルな内装は「インスタ映え」すると中国でも話題

MUJI HOTEL内で使用されている製品のほとんどは無印良品の製品です。シンプルな内装が人気で、先にオープンしていた中国でも「インスタ映えする」と話題になっています。

わずか550~3000元で宿泊できるコスパ抜群の客室

「MUJI HOTEL BEIJING」は世界で2番目にオープンしたMUJI HOTELです。

北京の一等地・前門という好立地であるにもかかわらず、一泊550~3000元(約9000〜4万9000円)という価格帯でコストパフォーマンスが非常に高いのが特徴です。客室数は42部屋ですが、常に満室ということです。

株式会社良品計画は「無印良品」の日用品を販売する企業ですが、無駄のないシンプルなデザインは中国でも人気を集めていました。その客室は、「インスタ映えする」と若者にも人気です。

また、無印良品の製品を実際に使用してもらうことで、次なる消費へと繋げています。

一度見れば誰もが泊まりたくなる絶好のSNS映えスポット

「MUJI HOTEL BEIJING」に宿泊した中国人は、ホテル中のいたる所で写真撮影を行い、中国インスタグラムと呼ばれる「モーメンツ」に投稿しています。

木材を中心とした無印良品の製品を使用したホテルのロビーは、写真撮影をする人でごったがえしているほどといいます。

さらに家具などのインテリアだけでなくお菓子やコーヒーなども提供され、全体の7割が無印良品の製品だということです。

MUJI HOTEL人気はブレないコンセプトにあった

日本各地でインバウンド需要が高まっており、それぞれの地域や企業がさまざまなインバウンド対策を行っています。

4月4日に新にオープンした「MUJI HOTEL GINZA」も同様に、コンセプトを徹底することで、MUJI HOTELならではの空間とサービスを提供しています。

無印良品は日本で非常に人気がありますが、世界でも支持されています。インバウンドを集客するにあたり、良品計画のブランディング手法は参考になるでしょう。


<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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