訪日外国人観光客は増え続け、受け入れる日本としても様々な言語に対応することが求められています。近年はウェブ翻訳の精度が向上し多言語対応へのハードルは下がりつつありますが、一方で様々なサービスが乱立して、本当に使いやすいサービスがどれなのかがわかりにくくなっています。
この記事ではドイツ語に焦点を絞り、無料・有料で使えるおすすめの翻訳サイトやサービスをご紹介します。
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インバウンド市場におけるドイツ人観光客の実態
翻訳ツールを紹介する前に、日本のインバウンド市場におけるドイツ人観光客はどのような特徴・傾向を持っているのかについて解説していきます。
翻訳ツールを選ぶにあたり、日本に来ているドイツ人にはどのような人が多いのかを知っておくことは適切な翻訳ツールを選ぶ観点からも重要です。まずは訪日ドイツ人の特徴について理解しましょう。
ドイツ人の訪日目的は半数近くがビジネス
日本を訪れているドイツ人はその多くがビジネス目的です。2018年の統計によれば41.4%のドイツ人がビジネス目的で日本を訪れており、これはインドに続く2位の高い水準となっています。
ビジネス目的の滞在は基本的に数日の滞在にとどまり、当然のことながら旅行支出もそれに伴い少ない傾向があります。インバウンド事業者としてはターゲットの滞在目的によってもその消費行動やニーズも異なってくることを念頭におくべきと言えます。
来日の7割が男性、半数近くがリピーター!?
訪日ドイツ人観光客の内訳を見てみると、2018年の訪日ドイツ人のうち、73.3%が男性でした。一般的にヨーロッパからの訪日客は男性が多い傾向にありますが、前述したようにドイツからの訪日客にはビジネス目的が多いこともあいまって、さらに男性比率が高くなっています。
男性比率が多いのに加えて、訪日ドイツ人にはリピーターが多いとも言われています。2018年に日本を訪れたドイツ人のうち、48.4%が過去に訪日旅行を経験したことのあるリピーターでした。フランス(42.7%)、イタリア(33.1%)、スペイン(22.3%)などの近隣諸国と比べても、ドイツ人のリピーター率の高さは注目に値します。
一般的に訪日リピーターは初めて日本を訪れる外国人よりもよりディープでニッチなニーズを抱えていると言われています。成熟を見せる訪日市場の中でもリピーターはより訪日市場へのインパクトをもたらす存在として注目を集めています。
ドイツ語翻訳におすすめのサイト4選
では、ドイツ語の翻訳に使えるサイトを4つ紹介していきます。
Google翻訳
まずは「Google翻訳」です。100以上の言語に対応し、無料翻訳ツールとして最もよく知られています。ブラウザでも使いやすく、手軽に利用できる翻訳ツールです。
しかしながらその精度は、まだ完璧とは言えません。コツは、日本語→英語→ドイツ語というように、一旦英語に訳してからドイツ語に訳すことです。そうすることで、日本語→ドイツ語と直接訳すよりもいくらか精度が上がります。
エキサイト翻訳
無料翻訳サービスの老舗「エキサイト翻訳」は、ポータルサイトを運営するエキサイト株式会社によって運営されています。日本語英語はもちろんのこと、アラビア語やタイ語など、一般的にマイナーとされる言語までカバーしているのが強みです。
サービス開始から15周年を迎えた2015年には大規模なアップデートを実現し、各種専門用語やビジネス用語への対応を実現しました。
ドイツ語にももちろん対応しており、専門的用語を使わないといけない場面などに役立ちます。
Infoseekマルチ翻訳
楽天株式会社が運営するポータルサイトの機能の一つが「Infoseekマルチ翻訳」です。半角で4,000字、全角ならば2,000字まで入力が可能です。
対応言語数は日本語、英語、ドイツ語を始めとして12ヶ国語で、上のエキサイト翻訳には劣るものの、メジャーな言語はすべてカバーしています。Infoseekマルチ翻訳の強みは、翻訳された言葉がどのように翻訳されたかが分かる仕組みになっている点です。
1つ1つのワードを丁寧に拾いながら正確に翻訳したい場合におすすめの翻訳サイトです。
和独辞典
最後に紹介するのが「和独辞典」です。翻訳サービスではありませんが、単語ごとに例文が掲載されている点が辞典ならではの特徴です。
単語数個のみ意味がわかればよい場合は、この「和独辞典」のみで十分です。文章を翻訳する場合には、上記の3つの翻訳サイトを使いつつ、補助的に用いるとよいでしょう。
正確さを求めるなら有料翻訳サービスがおすすめ
これまで紹介した翻訳サービスはすべて無料のもの。無料翻訳サービスは手軽に使えて便利ですが、その翻訳のクオリティには少々疑問なところもあります。
より正確に翻訳したい場合は有料翻訳サービスを使うのも選択肢としてあります。ここでは三つの有料翻訳サービスを紹介します。
Glosbe
「Glosbe」は2011年8月にリリースしたオンライン翻訳サイトです。サイトミッションを「すべての言葉に多くの例文が掲載されたよい辞書を提供する」こととしています。
日本語→ドイツ語の翻訳も可能ですが、外資系のためサイトは日本語が不自然な点が多く、やや使いづらい場合があります。
翻訳Aプラス
「翻訳Aプラス」は株式会社Aプラスによって運営されている翻訳サービスです。英語を始め、ドイツ語、フランス語などの多言語に対応可能です。
多言語ウェブサイトの制作も受注しており、本格的なインバウンド対応サイトを作成する際にも利用が可能です。
翻訳サービスは原文9.6円/1字で翻訳しており、これは翻訳業界の中でも最安の値段を実現しています。ネイティブチェックを入れることで質の高い翻訳文を作成することが可能です。
ココナラ
ココナラは「知識・スキル・経験」など、ユーザーが持つ得意なことをシェアして気軽に売り買いができるスキルのフリーマーケットです。
そんなココナラには4000人以上の翻訳家が登録しており、案件を受注できる体制が整っています。料金体制など発注した案件ごとに柔軟に決定できる点が他のサイトにはない強みになっています。
まとめ:言語を充実させてビジネスで訪れるドイツ人観光客に快適な時間を提供
日本で使えるオススメのドイツ語翻訳サイト・サービスを、無料・有料に分けて紹介してきました。
訪日ドイツ人の多くがビジネス目的で内訳は男性の方が圧倒的に多い傾向にあります。言葉選びにも関わる点なので訪日ドイツ人にはどのような人が多いのかに関して理解をしておきましょう。
旅行や出張の充実度はいかにその国を理解し、現地の人とコミュニケーションを取れたかどうかが大きく関わってきます。
そのコミュニケーションの基本になるのが言葉です。多言語対応がされていなければ、訪日客自身も歓迎されている気分にはならないものです。きめ細やかな準備が必要になります。
手軽に使える無料の翻訳サイトでまずは多言語対応への足がかりを作る、有料翻訳サイト・サービスを使ってハイクオリティーを求める、など自社が抱える課題ややりたいことに応じてうまくサービスを使い分けて、ドイツ語を始めとした多言語対応を実現できるとよいでしょう。
<参照>
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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