4億2,700万件のレビューを解析してわかった旅行者に届く口コミとは?身近な人の声こそ信じるユーザー、Googleが世界最大のレビューサイトに認定

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宿泊施設向けにメールマーケティングツールを提供する「Revinate」は最新レポートとして、「2019 Global Hotel Reputation Benchmark Report」を公表しました。これによりGoogleが世界最大のレビューサイトとなったことが明らかになりました。

毎年公表している同レポートは、全世界200ヵ国における14万の宿泊施設から得た、4億2,700万件以上のレビューの解析結果をまとめたものです。

宿泊施設側がオンライン上のレピュテーションを改善する上で、リソースの投下先を考える際のバロメーターとなります。今回は、同レポートから旅行者のレビュー投稿の傾向の変化やレビュー市場の最新動向について見ていきましょう。


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宿泊レビューはSNSへの投稿が増加傾向に

同レポートによると、2018年のレビュー数は前年比で8%と、初めて一桁の成長に止まったことが明らかになりました。

これまで2015年は20%増、2016年は22%増、2017年は27%増と連続して成長していた一方で、大幅な減少が見受けられます。現在はオンライン上に宿泊レビューを残す意欲や興味が薄くなってきてると言えるでしょう。

伸び率が減少している要因の1つとして、SNSユーザーの増加が挙げられます。宿泊した感想をTwitterInstagramなどに気軽に投稿する機会が増えたことで、レビューサイトにわざわざ投稿を行わないということも考えられるでしょう。

企業向けユーザー生成コンテンツプラットフォーム大手のStacklaが実施した調査によると、特定の旅行先に興味を持つきっかけとして有効なのは、旅行サイトの写真やインフルエンサーが展開する写真ではなく、身近な人のSNS投稿であることが明らかになりました。

同調査では、86%もの旅行者が家族や友人、同僚などのSNSへの投稿写真から特定の旅行先への興味を抱くようになったと回答しています。InstagramTwitterなどのSNSを通じて、誰でも手軽に口コミを発信でき、評判を把握しやすくなったことが背景の1つと言えるでしょう。

Googleが初めてレビューサイト世界一に

▲宿泊施設向けにメールマーケティングツールを提供する「Revinate」
▲宿泊施設向けにメールマーケティングツールを提供する「Revinate」

Revinateがあわせて実施したサイト別レビュー数の調査によると、2018年はGoogleが初めて世界1位になったことが明らかになりました。これまではBooking.comが長年トップをキープしていましたが、今回初めて2位にランクダウンする結果となっています。

2018年は、GoogleBooking.com・Tripadvisorの3つのレビューサイトが、全世界のレビュー数の84%を占めました。

Googleは着実に年々シェアを伸ばしている一方で、Tripaddvisorは年々市場シェアを奪われて行っているのが現状です。

2015年は、Googleが占めるシェアはわずか2%で、Booking.comが38.7%、Tripadvisorが25.4%と2強体制が顕著でした。直近3年間でGoogleが大躍進を遂げ、レビュー市場が大きく変化してきていることがわかります。

旅行業界へ本格参入!勢いを増すGoogle

2019年5月14日、GooglePC版旅行サービスGoogle Travel」をリリースしました。

これまで「Google ホテル検索」「Google フライト」といった個々のサービスの機能拡充に注力していましたが、今後は旅行関連サービスが「Google Travel」として1つに統合されます。

旅行の予約やプランニングを行うタビマエとタビナカ、旅行後のレビュー投稿といったタビアトまで、旅行体験を包括的にカバーするサービスと言えるでしょう。スマートフォン向けアプリGoogle Trips」の提供を2019年8月5日に終了し、Google MapsやGoogle検索で引き続きサービス拡充を図るとのことです。

Google Travel」では引き続き「Google Trips」のサービスを利用できるほか、Google検索では過去の予約や今後の予約の表示を可能にし、Google Mapsでは保存済みの場所を表示できるなど、サービスの追加も予定しています。Googleは経営資源を集中し、さらなる旅行関連サービスの強化を図っているとの見方ができるでしょう。

Googleの旅行業界でのさらなる成長に注目

Revinateの最新レポートから、宿泊体験のレビュー投稿はSNSを利用するケースが増加し、全体的にオンライン上にレビューを残すことへの興味が減衰してきていることが明らかになりました。Googleが初めてサイト別レビュー数で世界1位になったことから、これまでBooking.comとTripadvisorの2強だったレビュー市場の動向に大きな変化が見られています。GoogleGoogle Travel」のリリースにより旅行業界へ本格参入しており、今後は旅行業界での存在感をさらに強めていくことが予想されるでしょう。


<参考>

・Airstair:Google、ホテルレビュー数で世界最大のレビューサイトに 3年でシェアを拡大し世界No.1に

・Airstair:【調査】旅行者の9割が「身近な人のSNS投稿」をきっかけに旅の目的地を選ぶ UGCの影響度が年々上昇

・Airstair:Google、「Google Travel」で旅行分野に本格参入 ホテル・フライトなど旅行サービスをすべて統合

・Airstair:【速報】 Google、旅行プランを自動生成するアプリ「Google Trips」を2019年8月にサービス終了へ

・Revinate:The 2019 Hotel Reputation Benchmark Report is Here!


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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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