10月31日をメインにハロウィンの時期には、渋谷を中心に仮装した人々が集まり、お祭り気分を味わうのが東京の風物詩となっています。
近年ではそのお祭り騒ぎの度合いを強め、2019年にはついに車両を転倒させるなど本来の趣旨とは到底関係のない行動まで観察されました。
ハロウィン目当ての人出もあいまって、若者の自由さを代表するエリアでもある渋谷の名所でもあるスクランブル交差点には、ピーク時には1日100万人を超える人が集まるとも言われています。
2019年、会場となる渋谷区は事前の対策や警備体制の構築など入念に準備をしたようです。
ハロウィンを理由とした経済活性化に期待が高まると同時に、参加者のマナー違反について苦言を呈する声も絶えません。
日本でのハロウィン文化に対する国内の声や海外での評判を紹介します。
関連記事
【海外の反応】日本ハロウィン、各国ネットでの評判
天皇即位で「日本旅行が怖い」中国人の誤解
【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】
会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
大騒ぎだった渋谷ハロウィン2018
2018年の渋谷でのハロウィンでは、Twitterなどで衝撃的な映像が拡散されて話題になりました。トラックが横転させられる動画です。
ほかにも痴漢や窃盗などの問題が毎年発生していると言います。

Twitter:渋谷でのハロウィンに関するコメント(https://twitter.com/wolfs_forehead/status/1056521073909366784)
SNSを見ると、渋谷のハロウィンについては禁止すべきではないかと感じた人もいたようです。
渋谷のハロウィンは2019年も多くの人々が訪れると予想され、2018年の問題を受けて警察は警戒を強めているようです。
配備される警官は100人を超え、予算は1億円以上とも報じられています。

Twitter:渋谷でのハロウィンに関するコメント(https://twitter.com/shu_2018/status/1187632613973872640)
渋谷区に苦情も規制には困難「主催者無し」イベント
渋谷に集結した人の一部が暴徒化する騒ぎとなった2018年のハロウィンの後、渋谷区には300件を超える苦情が寄せられたと言います。
苦情は「渋谷ハロウィンを廃止してほしい」といった趣旨のもので、これに対し渋谷区は、区で集客を呼び掛けているのではなく、また特定の個人や団体により開催されているものではなく勝手に集まっている活動であるため、中止や禁止が難しいと返答しています。
また規制についても、実効性の観点から疑問を呈しています。
日本全体のハロウィンへの関心は?
マイナビニュースのハロウィン調査2019によると、ハロウィンを「楽しみではない」「あまり楽しみではない」と考える人が59.5%という結果でした。「楽しみ」「とても楽しみ」と考える人の40.5%を上回る結果です。
ハロウィンを楽しみにしていない人の中には、「毎年この時期になると渋谷で若者がバカ騒ぎしていて恥ずかしいから」といった意見も見られました。悪いイメージが強く残っていることがわかります。
【訪日ラボ監修/無料】インバウンド対策を始めるなら「インバウンドの教科書」にお任せ
海外から見た日本のハロウィン「暴力的」?仮装に感激の声も
ハロウィンの起源は、古代ケルト人の収穫祭や悪魔祓いにあるとされています。アメリカの文化と思われがちですが、発祥はアイルランドやスコットランドに居住するケルト人の文化にあると言います。
日本のハロウィンでは、収穫祭という意味合いは全くありません。街をあげての仮装大会という印象を持たれています。
2018年の渋谷のハロウィンでは先に述べたような事件もあり、「日本で見られた一番暴力的な暴動」と表現する外国人もいました。
ただし、渋谷と異なり市が主催した神奈川県川崎市のハロウィンイベントでは、その仮装の完成度の高さに関心が集まっているようです。

Twitter:川崎でのハロウィンイベントに関する英語のコメント(https://twitter.com/Ryo_Saeba_3/status/1056487956670644225)

