2018年の訪日ロシア人数は、前年比22.7%増の94,800人で過去最高記録を更新し、ロシア人のインバウンド需要が高まりつつあります。今回は、ロシアのインターネット利用状況をはじめ、SNS利用状況、モバイルアプリなどについて紹介します。
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ロシアのインターネット事情・利用状況
日本のインバウンド市場において、近隣国であるロシアからの訪日外客数は増加傾向にあります。滞在日数では全国籍と比較して長期滞在する傾向があり、また日本でしたいことに関する調査でも多くの項目で全国石よりも意欲が高く、非常にポテンシャルの高い市場だと言えるでしょう。
こうしたロシアにおける、インターネットの普及状況や利用動向を紹介します。
ロシア人の76%がインターネットを利用
![▲[「Digital 2019」 ロシアのインターネット利用状況]:Digital 2019より引用 ▲[「Digital 2019」 ロシアのインターネット利用状況]:Digital 2019より引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2851/main_image1.jpg?auto=format)
一方で、携帯台数は172%で一人あたり2台以上保有していることがわかります。インターネットの利用率も高いですが、アクティブなソーシャルメディアのユーザーの割合はまだ半数以下となっています。
ロシア語が翻訳できるサイト
訪日外客数は年々過去最高を更新し、2018年にはついに3,000万人を突破しました。 こうした中、昨年1年間の増加率が高かった国の一つがロシアです。2018年の訪日ロシア人数は94,800人であり、2017年と比較して22.7%成長しています。 日本を訪れる外国人の主要な国・地域のうち、2018年の訪日人数が2017年と比べて20%以上増加した国は、ロシアを除けばベトナム(2018年の訪日人数は389,100人)のみです。 ロシアから訪日客が増えた理由の一つは...
ロシアで人気のSNSランキング
ロシアでのアクティブなソーシャルメディアユーザーはまだ半数程度であり、今後の普及状況によっては、新たなコミュニケーションチャネルの確立が期待できます。ここでは現在ロシアのインターネットユーザーのアクティブな利用率の高いソーシャルネットワーキングサービス(SNS)について、「Digital 2019」の統計をもとに、ランキング形式で紹介します。
上位に、他国とは異なるSNSがランクインしているのが特徴です。
1. YouTube
各国で人気のYouTubeですが、ロシアでも最も普及したSNSとなっています。ロシアのインターネットユーザーの85%がアクティブに利用しています。
2. VK
![▲[「Digital 2019」 ロシアSNSランキング]:Digital 2019より引用 ▲[「Digital 2019」 ロシアSNSランキング]:Digital 2019より引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2852/main_image2.jpg?auto=format)
ロシア版のFacebookで、正式にはV Kontakteという名称です。
VKの利用率は83%であり、Facebookの39%をはるかにしのぎます。
VKはロシア語以外にも英語や日本語など世界80カ国語以上に対応し、ロシア人以外ではウクライナ人などが利用していることで知られています。
3. Odnoklassniki
VK(ヴェーカー)のライバルともいえるSNSが「Odnoklassniki」(アドナクラースニキ、ロシア語で同級生たちの意味)です。
ロシアのインターネットユーザーの55%がアクティブに利用しています。ロシアだけでなく、ウクライナやキルギスタンなどでも使用されています。
ユーザーには、大学生や大学卒業して間もない若者が多いそうです。
SNSを活用したプロモーション・集客事例2選
ロシア人のSNS利用状況について、VKが人気のSNSであることが分かりましたが、まだ日本での活用事例がありません。実際に日本のインバウンドにおいて、サービスが似ているFacebookを活用したプロモーション事例を紹介します。を行っています。1. UNIQLO
![▲[UNIQLO]:Facebook公式ページより引用 ▲[UNIQLO]:Facebook公式ページより引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2853/main_%EF%BC%91%EF%BC%91%EF%BC%91.png?auto=format)
また、オンライン上だけでなく、国内の実店舗では免税店対応や通訳スタッフの配置を行うなど、インバウンド対策を積極的に行っています。
2. プレミアムアウトレット
![▲[プレミアムアウトレット]:Facebook公式ページより引用 ▲[プレミアムアウトレット]:Facebook公式ページより引用](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/2854/main_%EF%BC%92%EF%BC%92%EF%BC%92%EF%BC%92%EF%BC%93%EF%BC%93.png?auto=format)
「プレミアムアウトレット」は、国内外のブランドを取り扱った全国9箇所で展開するアウトレットモールです。 Facebookは、日本語と英語のページを作成しており、英語のページは週に1~2回程度の更新をしています。
主な投稿内容は、店舗や商品の紹介に加え、セール情報や施設内レストランの情報です。とりわけ、Facebook内で各種クーポンを配信し、購買意欲の喚起に繋げるような工夫が施されています。
アパレル・アウトレットモールのSNS・ソーシャル活用に関するインバウンド対策事例集
アパレル・アウトレットモールはどうやってSNS・ソーシャルをインバウンド集客やインバウンド対策に活用すべきなのでしょうか?「Facebook上では多数のローカライズオフィシャルページを開設するユニクロ フィリピンでは150万件超のいいねを獲得」など、各社・各団体の先行事例を集めてみました。
ロシアのSNSを利用して効果的なマーケティングを
ロシアでは、欧米や中国を除くアジアで普及しているFacebookやInstagram、TwitterといったSNSはあまり普及しておらず、国産のSNSがアクティブに使われているということがわかりました。訪日旅行でしたいことが多く、訪日旅行時の一人当たり消費単価が全国籍・地域よりも高い点からも、訪日ロシア人市場は今後成長していくと考えられます。こうした状況は、ロシア人向けのSNSマーケティングの必要性の高さを示唆していると言えるでしょう。
ロシア人向けのSNSを利用したマーケティングでは、普及しているSNSが何であるのか、そしてそれぞれの特性やユーザー層はどんなものであるのかを理解して活用すること必要となってきます。
ロシアで実際に利用されているサービスは別ではあるものの、Facebookなど世界的に利用されているSNSを活用した成功事例にはSNSマーケティングの本質が含まれています。こうした本質を読み解くことで、訪日ロシア人を対象とした場合にも効果的なSNSマーケティング施策を打っていくことができるでしょう。
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【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
<本セミナーのポイント>
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詳しくはこちらをご覧ください。
→宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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