インバウンドの"ダークホース"インド:アジア7カ国で訪日旅行の意向調査

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アジア地域No.1規模の"日本好き"コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsは、台湾香港タイマレーシアインドネシアベトナムインドアジア7カ国の訪日旅行事情についての調査結果を公表しました。

2019年5月〜6月にかけて集められた、日本への関心が高いFUN! JAPAN読者の声を参考に、インバウンドアジア市場の最新動向を見ていきましょう。



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「半年以内に日本に来る」人が70%以上の国も!アジアの訪日意向の高さが顕著に

▲PR TIMESより引用
今後の日本旅行の予定について、台湾は71%、香港は75%が半年以内に訪日予定という結果となりました。

中でも香港は、「1ヶ月以内に行く予定」と回答した割合が30%弱と高くなっているのが特徴です。訪日予定が最も少ないインドにおいても、「半年以上先だが行く予定」を含め74%が訪日旅行に積極的であることが明らかになりました。

近年のビザ発給要件の緩和や、首都圏だけでなく地方へのLCCの就航数増加が、訪日旅行の利便性向上に効果を発揮していると言えるでしょう。本調査結果は、アジア圏の訪日意向の強さが改めて伺える結果となりました。

FUN! JAPAN読者は一般的な訪日割合より訪日意向が強い傾向に

▲PR TIMESより引用
2018年の訪日旅行者数を人口で割った数値「一般的な訪日割合」を、FUN! JAPAN読者が「半年以内に日本に行く予定」と答えた割合と比較したところ、FUN! JAPAN読者は一般的な訪日割合よりも格段に高いことが明らかになりました。

「一般的な訪日割合」よりも、FUN! JAPAN読者が「半年以内に日本に行く予定」と答えた割合は、台湾で約3.5倍、香港では2.5倍の割合となっています。FUN! JAPANの読者は、訪日旅行が決定した後に情報収集に取り組んでいることが伺える結果となりました。

ヘビーリピーターの割合が高い東アジアと、今後の伸びに期待の南アジア

▲PR TIMESより引用
「半年以内に日本旅行を予定している人」に対し、「日本にはこれまで何回旅行しましたか?」と質問したところ、台湾と香港の読者はそれぞれ97%が訪日旅行経験があるという結果になりました。地理的なアクセスのしやすさや、LCC便の就航による利便性向上も手伝い、訪日回数が10回以上と回答したヘビーユーザーの割合は、台湾で約40%、香港では50%と非常に高いことが明らかになっています。

訪日旅行に当たってビザが必要インドネシアベトナムにおいても、訪日旅行経験者の割合インドネシアで50%、ベトナムで37%と比較的高い結果となりました。

一方で、インドの読者は8割が訪日旅行未経験です。他のアジア諸国はリピーター率が高く定番観光スポット以外のよりニッチな情報を求めている中、インドにおいては初めての訪日旅行を予定するビギナーがFUN! JAPANを訪れ、情報収集に当たっていることが予想できるでしょう。

次の訪日旅行で訪れたい地域「関東」がダントツ人気

▲PR TIMESより引用
「半年以内に日本旅行を予定している人」に向けて、「次の日本旅行ではどこに行きますか?」と質問したところ、関東地方がダントツで人気という結果になりました。

日本の玄関口として成田空港LCCが多く発着しているほか、東京都内の定番観光スポットや東京ディズニーリゾート温泉で有名な箱根などが人気の理由として考えられるでしょう。インドをはじめ、訪日旅行のビギナーの割合が多い国で、関東地方の割合が高くなっていることが伺えます。

2位以下は国別に特徴が表れる結果となりました。台湾香港では近畿地方がランクインしており、関西空港発着のLCC便が充実していることが背景として考えられます。

タイベトナムといった東南アジア諸国では、北海道への注目度が高いことがうかがえます。自国では見られない「雪」を一目見ようと足を運ぶ人が多いほか、テレビなどのメディアの影響から雪といえば北海道といったイメージの定着も影響しているでしょう。

インドは訪日旅行のビギナーが多いこともあり、近畿地方や中部地方のゴールデンルート沿いの定番観光地への訪問を予定している人の割合が高いと言えます。

まとめ:インバウンドのアジア市場はリピーターの満足度向上がカギ

FUN! JAPANが実施した、アジア7カ国の読者に対する訪日旅行オンライン調査から、今後のインバウンドアジア市場の活性化は、リピーターの満足度向上がカギであると言えるでしょう。特に台湾香港ではヘビーリピーターの割合も高く、引き続き日本ファンとして日本を訪れてもらうために、市場別の傾向を把握し、効果的にプロモーション仕掛けていく必要があります。


<参考>

・PR TIMES:7割が半年以内に来日予定!FUN! JAPAN訪日旅行オンライン調査結果を発表

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
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  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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