嘘の情報で日本旅行に失敗・後悔する外国人多数、だから「日本の正しい情報を伝えたい」:18万人フォロワーYouTuber、Nhung(ヌン)さんが情報発信する理由

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近年YouTuberという言葉を耳にするようになったのではないでしょうか。インバウンド業界でもYouTube動画を活用し情報発信を、YouTuberを活用した観光地プロモーションが頻繁に各地で行われています。観光地を体験しながら、動画を活用し情報発信をするため、観光地の臨場感が伝わりやすく、インバウンドプロモーションにおいて親和性があると考えられています。

しかしながら「YouTuberとは一体どのような人たちなのか?」「インバウンドプロモーションにおいてどのような効果があるのか?」など疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

18万人ものベトナム人チャンネル登録者を抱えるNhung(ヌン)さんにインタビューしました。「Vietnamese living in Japan」というYouTube Channelを運営しベトナム語で日本のマナーや食文化、商品紹介などを発信しています。



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イメージしていた日本とのギャップを感じた

インタビューに答えるNhung(ヌン)さん1
インタビューに答えるNhung(ヌン)さん1

-日本に3年前に訪れたと聞きましたが当初はいかがだったですか?

Nhung(ヌン)さん:

イメージしていたものと異なりました。日本に行けば、仕事もたくさんある、文化も発展しているからどこでも英語が通じるだろう、勉強もしやすい環境なんだろうなと、思っていました。

しかしながら訪れてみると、英語が全く通じなく、銀行や郵便局に行くのも大変ですし、ビザも取るのも非常に苦労しました。さらに、異国の地で友達いませんでした。日本で生活する情報がまったくなかったのでとても苦労しました。だからこそ、日本に住む、あるいは旅行に訪れるベトナム人のためにYouTubeを使って情報を発信していこうと思ったのが、YouTuberを始めたきっかけです。

企業に勤めながらYouTuberとして活動、当初はファンから指摘も

Nhung(ヌン)さん:

日本に来て1年間は学生をしていました。その後、日本の企業に就職をしています。YouTuberは学生の頃から少しずつ始めており、今でも働きながらYouTuberをしています。

-どのようなお仕事を平日はされているんでしょうか?

外国人の方々に日本の仕事を紹介するリクルーティング関連の仕事をしています。私も日本に来た際に仕事探しには非常に苦労をしました。仕事の情報も無いですし、あっても夜の仕事ばかりでした。ですので、ちゃんとした日本の仕事情報を届けて日本に来て仕事をして母国に仕送りをしてあげられるようなベトナム人の方々を増やしたく、平日はリクルーティング関連の仕事についています。

インタビューに答えるNhung(ヌン)さん2
インタビューに答えるNhung(ヌン)さん2

-会社員とYouTuber両方やられているんですね。大変じゃないですか?

Nhung(ヌン)さん:

最初は大変でしたが、YouTubeでファンが喜んでくれるから普段の仕事もがんばれます

会社員とYouTuber両方を取り組んでいるのが、いいバランスのような気がします。けっこう平日の仕事がハードです笑。正直ストレスが溜まることも沢山あります。

そのストレスを発散する先がYouTubeだったりします。ファンの人達が私の伝える日本の情報を待ち望んでくれています。その分、平日は仕事を頑張れて、土日はYouTuberとして活動できています。

-YouTube Channelを立ち上げたときはどうだったですか?

Nhung(ヌン)さん:

最初はとても大変でした。ファン数も最初は少ない、コメントをしてくれたと思ったら、バッシングされるようなコメントをもらうこともありました。始めた当初は動画の機材などもなかったため、クオリティも低かったと思います。

そうしたコメントを前向きに捉えながら修正をして行きました。そのうち、ファンが徐々に増えてきて、ポジティブなコメントをしてくれるファンが出てきたり、動画を見て喜んでくれるファンが増えてきたりしました。今では動画を楽しみに待ってくれるファンがたくさんいます。

それでも元気をくれるファンのために日本の正しい情報を発信し続ける

Nhung(ヌン)さん:

YouTube Channelを立ち上げた時も大変でしたが、今でも企業に務めながらYouTuberをしているのは大変です。それでもファンが喜んでくれるからYouTuberを続けています。日本の情報がまだまだベトナムに多くないので届けていきたい

常々誤った情報やグレーな情報ばかりが流れてしまっている事が多く感じます。しかもベトナム人の方がベトナム人を騙すような情報も流れていることもあります。日本は素晴らしい国なのに悪いイメージを持ってもらいたくないです。私が正しい情報を発信して、日本に来て楽しんでもらいたく、私はそのためのロールモデルになりたいと考えています。

インタビューに答えるNhung(ヌン)さん3
インタビューに答えるNhung(ヌン)さん3

日本各地に眠る良いものを発信していき、日本の正しい情報を伝えていく

Nhung(ヌン)さん:

旅行が好きなので日本各地を回りたい関西の方も行きたいですし、関東圏内に住んでいるので関東もたくさん回って日本の良さを伝えていきたい。日本の観光地をベトナムにPRしていきたいですね。またベトナムでも日本料理が流行っているので情報を届けていきたいと考えています。

それと、繰り返しになりますが、日本の情報を正しく発信していきたい。日本に来てから嘘の情報を掴まされて、失敗している人もいます。後悔させてくないです。日本はいい国なので悪いイメージをもってほしくない。ベトナムの悪いイメージも払拭していきたい。日本の正しい情報を発信して、沢山の人が日本に訪れて、楽しんでもらいたいし、幸せになってほしいと考えています。


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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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