訪日外国人の増加によって、インバウンド対策を行う企業が多くなっています。
そこで今後重要度が高まると見られている資格がインバウンド実務認定試験です。インバウンド実務主任認定試験の試験を通じてインバウンドに関わる知識を身につけることができるため、資格保有者を有する組織では適切なインバウンド事業運営を実行できるようになります。
今回は、インバウンド実務主任認定試験の資格についてと、認定試験の合格率や試験の内容について詳しく解説していきます。
【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】
インバウンド実務主任認定試験とは?
「インバウンド」は、英語で外から中へ入るという意味を表します。日本では、訪日外国人・訪日外国人の旅行・そして訪日外国人を誘致する活動といった意味で使われています。
そんな「インバウンド」に関する知識が十分に備わっていることを証明するための資格が「インバウンド実務主任者」です。
試験を通じて訪日外国人への対応や法令、国の施策や訪日外国人の国籍別の特徴などを総合的に知っていることが取得の条件です。

インバウンドに関わる人はとっておくべき資格のひとつ
試験では、インバウンドビジネスに関する対策や、現状と動向など、インバウンドに携わる全ての人が必要とする知識が問われるため、試験勉強の段階でインバウンド業界で活躍するために必須となる内容を学習することができます。
現段階でインバウンド業界に携わっていなくても、今後インバウンド業界で働きたい人や、インバウンドを取り入れようと検討中の企業関係者など、さまざまな人たちにとって役立つ資格といえます。
インバウンド実務主任認定試験の合格率・難易度・勉強方法のコツ
「インバウンド実務主任者認定試験」がインバウンド業界に関わる全ての人たちにとって役立つ資格であることはわかりましたが、「インバウンド実務主任者認定試験」の難易度や勉強方法、合格率はどのくらいなのでしょうか。詳しくみていきましょう。
合格率は高め?
インバウンド実務主任者認定試験は全国各地の大学などで年に4回開催されています。
受験者数と合格率は非公開となっているため、どのくらいの人たちが合格しているのかはわかりません。
しかし、それほど難易度が高いというわけではないようで、現在インバウンド業界にいる人など、インバウンド関連の知識が備わっている人であれば、合格する可能性は高いと言えるでしょう。
合格のコツは課題別対策と参考書籍を読み込むこと
インバウンド実務主任者認定試験に合格するには、参考書を読み込むことから始まります。インバウンド業界の動向を知ることはもちろんのこと、日本がなぜインバウンドに力を入れているのかなど、過去から現在までのインバウンドの経緯や歴史についても学習しておくと良いでしょう。
また、インバウンドに関する法令について知っていることも重要です。法令は、時代とともに変化しているので、これまでのインバウンドの経緯と関連付けて一緒に覚えていくと良いでしょう。
過去問題を解き出題傾向を把握
過去問題を解くことで、これまでの試験の出題傾向を把握することができます。大学受験の勉強などと同様、出題傾向を把握することは合格への近道であるといえます。ある程度の知識がついたと感じたら過去問題に取り組みましょう。
インバウンド実務主任認定試験の3つのメリット
ここまではインバウンド実務主任認定試験の勉強方法や概要について解説してきましたが、実際試験に合格した場合どのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきます。1. インバウンド業界に関する知識を身につけられる
インバウンド実務主任認定試験に合格する最大のメリットとも言えるのが「インバウンド業界に関する知識を身につけられる」ことです。今後インバウンド業界で働きたいという人や、インバウンド対策を今後検討している企業関係者など、まだ知識が十分ではない人でも、インバウンド実務主任認定試験を受験することで、インバウンド業界への参入に役立つ知識を身につけることができるでしょう。
2. 的確なインバウンド対策ができるようになる
インバウンド対策を行うには関わる十分な知識が必要であり、その時に抱えている課題について、的確な対策を講じなければなりません。そこで、インバウンド実務主任認定試験を取得していれば、インバウンドに関する近年の傾向に基づいて対策を講じることができるようになります。
3. 今後のインバウンド業界について予測することができる
将来のインバウンドについて予測する上で、過去の経緯やインバウンドに関する出来事を把握することは非常に重要となります。
また、2020年には東京オリンピックが控えており、それまでに4000万人の訪日外国人観光客を呼び込むことを目標として国が動いています。
観光庁や日本政府観光局の動向について把握することによって、オリンピック前後の取り組みについても把握することができるでしょう。
認定試験に合格して効果的な事業運営を
インバウンド実務主任認定試験に合格することで、インバウンドに関する知識を身につけることができるため、今後のインバウンド対策に大いに役立つと考えられます。試験対策としては、参考書をしっかりと読み込むこと、過去問題を解いて出題傾向を把握することが重要となります。
今後インバウンド業界への参入や事業拡大などを行いたいと考えているのであれば、インバウンド実務主任認定試験を取得することでその後の取り組みがより良いものになっていくのではないでしょうか。
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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