Twitter:川崎でのハロウィンイベントに関する英語のコメント(https://twitter.com/nick_kapur/status/1057686184401534977)
日本でハロウィンに参加する訪日外国人も
日本で行われるハロウィンにちなんだイベントには、外国人の参加者もいるようです。その中には、日本独特の一大イベントとして発展したハロウィンに好感を抱く人もいるようです。
近年は、日本でのハロウィンイベントの様子を見たい訪日外国人や、実際に参加する人も多くなっていると言います。インバウンド消費へのポジティブな影響も期待できるでしょう。
ハロウィン本場はアメリカ?祝祭を消費することに違和感を抱くドイツ
ハロウィン発祥地はアイルランドですが、イベントごととして定着しているのはアメリカです。祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなり、仮装して「トリックオアトリート!」と近所の家を訪ねる風習となっています。
ドイツでは日本と同じように商業的なハロウィンが浸透しており、骸骨や幽霊などで自宅や居室を装飾しお祭り気分を味わうそうです。こうした異国の文化を表面だけ楽しむということについて、ドイツ人の中には否定的な意見を持つ人もいるようです。
ハロウィンは古代ケルト人が起源と考えられている祭で、キリスト教の祭典ではありません。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事でした。こうした意味合いを強く残している地域は多くありませんが、アイルランドにはこうした意識がまだ残っていると言われています。
広まるハロウィン、来場者を感激させるイベントに
日本全体を見てみると、ハロウィンは全世代に支持されるイベントとは言えないようです。一方で、コスプレ文化の広まりや、Twitterやインスタグラムといった写真や動画とセットのSNSの存在がその活動を後押ししている様子もうかがえます。
主催者のいないイベントのため、参加者のモラルが一挙に表れるのも渋谷ハロウィンイベントの特徴でしょう。昨年は残念なニュースが、その衝撃的な行動ゆえ印象強く残ってしまいました。
しかし一方で、コスプレの完成度の高さはオンライン、オフラインともに外国人の観衆の心も打っているようです。こうしたポジティブな面を強めて、訪日外国人にも楽しめるイベントとして認知を高めることも重要です。
海外発祥の文化に由来するハロウィンイベントは、訪日外国人の目を引きやすいトピックです。こうした背景を活かし、インバウンド市場の活性化につなげる策は検討に値するでしょう。
<参照>
https://news.livedoor.com/article/detail/15558786/
https://news.mynavi.jp/article/Halloween-1/
https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20191027-19102703-kinzai-column
【7/16開催】【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※
外食店舗、支援サービス、業界のトップ企業が集結!
さらに、有名飲食店や外食産業を牽引する企業による特別基調講演も開催。
成功企業のリアルな戦略や、これからの外食業界を生き抜くヒントがここに詰まっています!
最新のトレンドを知り、トップ企業の成功ノウハウを学びたい方、
業界の最前線で活躍する企業とつながり、新たなビジネスチャンスを掴みたい方にぴったりのイベントです。
今こそ、業界の未来を共に創る一歩を踏み出しませんか?
皆さまのご参加をお待ちしております!
<応募者特典>
-
イベント登壇企業の各種お役立ち資料
※口コミアカデミー内でのアーカイブ配信は予定しておりません -
本イベントのアーカイブ動画(1週間)
<本セミナーのポイント>
- 有名飲食店&業界をけん引する企業の基調講演 - 成功企業の戦略や実例を直接学べる貴重な機会!
- 外食業界の最新トレンド&成功ノウハウが手に入る - 変化の激しい市場で勝ち残るための最前線情報をキャッチ!
- 外食業界を支える最新サービス&ソリューションの紹介 - 飲食業界の課題解決につながるアイデアが満載!
- トップ経営者や専門家が語る「成長の秘訣」と「業界の未来」
- 業界をリードする企業が実践するプロモーション戦略やDX事例を公開!
- 効率化や売上向上につながる最新ツール・サービスを知るチャンス
詳しくはこちらをご覧ください。
→【Next Food Vision 2025】食の最新トレンドを発信〜大型オンラインイベント〜※好評につき再放送※【7/16開催】
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!