訪日外国人が日本で”特別”を感じるのは「ただのいい天気」そのワケは?北欧文化との比較からわかった感動ポイント6選

公開日:2019年11月19日

北欧に滞在していると、日々生活を送る中で日本との違いを感じることも少なくありません。今回は、そんな気づきを元に、逆に北欧人が日本を訪れた際に楽しめるのではないか、と思われることをまとめてみました。

北欧人が日本で遭遇する、6つの感動ポイントとは?

「温泉・寿司・ラーメン」といったすでに広く知られている観光キーワードではなく、ニッチなニーズをくみ取るヒントには、例えば以下のような事象があります。

1. 水が無料?

日本ではレストランはじめ、飲食店では必ずと言っても良いほど飲料水が無料で提供されます。居酒屋、レストランでなどオーダーしたドリンクとは別に水を確保しておくという方も多いのではないでしょうか?

そんな「テーブルに無いと落ち着かない存在」であるグラスウォーターも、北欧では有料です。水道水であってもチャージするレストランが存在します。「いらっしゃいませ」と元気の良い掛け声と同時に、飲料水と暖かいおしぼりが出てくる日本の飲食店のサービスには感激される可能性も高いでしょう。

2. あらゆるところでの試食・試飲やパーキングエリアのお茶サーバー

スーパーやデパート、街のパン屋さんでの試食など、日本では消費者に購入してもらう企業努力が色々なサービスに繋がっています。北欧ではもちろん試食はあるものの、見つけたら「ラッキー」と思ってしまうくらい珍しい存在です。通常のスーパーではまず見付けられません。

前述したように、レストランの飲料水も有料が多い北欧です。パーキングエリアや公共施設で、無料のサーバーが設置されている光景を見ればきっと驚くでしょう。

こうした日本の常識をモチーフにした愛媛県の「蛇口から出てくるみかんジュース」は、意外性と日本の常識の両方の文脈で日本旅行のハイライトとしてとらえる旅行者もいるかもしれません。

3. 生で食べられる色々なもの

日本の食材保存技術、運送技術は世界でも例を見ないほど優れており、様々な食材を「生」の状態で食すことが出来ます。代表的なものは生魚ですが、他にも私たちの食卓を彩っているものは少なくありません。

例えば「生卵」は、日本以外の国や地域でトライするにはまだまだハードルの高い食材です。現地の生卵で「TKG(卵かけご飯)」を試そうとしては断念した留学生や駐在員なども多いでしょう。

北欧の食の安全は日本と同等、もしくはそれ以上に厳しいものとされ生卵も選べば食すことができますが、「〜産のブランド卵」の卵かけご飯をレストランで食すことは流行しそうにもありません。食材の新鮮さと質を愉しめる「生」の状態で食せる日本食材は、多くの訪日外国人を驚かせることでしょう。

4. 天気の良さ・四季の体感

日本ならば全く珍しさも感じない「天気の良さ」ですが、北欧で生活する人々には大きな感動を与えるでしょう。

例えばスウェーデンの首都ストックホルムでは、実は冬はマイナス5度と東京とさほど差がありません。しかし夏は東京の猛暑とはかけ離れ、平均気温22度程度とかなり過ごしやすい気候になっています。

北欧は一年の気温差があまり激しくない為、日本でのはっきりとした気候変動はまさに異国を感じられる体験となることでしょう。季節により見られる様々な自然の景色は、四季による自然景観の移り変わりや、自然環境の少ない中で生活している観光客には、大きなインパクトを与えると考えられます。

北欧人からの日本の夏の蒸し暑さに対する評価はいまひとつのようですが、その気候でしか体験できないことであれば価値を見出してくれるかもしれません。

ちなみにデンマークの首都コペンハーゲンでは、年間の降水日数がなんと「171日」もあり、年の半分は雨が降るというデータがあります。秋の日本のカラッと晴れた天候はきっと高く評価されると考えられます。

5. 凍ったグラスでキンキンのビール

北欧ではグラスを凍らせて、ビールをキンキンの状態で提供するということはほぼありません。

北欧人に尋ねてみると「ここでは一度もその様に提供されたことがないな。人生で一度経験があるけどそれは海外でのこと。良いサービスだからもっと広まれば良いのに。」と回答してくれました。夏でも最高気温25度ほどの北欧の街では、ビールの喉越しでクールダウンする文化はないのだと予想できます。

反対に、蒸し暑い日本を訪れた際にはきっとその取り合わせも相まって感激を与えることができるかもしれません。。

6. 日本の多彩で豊富なイベント

日本を離れて気づくことは、食の特徴に限りません。例えば、イベントの豊富さです。

日本では毎週末に各地でバラエティに富んだイベントが選びきれないほど検索できます。場所は都内から、日帰り旅行で行ける地方都市まで子供向け、カップル向けなど連日催されています。

北欧では、イベントはあってもその数は日本と比べられないほど少なくなっています。開催内容も、アートエキシビジョンの案内やMeetupと呼ばれる一般向け同好会のような規模のものが大半です。日本に来て、創造性に富んだイベントに参加するのも訪日旅行の楽しみの一つとなることでしょう。

まとめ

訪日外国人は、様々な期待を胸に日本を訪れています。滞在中の良い思い出となるのは、なにもプロモーションされたものだけではありません。街並み、サービス、日本人そのものまでもが観光体験の一部となり訪日外国人を楽しませています。

どんなものに感動を覚え、楽しんでいただけるのか、それぞれの国によって異なる面も多いでしょう。こうした国や地域ごとの違いを見出すこともまた非常に面白みがあります。

インバウンド市場での事業展開には、ターゲットの絞り込みと、ターゲット層の心理を研究することが欠かせません。現在、インバウンド市場で存在感のある市場といえば、中華圏や東南アジアです。一方で、北欧からの旅行者をターゲットにすれば、全体的な市場はそこまで大きくはないものの、競合が少ないというメリットもあるでしょう。少ないとはいえ市場があるのならば、こうしたターゲットへの訴求を検討することも全く間違いとは言えないでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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